今回は、夏場やエアコン使用時に意外と悩まされがちな「エアコンガスの補充」について、わかりやすく解説していきます。
「エアコンが冷えない…」
「風は出るけどぬるい…」
そんな症状、もしかするとエアコンガス不足が原因かもしれません。
この記事では、
など、VWオーナー向けにしっかりと掘り下げてご紹介します!
項目 | 内容 | 費用目安(税込) | 備考 |
---|---|---|---|
エアコンガス補充(R134a) | 一般的な冷媒(多くのVWで採用) | 3,000円~6,000円 | 簡易補充のみ(真空引きなし) |
エアコンガス補充(R1234yf) | 新型車種で採用される冷媒 | 8,000円~15,000円 | R134aの約2〜3倍の価格帯 |
真空引き+ガス充填(R134a) | 水分除去+規定量充填 | 8,000円~12,000円 | VWの場合はこちらがおすすめ |
真空引き+ガス充填(R1234yf) | 新型ゴルフ8などで採用 | 15,000円~25,000円 | 専用設備が必要なため高め |
漏れ検査付きセット施工 | ガス補充+蛍光剤注入など | 10,000円~20,000円 | 微量漏れがある車に有効 |
ディーラー価格帯 | 参考目安(車種によって差あり) | 12,000円~25,000円 | 検査料や設備代が上乗せされる傾向あり |
エアコンガスってなに?
エアコンガスとは、車のエアコンシステムの中で冷たい空気を作るために使われる冷媒ガスのこと。
VWを含む多くの車では「R134a(HFC-134a)」という種類が使われています(一部の新しいモデルはR1234yf)。
このガスがエアコンのコンプレッサー、コンデンサー、エバポレーターといった部品を通りながら循環し、車内に冷たい風を届けてくれます。
つまり、エアコンガスがないと、冷風が出てこないんです!
なぜガスが減るのか?
エアコンガスは密閉されたシステム内で循環していますが、以下のような理由で徐々に減っていきます。
通常、2〜3年で少しずつ減っていくのが一般的です。
こんな症状が出たらガス不足のサイン!
冷たい風が出ない
最もわかりやすいサイン。送風はあるけど冷えないと感じたら、ガス不足の可能性大。
エアコンON時にカチカチ音がしない
正常なら、コンプレッサーが動作するときに「カチッ」と音がします。
この音がしなければコンプレッサーが動いていない=ガス圧が低い可能性があります。
燃費の低下
ガス不足の状態でコンプレッサーがムリに動くと、エンジンに負荷がかかって燃費が悪くなることも。
結露しない/窓が曇りやすい
エアコンは除湿も行っています。除湿できない=冷えが足りない証拠です。
エアコンガスの補充は必要?
エアコンの冷えが悪いときは、まずガスの量と圧力をチェックしましょう。
補充が必要なケースは以下の通りです。
注意点としては、ガスが減った原因が「漏れ」なら、補充だけでは不十分です。
根本的な修理が必要なケースもあるため、自己判断が難しいときはプロに相談を!
DIYでの補充はできる?必要な道具は?
VW車でもDIYでの補充は可能ですが、以下の道具や知識が必要です。
【必要な道具】
- R134aエアコンガス(市販の缶タイプ)
- ガスチャージホース(ゲージ付きがベスト)
- 軍手・保護メガネ(安全のため)
【手順】
- ボンネットを開け、低圧バルブの位置を確認
→ 通常はエンジンルーム内に「L(LOW)」と書かれたキャップがあります。 - エンジンとエアコンをONにしておく
- チャージホースを取り付け、圧力ゲージを確認
→ 圧が規定以下なら補充OK。 - ガス缶をつなぎ、ゆっくり補充
- 圧力が適正値になったら補充完了
【DIYの注意点】
- 入れすぎNG! → 過充填はコンプレッサー破損の原因に。
- 手袋&メガネ必須! → ガスが目や肌に触れると危険。
- 必ずエンジン・エアコンONで作業
専門店・ディーラーでの補充のメリット
「DIYはちょっと不安…」「しっかり診てもらいたい」
そんな方は、整備工場やVWディーラーでのガス点検・補充がおすすめ。
【プロに頼むメリット】
- 圧力チェック、漏れ診断も一緒にしてくれる
- 適正量を正確に補充できる(重量管理)
- エアコンの状態をトータルでチェックしてもらえる
【費用の目安】
項目 | 内容 | 費用目安(税込) | 備考 |
---|---|---|---|
エアコンガス補充(R134a) | 一般的な冷媒(多くのVWで採用) | 3,000円~6,000円 | 簡易補充のみ(真空引きなし) |
エアコンガス補充(R1234yf) | 新型車種で採用される冷媒 | 8,000円~15,000円 | R134aの約2〜3倍の価格帯 |
真空引き+ガス充填(R134a) | 水分除去+規定量充填 | 8,000円~12,000円 | VWの場合はこちらがおすすめ |
真空引き+ガス充填(R1234yf) | 新型ゴルフ8などで採用 | 15,000円~25,000円 | 専用設備が必要なため高め |
漏れ検査付きセット施工 | ガス補充+蛍光剤注入など | 10,000円~20,000円 | 微量漏れがある車に有効 |
ディーラー価格帯 | 参考目安(車種によって差あり) | 12,000円~25,000円 | 検査料や設備代が上乗せされる傾向あり |
VWのエアコン冷媒「R134a」か「R1234yf」?
VWのモデルによって、使われているガスの種類が異なる場合があります。
車種・モデル年式 | 冷媒ガスの種類 |
---|---|
ゴルフ5/6/7など旧モデル | R134a |
新型ゴルフ8、IDシリーズ | R1234yf(地球環境配慮型) |
→ 誤って違うガスを入れると、システム破損や性能低下のリスクがあるので注意!
自分のVWに合ったガスをしっかり確認してから作業しましょう。
よくあるQ&A

