VWで気になる音がしたら、まずここから
フォルクスワーゲンやアウディで「変な音がする…」と思ったとき、
その原因は 音の種類・聞こえる場所・走っている状況 の3つで大きく分かれます。
このページでは、
異音を“かんたんに絞り込める”ように 診断フロー → 原因候補 → 費用の目安 の順にやさしく整理しています。
まずは、下の順番でチェックしてみてください。
あなたの車の症状に近いページへ進むだけで、原因の目星がつくようになっています。
診断フロー
STEP1:音の種類で絞る
聞こえた音に近いものを選んでください。
| カタカタ | コトコト | コツコツ | ゴトゴト |
| ゴー | ゴロゴロ | ガラガラ | ゴリゴリ/ガリガリ |
| ギシギシ・ミシミシ | ギギギ | キーキー | キュルキュル |
| シャーシャー | シューシュー | ビビリ音 | ヒューヒュー |
| ウィーン | バンバン | カラカラ | トントン |
| カンカン・ピシピシ | パタパタ |
音の名前が難しく感じても大丈夫。
「なんとなく似ている音」からでOKです。
STEP2:どこから聞こえる?
音がする「場所」から原因を絞り込みます。
| エンジンルーム | 足回り | 前輪まわり |
| 後輪まわり | 排気系(マフラー) | エアコン作動時 |
| 車内のビビり音 |
「前のほうから?」「右から?」など、ざっくりとした判断で十分です。
迷った場合は、なんとなく近い場所を選んでください。
STEP3:どんな状況で出る?
音が出る「タイミング」は、原因の絞り込みにとても役立ちます。
| 低速だけ | 段差を越えるとき | アイドリング中 |
| 加速中・減速中 | 冷えているとき/暖まってから | 右折・左折時 |
あてはまる項目が見えたら、近い内容のリンクへ進んでください。
状況の判断はざっくりでOKです。
- 音質から異音を調べる
- 異音の発生場所から調べる
- 走行状況から異音を調べる
音質から異音を探す
気になる音の種類に近いところから選んでください。
カタカタ音
コトコト音
コツコツ音
ゴトゴト音
ゴー音
ゴロゴロ音
ガラガラ音
ゴリゴリ/ガリガリ音
ギシギシ・ミシミシ音
ギギギ音
キーキー音
キュルキュル音
シャーシャー音
シューシュー音
ビビリ音
ヒューヒュー音
ウィーン音
バンバン音
カラカラ音
トントン音
カンカン・ピシピシ音
パタパタ音
異音の発生場所から調べる
エンジンルームの異音
エンジン本体・補機類(ベルト/プーリー/マウントなど)から出やすい音たち。
- アクセルを踏み込むとガラガラ異音
- 発進する時にガラガラ異音
- アクセルを踏み込んだ時のウィーン異音
- 加速した時のウィーン異音
- エンジン始動直後のキュルキュル異音
- アイドリング中のカタカタ異音
- アイドリング中のカラカラ異音
- アイドリング中のビビリ異音
- 配管振動によるカタカタ音
足回りの異音(前後共通)



サスペンション/ブッシュ/ショック/アーム類など、“下回り全体”から出やすい音。
- 走行中にゴーゴー異音
- 走行中のシャーシャー異音
- 低速で走行中にゴトゴト異音
- 低速で走行中にコトコト異音
- 低速で走行中にコツコツ異音
- 低速で走行中にミシミシ異音
- 段差をこえる時にギシギシ異音
- 段差を越える時のバンバン異音
- 水たまりを通った後のシャーシャー異音
- 高速を走行中にゴロゴロ異音
タイヤ・ホイールハブ・ブレーキ・ショックなど“どの車輪かは未特定”の状態で出やすいもの
前輪まわりの異音
ハンドル操作やフロントブレーキと関係しやすい音。
- カーブでギギギ異音
- カーブでゴトゴト異音
- ハンドルを切った時にギギギ異音
- ハンドルを切った時のウィーン異音
- 減速する時にキーキー異音
- ブレーキを踏むとゴリゴリ異音
- ブレーキを踏んだ時にキーキー異音
- 直進時にトントン異音
