「最近、走っていると“ゴーゴー”という音がずっと聞こえる気がする…」「速度を上げるほど音が大きくなる…」
こんな経験をしたVWオーナーの方、多いのではないでしょうか?
この「ゴーゴー音」は、放っておいていいものもあれば、重大な故障の前兆であることも。
特にVWのような欧州車は、足回りや駆動系の精度が高いぶん、音にも敏感に反応しやすい特徴があります。
この記事では、「走行中のゴーゴー音」について、原因と修理費用の目安、注意点などをやさしい言葉でくわしく解説していきます。
音の位置 | 考えられる原因 |
---|---|
前輪付近 | ホイールベアリング、ブレーキ周辺、タイヤ |
後輪付近 | リアベアリング、デフ関連(4WD) |
室内全体 | タイヤのロードノイズ、風切り音 |
エンジン周辺 | ベルト、補器類の異音の可能性も |
ゴーゴー音ってどんな音?
「ゴーゴー音」は、タイヤが回るたびに聞こえてくる、低めで連続的な音です。以下のような場面でよく感じられます。
多くの場合、ゴーゴー音はタイヤ、ホイールベアリング、駆動系、風切り音などから発生します。では、具体的な原因を見ていきましょう。
ゴーゴー音の主な原因とその特徴
1. タイヤの摩耗・偏摩耗
もっとも多いのが、タイヤの摩耗による音です。タイヤの溝が減ったり、内側や外側だけが異常にすり減っている「偏摩耗」があると、路面との接触面が乱れて音が発生します。
- 音の特徴:速度が上がるほど音も大きくなる。「ゴー」または「ウォンウォン」という音。
- チェックポイント:タイヤの溝、内外の摩耗具合
- 修理対策:タイヤ交換またはローテーション
- 費用目安:1本7,000〜20,000円前後(車種・ブランドによる)
2. ホイールベアリングの劣化
ホイールベアリングは、タイヤの回転をスムーズにするパーツです。劣化すると、回転時にうなるようなゴーゴー音を発生させます。放置すると走行不能になる可能性も。
- 音の特徴:走行中に常に音がする。ハンドルを左右に振ると音が変わる。
- チェックポイント:ジャッキアップしてタイヤを手で回すと異音・ガタつきがある
- 修理対策:ベアリング交換
- 費用目安:片側1.5万〜3万円程度(工賃込み)
3. ハブベアリングの破損
ホイールベアリングと似ていますが、ハブ全体にガタが出るとゴーゴー音だけでなく振動を伴うことがあります。ベアリング単体交換ではなく、ハブごとの交換になるケースも。
- 音の特徴:音に加えて、ハンドルに振動が伝わる
- 修理対策:ハブASSY交換
- 費用目安:片側で2〜4万円
4. デフ(ディファレンシャル)からの異音
FF(前輪駆動)でも4WDでも、デフの中のギアが摩耗したり、オイルが劣化していると、「ゴーッ」という異音が出ます。放っておくと走行不能になることも。
- 音の特徴:前や後ろから重低音の「ゴー」音。カーブで変化することも。
- チェックポイント:デフオイルの交換履歴、金属粉の混入
- 修理対策:オイル交換 or デフオーバーホール
- 費用目安:オイル交換で5,000円〜1万円/オーバーホールは10万円以上
5. 風切り音やエアロパーツの共鳴
VW車はドアの密閉性が高いですが、ドアや窓のパッキンの劣化、取り付けたエアロパーツの共鳴によっても風を切るような音が発生することがあります。
- 音の特徴:高速域で風のような音。「ゴー」より「ヒュー」に近い場合も。
- 修理対策:パッキン交換・再調整
- 費用目安:パッキン交換で5,000〜1.5万円程度
音の聞こえる場所でわかる原因のヒント
音の位置 | 考えられる原因 |
---|---|
前輪付近 | ホイールベアリング、ブレーキ周辺、タイヤ |
後輪付近 | リアベアリング、デフ関連(4WD) |
室内全体 | タイヤのロードノイズ、風切り音 |
エンジン周辺 | ベルト、補器類の異音の可能性も |
※VW車は静粛性が高いため、異音が少しでも目立つと気になりやすい構造です。
ゴーゴー音を放置するとどうなる?
ゴーゴー音を放置すると、以下のようなトラブルにつながります:
VWのような高性能車ほど、異音は“警告”のサイン。早めに対処することで、大きな出費を防げます。
修理はどこに依頼すべき?
VW車は輸入車なので、専用診断機や経験が必要な整備内容も多いです。
音の特定には「実走行診断」が必要になるため、以下のようなショップがおすすめです:
口コミやレビューを確認し、「異音診断が得意」と明記している店舗を選びましょう。
ゴーゴー音は「早期対処」で安心ドライブ
VW車で走行中に聞こえる「ゴーゴー音」は、多くの場合タイヤやベアリングの劣化によるものです。軽視されがちですが、安全性や快適性に直結する重要なサインでもあります。
音が気になったら、まずはタイヤや足回りのチェックをしてみましょう。
それでも改善しない場合は、専門の整備工場やディーラーで早めに点検を受けるのがベストです。
大切なVWを、いつまでも静かで快適に保つために——
「音」に敏感になるのも、上級VWオーナーの証しかもしれません。
都道府県別 VWの修理・メンテナンスができる整備工場まとめ
北海道 | 青森県 | 岩手県 | 宮城県 |
秋田県 | 山形県 | 福島県 | |
茨城県 | 栃木県 | 群馬県 | 埼玉県 |
神奈川県 | 千葉県 | 東京都 | |
新潟県 | 富山県 | 石川県 | 福井県 |
山梨県 | 長野県 | 岐阜県 | 静岡県 |
愛知県 | |||
三重県 | 滋賀県 | 京都府 | 大阪府 |
兵庫県 | 奈良県 | 和歌山県 | |
鳥取県 | 島根県 | 岡山県 | 広島県 |
山口県 | |||
徳島県 | 香川県 | 愛媛県 | 高知県 |
福岡県 | 佐賀県 | 長崎県 | 熊本県 |
大分県 | 宮崎県 | 鹿児島県 | 沖縄県 |
Volkswagenの修理・メンテナンスを普通の車屋さんが受けてくれない理由は?
専用の診断機が必要だから