Q. ガスを補充したのに冷えないのはなぜ?
→ ガス漏れ・コンプレッサー不良・エバポレーター詰まりなど他の原因が考えられます。
Q. 毎年補充する必要はある?
→ 基本的に2〜3年に1回程度が目安。年1回点検が安心です。
Q. 補充用ガスに「添加剤」入りのものは効果ある?
→ 潤滑性アップ・漏れ防止など一定の効果がありますが、根本的な修理ではないことを理解して使いましょう。
VWの快適な車内を守るために
エアコンは、夏はもちろん冬の除湿にも欠かせない装備。
その要となる「エアコンガス」の管理が、快適なドライブにはとても重要です。
記事まとめ
- エアコンガスは冷風を出すために不可欠
- 冷えが悪い=ガス不足の可能性あり
- DIY補充は可能だが注意が必要
- プロに頼めば漏れチェックなどトータルで安心
- 使用ガスの種類(R134a/R1234yf)を確認しよう
エアコン関連の施工費用と効果まとめ
ボディ・快適装備系の不具合と修理費用まとめ
都道府県別 VWの修理・メンテナンスができる整備工場まとめ
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秋田県 | 山形県 | 福島県 | |
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Volkswagenの修理・メンテナンスを普通の車屋さんが受けてくれない理由は?
専用の診断機が必要だから

Volkswagenなどの輸入車は、OBD(車載診断機)につないでコンピューターの状態をチェックするんですが、これが専用の診断機(VCDSやODISなど)じゃないとしっかり見られないんです。
国産車用の汎用診断機では対応できない項目も多く、「とりあえずチェックランプ消す」くらいはできても、根本的なトラブルの原因追及が難しい…。
➡ 普通の車屋さんでは診断機の導入コストが高い(数十万~百万円超え!)ので、VWを扱っていないお店も多いです。
特殊な整備ノウハウが必要だから

Volkswagenは設計が国産車とちょっと違います。
- エンジンの配置や補器類の取り回し
- DSG(デュアルクラッチトランスミッション)
- 欧州車特有の足回り設計
これらが、国産車の整備感覚と違う部分が多いんですよね。
たとえば、VW特有のDSGミッションのオイル交換とかは、専用の知識と技術がないと逆に壊してしまうリスクも…。
➡ 慣れてない車屋さんだと、手を出すのが怖いというのが正直なところ。
パーツ供給ルートが限られるから

国産車はディーラー系や部品商が豊富にありますが、VWなどの輸入車はパーツ供給ルートが限られることも。
- 純正部品はディーラー経由じゃないと手に入りにくい
- 社外部品も、VW専用パーツの取り扱いがある業者でないと難しい
➡ 普通の車屋さんでは部品が取り寄せできない・納期が読めないことが多いんです。
トラブルが起きやすい箇所が独特

VWは例えば…
こういった欧州車特有のウィークポイントがあります。
これは、国産車専門の工場だと「そもそも経験が少なくてわからない」というパターン。
➡ 慣れているVW専門店なら「この型式だとそろそろこの部品が怪しいな」という予測ができるけど、普通の車屋さんだとそこが難しい。
VWは専門店が安心

画像引用元:VW・Audi専門店ナイルプラス
VWオーナーさんはVolkswagen専門店や輸入車に強いショップを選ぶのが安心。
整備士さんもVWに慣れているので、トラブルの早期発見や的確な修理が期待できますよ!
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