VWやアウディで採用される7速乾式DSG。
その心臓部「メカトロニクスユニット」は高額修理の代表格ですが、
ナイルプラスとTOYSのリビルト販売プロジェクトにより、
“純正にも劣らない品質を、より現実的なコストで”実現しました。

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【音で探す】フォルクスワーゲンの異音診断ガイド|音質から原因を絞り込むナビ

VWの異音 異音の原因と修理費用
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車から聞こえる「イヤな音」は、症状の出方によって原因が大きく変わります。
しかし、VWは静粛性が高いぶん、わずかな異音でも部品の劣化サインになっていることが多いのが特徴です。

このページでは、VWの異音を 「音の種類(音質)」ごとに分類して、原因候補・危険度・関連部位」にすぐアクセスできるように整理 しました。

迷ったら、まずここをスタート地点にしてください。

異音はまず「どんな音として聞こえるか」で大きく分類できます。
症状に近い音を選んでください。

ゴー・ゴロゴロ・ゴーゴー音

低速〜高速まで「回転物」の劣化で発生しやすい音。

代表原因

  • ハブベアリング摩耗
  • タイヤ摩耗・偏摩耗
  • ホイールバランス不良
  • ブロアファンの内部接触(エアコンON時)

危険度:中〜高(足回りの破損につながるケースあり)

👉 詳しい原因と修理費用はこちら

キーキー・キュルキュル・ギギギ音

金属摩擦やベルト系の音が中心。
「ブレーキ」「ベルト」「EPS」が典型。

代表原因

  • ブレーキパッド摩耗
  • ローターの錆・偏摩耗
  • ファンベルトの劣化
  • EPSモーター負荷増大

危険度:低〜中(放置で進行する)

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カタカタ・コトコト・コツコツ音

VWで最も相談が多い“足回りのゴム劣化”系の定番音。
リンク・ブッシュ類の摩耗でほぼ説明がつく。

代表原因

  • スタビリンク
  • ロアアームブッシュ
  • 足回りの樹脂パーツのガタ
  • 内装の微振動(走行中)

危険度:中(走行中に増える音は早めの点検)

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ゴト・バン・ガタ音

段差・カーブで出やすい「衝撃系」の音。
ショックアブソーバーやサスペンションの疲労が多い。

代表原因

  • ショックアブソーバーの抜け
  • バンプラバーの破損
  • エンジンマウントのへたり
  • 内装パネルの大きなガタ

危険度:中(乗り心地悪化+他部品への負担増)

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ウィーン・ヒューン音

回転するモーター系の「高周波音」。
ターボ・EPS・ブロアなど“回るもの”が多い。

代表原因

  • ターボチャージャー
  • EPSモーター
  • エアコンブロア
  • 吸気ダクトの共鳴

危険度:中〜高(ターボの場合は要注意)

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ガラガラ・ゴリゴリ音

「削れる」「擦れる」系のヤバい音。
回転物の破損が近いサインのことも。

代表原因

  • 触媒の割れ・遮熱板の干渉
  • エンジンマウント破損
  • ベアリング類の重度摩耗
  • ブレーキキャリパー固着

危険度:高(早めに点検推奨)

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シャー・シュー・パタパタ音

風・フラップ・ベルトの「軽い摩擦」音。

代表原因

  • エアコンフラップ不良
  • ブロアモーター接触
  • 水たまり後のベルトすべり
  • タイヤと路面の摩擦音

危険度:低〜中(再発する場合のみ点検)

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ビビリ・ギシギシ・ピシピシ・カンカン音

樹脂・内装・熱収縮など「固定が弱い部位」から出る細かい音。

代表原因

  • ダッシュボード裏の共振
  • 内張パネルの浮き
  • マフラーの熱収縮音
  • ラゲッジ周りの共振

危険度:低(ただし再現性がある場合のみ整備推奨)

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カンカン(熱収縮・金属音)

カラカラ(軽打音+摩擦の中間)

異音が出たときに最初に確認する3つのポイント

  • 音が出る状況をメモする
    (低速/高速/加減速/エアコンON/段差など)
  • 音の場所をざっくり把握する
    (前/後ろ/左/右/室内)
  • 音質を分類する
    このページの8分類のどれかに必ず当てはまります。