「前か後ろか分からない」場合には、まず「足回りの異音」を読んでから「前輪の異音」「後輪の異音」に進むのがおすすめです。
後輪まわりの異音



リアショック/トーションビーム/リアブレーキから出やすい音。
- 段差を越える時のバンバン異音(リアショック・アッパーマウント起因のケースが多い)
- 段差をこえる時にギシギシ異音(リアシート・ラゲッジまわりのきしみ含む)
- 水たまりを通った後のシャーシャー異音(リアブレーキ・ドラム式の水切れ音など)
- 高速を走行中にゴロゴロ異音(リアハブベアリング起因のケース)
「前輪でも起こり得るが、リアから聞こえることも多い」代表のものを置いています。
排気系(マフラー)の異音
マフラー・遮熱板・触媒の熱による伸縮などから出る音。
エアコンの異音


エアコンON時にだけ出る音。
エンジンルーム側(コンプレッサー)と室内側(ブロワモーター・フラップ)の両方を含みます。
車内のビビり音・内装の異音
ダッシュボード/ドア内張り/シート/荷物などの“車室内”から出る音。
- 高速を走行中のビビリ異音(内装・トリムの共振など)
- アイドリング中のビビリ異音(エンジン振動を拾った内装ビビり)
- 段差をこえる時にギシギシ異音(内装やシートのきしみとして出る場合)
- 段差を越える時のバンバン異音(ラゲッジの荷物が跳ねる音など)
- 直進時にトントン異音(小物・ドリンクホルダーなど)
- エンジンを止めた後にピシピシ異音(ダッシュボード周辺の熱収縮音として感じる場合)
走行状況から異音を探す
気になる音が「どんな状況で出るか」に近いところから選んでください。
走行中(速度問わず)
低速走行中(5〜30km/hくらい)
高速走行中(60km/h以上)
水たまり・濡れた路面のあと
カーブ中(曲がるとき)
段差・悪路を越えるとき
直進時(ハンドルまっすぐ)
ハンドルを切ったとき
アクセルを踏んだとき・加速時
減速・ブレーキをかけたとき
エンジンをかけた直後
アイドリング中(停車時)
エンジン停止後(冷えていく間)
エアコン作動時
あてはまる状況と音に近いセルを選んで、詳しい解説ページへ進んでください。
「なんとなく近いかも?」くらいの感覚で選んでいただいて大丈夫です。
異音の原因と費用の早見表
| 主な原因 | 緊急度 | 修理費用の目安 |
|---|---|---|
| ロアアームブッシュ劣化 | 中 | 2〜6万円 |
| スタビリンクのガタ | 低〜中 | 8,000〜2万円 |
| ショックアブソーバー劣化 | 中〜高 | 6〜20万円 |
| エンジンマウント劣化 | 中 | 3〜10万円 |
| ベルトテンショナー異音 | 中〜高 | 1〜4万円 |
| ウォーターポンプ異音 | 高 | 5〜15万円 |
| 排気系遮熱板のビビり | 低 | 3,000〜1万円 |
※ 実際の診断は“症状+車種”で変わります。
👉VW専門店ナイルプラスのメンテナンス・カスタムの費用&作業日数まとめ
異音の緊急度の目安
要レッカー(走行不可レベル)
こんな音は要注意です。すぐに走行をやめるレベルです。
こうした音は、
といった、重大なトラブルにつながるサインの可能性があります。
この状態で走り続けると、
といったリスクがあります。
👉 安全な場所に停止し、レッカー搬送を前提に考えるレベルの異音です。
「少しくらいなら…」と無理をせず、ロードサービスや保険のレッカーサービスを利用してください。
緊急度の高い異音に該当するもの
エンジン回転に同期・補機類由来で危険
- アクセルを踏み込むとガラガラ異音
- 発進する時にガラガラ異音
- エンジン始動直後のキュルキュル異音
- アイドリング中のカタカタ異音(※ガラガラ系に聞こえる場合)
ハブベアリング・タイヤ損傷の可能性(高速は特に危険)
- 高速走行中ゴロゴロ音
- 走行中ゴーゴー音
- 走行中シャーシャー音(摩擦系の異常音)