Volkswagenなどの輸入車は、OBD(車載診断機)につないでコンピューターの状態をチェックするんですが、これが専用の診断機(VCDSやODISなど)じゃないとしっかり見られないんです。
国産車用の汎用診断機では対応できない項目も多く、「とりあえずチェックランプ消す」くらいはできても、根本的なトラブルの原因追及が難しい…。
➡ 普通の車屋さんでは診断機の導入コストが高い(数十万~百万円超え!)ので、VWを扱っていないお店も多いです。
特殊な整備ノウハウが必要だから

Volkswagenは設計が国産車とちょっと違います。
- エンジンの配置や補器類の取り回し
- DSG(デュアルクラッチトランスミッション)
- 欧州車特有の足回り設計
これらが、国産車の整備感覚と違う部分が多いんですよね。
たとえば、VW特有のDSGミッションのオイル交換とかは、専用の知識と技術がないと逆に壊してしまうリスクも…。
➡ 慣れてない車屋さんだと、手を出すのが怖いというのが正直なところ。
パーツ供給ルートが限られるから

国産車はディーラー系や部品商が豊富にありますが、VWなどの輸入車はパーツ供給ルートが限られることも。
- 純正部品はディーラー経由じゃないと手に入りにくい
- 社外部品も、VW専用パーツの取り扱いがある業者でないと難しい
➡ 普通の車屋さんでは部品が取り寄せできない・納期が読めないことが多いんです。
トラブルが起きやすい箇所が独特

VWは例えば…
こういった欧州車特有のウィークポイントがあります。
これは、国産車専門の工場だと「そもそも経験が少なくてわからない」というパターン。
➡ 慣れているVW専門店なら「この型式だとそろそろこの部品が怪しいな」という予測ができるけど、普通の車屋さんだとそこが難しい。
VWは専門店が安心

画像引用元:VW・Audi専門店ナイルプラス
VWオーナーさんはVolkswagen専門店や輸入車に強いショップを選ぶのが安心。
整備士さんもVWに慣れているので、トラブルの早期発見や的確な修理が期待できますよ!
コメント