音質 × 緊急度 早見表(VW異音診断テーブル)

音質よくある原因(VW)緊急度走行可否の目安
ゴーゴー/ゴロゴロハブベアリング・タイヤNG(低速で工場へ)
ウィーン(加速時)ターボ・吸気系NG(負荷走行不可)
ガラガラ(発進/アイドリング)エンジンマウント・遮熱板中〜高慎重に走行可
キーキー(ブレーキ)パッド摩耗・ローター接触近距離のみ可
ゴリゴリ(ブレーキ時)パッド残量ゼロ/キャリパー固着NG
コトコト/カタカタ(低速)足回りリンク・ブッシュ走行可(早め点検)
カンカン/ピシピシ(停止後)触媒・排気の熱収縮低〜中OK
キュルキュル(始動直後)ベルト・テンショナー走行可(悪化注意)
ビビリ(内装)樹脂パーツ・内張りOK
シャーシャー(走行中)タイヤ・路面・モールOK
シャーッ(水たまり後)ベルトすべりOK
ヒューヒュー(高速)風切り音・モール浮きOK
パタパタ(エアコンON)ブロアファン・フラップ走行可
ゴロゴロ(高速・連続)ハブベアリング(劣化進行)NG

音質別 → 緊急度の “ざっくりルール”

カテゴリ該当音質緊急度の傾向理由
回転物系ゴー、ゴロゴロ、ウィーン回転部の劣化は急に悪化する
制動系キーキー、ゴリゴリ高〜中ブレーキ関連は直結で危険
足回り系コトコト、ゴトゴト振動・寿命への影響が大きい
ベルト系キュルキュル、シャーベルト切れは多系統へ悪影響
内装・外装系ビビリ、ギシギシ、ヒューヒュー車の動作に影響なし
熱収縮系カンカン、ピシピシ低〜中構造劣化がなければ問題なし

原因ごとの“緊急度”について

異音の緊急度は、「どの部品が関係しているか」で大きく変わります。
音そのものよりも、部位の性質(車を動かす・止める・支える・制御する)が重要です。

ここでは、VWの異音でよくある原因を 3段階の緊急度 に分けて整理します。

【緊急度:高】走行を左右する重要部位の音

走行不能や重大故障につながる可能性があるため、
音が出たら早めの点検が安全 です。

ベアリング(ハブベアリング)

  • ゴーゴー/ゴロゴロ/高速での唸り音
  • 放置すると“回転軸が焼き付く”リスク
  • 高速走行が不安定になる

症状例:カーブで音が強くなる、速度と音が比例する

👉【ハブベアリング交換】の費用と効果は?異音対策と走行性能アップ!VWを守るために大切なメンテナンス

ターボチャージャー(ウィーン/ヒューン)

  • 過回転の金属音/吸気異常
  • 放置するとターボブローの危険
  • エンジンチェックランプ点灯を伴うことも

症状例:加速時だけウィーン音、パワーが落ちる

👉VW ターボチャージャーの不調の修理費用目安は?

触媒・遮熱板の破損(ガラガラ)

  • カラカラ/ガラガラ/金属片が落ちるような音
  • 触媒が脱落したり、排気漏れの原因に
  • 車検NGにつながるケースも

症状例:アイドリングで音が強い、後ろから響く

ブレーキ系の“削れる”“ゴリゴリ”音

  • キャリパー固着
  • パッドが限界を超えてローターを削っている状態
  • “止まる”機能に直結するため危険度高

症状例:低速でゴリゴリ、片側だけ熱をもつ

👉ブレーキパッド交換のタイミング・費用・選び方まで徹底解説!