足回り・アーム・ジョイントの破断リスク
ブレーキ系の重大摩耗(制動力低下の危険)
- 減速時キーキー音(重症)
- 減速時ゴリゴリ音
- ブレーキ時キーキー音(パッド残量ゼロの可能性)
- ブレーキ時ゴリゴリ音(ローター鉄同士の接触)
ハンドル操作時に出る異音(ステアリング・駆動系の異常)
近日中に修理がおすす異音めな異音
今すぐ止まるほどではないけれど、“放置はしたくない”タイプの音です。
このような音は、
といった、“すぐには止まらないけれど、進行すると大きなトラブルになる”前触れであることが多いです。
この段階で点検・修理しておくと、
というメリットがあります。
👉 目安としては、1〜2週間以内に工場へ相談するイメージです。
車検のタイミングまで先延ばしにせず、「気づいたときに早めに相談」が安心です。
だから選択肢は3つ
こんなとき、VWオーナーにできる現実的な選択肢は次の3つです。
① まずは診断・見積もり
輸入車に強い整備士が原因を特定し、必要最小限で提案。
② 高額修理の前に査定
整備履歴・社外パーツまでプラス査定の外車専門。
③ 修理費リスク回避の“定額で新車”
車検・税金・メンテ込の月額で故障ストレスから解放。
ワンポイント
「走れるから大丈夫」と思っても、実際はいつ爆発するか分からない爆弾を抱えている状態です。
早めに動くほど、費用もダメージも抑えられます。
様子見OK(ただし“放置”ではなく、“観察”)
すぐに壊れるわけではないけれど、気になる音たちです。
多くの場合、
といった、安全性に直結しないケースもあります。
ただし、「様子見OK=完全に無視しても良い」という意味ではなく、
という感覚で、“観察しながら付き合う”ポジションの異音です。
「最近ちょっと音増えてない?」と感じたタイミングで、点検のきっかけにしてもらうのが安心です。
車種別の不具合詳細
異音の“出方”は似ていても、「どのモデルでどんなトラブルが多いか」は車種ごとに少しずつ違います。
車種別の傾向や、他のオーナーに多い故障事例は、以下のページでまとめています。
【警告灯との関連】
異音と同時に以下の警告灯が出る場合、
故障箇所が絞り込みやすくなります。
- EPC
- DPF
- AdBlue
- エンジンチェック
- クーラント警告
👉警告灯ジャンルのTOPページはこちら
FAQ
Q:異音が出たら走行してはいけませんか?
→ 特に「金属音」や「エンジン回転と同期する音」は 危険 です。安全のため、いったん停止して状況を確認してください。
Q:自分で原因を特定できますか?
→ 音の種類 × 場所 × 状況の組み合わせで“候補”まではかなり絞れます。
ただし、確定診断は整備工場での点検が必要です。
Q:VWは異音が多い車ですか?
→ 足回り・エアコン・ベルト・テンショナーといった構造上、異音の出やすい箇所があります。ただし、原因さえ分かれば修理自体は難しくありません。
Q:異音を放置するとどうなりますか?
→ 小さな異音でも、放っておくと“より大きな故障”につながることがあります。例:排気系の緩み → マフラー脱落、エンジンのノッキング音 → 重篤化など。早めの確認がおすすめです。
Q:異音が出たとき、自分でできる簡単なチェックはありますか?
→ はい。例えば
・異音が出る時の速度・アクセル/ブレーキ・左/右・段差・冷間/暖気後をメモする。
・車を安全な場所に止めて、聞こえる位置(前後・左右・上下)をざっくり確認する。
・できればスマホで音を録音しておくと、整備士さんにも伝わりやすいです。
Q:異音が消えたら安心ですか?
→ 一時的に音が消えても、「原因が取り除かれた」わけではないことがあります。例えば、ブッシュの劣化によるコトコト音が、路面条件で聞こえなくなっただけ、というケースも。診断・点検して安心を得る方が安全です。


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