→高危険度のポイントは「回転物」「高温部」「制動部」」
これらは、異音=構造的な劣化のサインになりやすい。

【緊急度:中】走行できるが、早めの整備が必要な音

すぐに危険ではないものの、放置すると大きな故障につながる“進行型”の異音。

足回りのブッシュ/リンク類の劣化(コトコト・カタカタ)

  • VWでは非常に多い症状
  • 走行安定性に影響
  • 放置するとショック・アームに負担が広がる

症状例:段差でコト、低速でカタカタ

ファンベルト・テンショナー(キュルキュル)

  • 劣化の初期症状
  • 放置するとベルト切れ→オルタネーター停止などに波及
  • エアコン不調の原因にも

症状例:雨の日だけ音が出る/始動直後に鳴く

エンジンマウント劣化(ガタガタ・ガラガラ)

  • 振動が音に変わって聞こえる
  • 放置でミッションマウントまで連鎖劣化
  • 乗り心地と変速ショックが悪化

症状例:発進時にガラっ、アイドリングで揺れる

ブレーキパッドの軽い摩耗(キーキー)

  • 音の割に危険度は高くない
  • ローターに傷が入る前に交換すればOK

症状例:止まる直前だけキーキー鳴る

👉ブレーキパッド交換のタイミング・費用・選び方まで徹底解説!

→中危険度のポイントは「劣化が進むと他部品へ波及する」こと。
“音が出たまま様子見”は逆に高くつきやすい。

【緊急度:低】車には影響しないが、気になる音

走行性能に影響しない“快適性”のカテゴリ。
ただし、再現性が高い場合は固定部の緩みがあることも。

内装のビビリ/樹脂パーツの共振(ビビリ・ギシギシ)

  • ダッシュボード裏のカプラー共振
  • 内張りのクリップゆるみ
  • ラゲッジ周りの干渉音

症状例:特定の速度帯だけビビる、段差でギシギシ

モール・外装パーツの風切り音(ヒューヒュー)

  • 経年でモールが縮む
  • 洗車機の影響で浮くことも

症状例:高速だけヒューヒュー鳴る

水たまり後のシャー音(シャーッ)

  • ベルトすべり
  • 放置すると消える軽微な症状

→低危険度のポイントは「車の動作には影響しないこと」。
ただし“気になる音が突然大きくなる”場合は別問題です。

緊急度を一瞬で判断するチェックリスト

✔ 音が「速度に比例する」→ 回転物(高〜中)

✔ 音が「段差・カーブだけ」→ 足回り(中)

✔ 音が「エアコンONで変わる」→ 風系(低〜中)

✔ 音が「加速で強くなる」→ ターボ・吸気(高)

✔ 音が「停車中にも出る」→ 触媒・内装(低〜高)

迷ったら“危険度が高いほう”で判断してOK

異音の判断で最も大事なのは、
“迷ったら高い方として扱う”こと。

VWは特に、

  • ターボ
  • ベアリング
  • ブレーキキャリパー
  • 触媒
    などが“悪化しやすい特徴”があります。

早めに対処しておくと、修理費用も結果的に安く済むケースが多いです。

だから選択肢は3つ

こんなとき、VWオーナーにできる現実的な選択肢は次の3つです。

① まずは診断・見積もり
輸入車に強い整備士が原因を特定し、必要最小限で提案。

② 高額修理の前に査定
整備履歴・社外パーツまでプラス査定の外車専門。

③ 修理費リスク回避の“定額で新車”
車検・税金・メンテ込の月額で故障ストレスから解放。

ワンポイント

「走れるから大丈夫」と思っても、実際はいつ爆発するか分からない爆弾を抱えている状態です。
早めに動くほど、費用もダメージも抑えられます。

異音診断の次のステップ

異音に心当たりのある方は、次の順番で読むと最短で原因にたどりつけます。

  1. 音質別まとめ(本ページ)
  2. 該当音質の詳細ページ
  3. 個別症状記事(例:低速×コトコト/高速×ヒューヒュー)
  4. 部位別の修理費用まとめ(足回り・エンジン・電装)
  5. 部品ごとの構造と故障解説(技術系記事)

まとめ:このページを“異音のホーム”として使ってください

VWの異音は、音質=原因の入口 です。

このページをブックマークしておけば、新しい記事が追加されたときも迷わずたどり着けます。

異音は放置すると周辺部品を巻き込みます。
小さな違和感のうちに、早めにチェックしてみてくださいね。

車種別の不具合詳細

不具合の“出方”は似ていても、「どのモデルでどんなトラブルが多いか」は車種ごとに少しずつ違います。
車種別の傾向や、他のオーナーに多い故障事例は、以下のページでまとめています。

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