今回は、エンジンの健康を守るうえでとても大事な「タイミングチェーンテンショナー交換」についてまとめました。
「タイミングチェーンって何?」
「テンショナーって壊れるの?」
「交換しないとどうなる?」
そんな疑問を解消して、愛車を長く元気に走らせるための知識を手に入れましょう!
内容 | 費用目安 |
---|---|
タイミングチェーンテンショナー交換 | 100,000〜180,000円 |
タイミングチェーンテンショナーとは?
まず、「タイミングチェーン」と「テンショナー」について、かんたんに説明します。
タイミングチェーンとは?
エンジンの中で、「クランクシャフト」と「カムシャフト」をつないでいる金属製のチェーンです。
このチェーンのおかげで、エンジン内部のピストンとバルブの動きがぴったり合って、スムーズに力を生み出しています。
昔は「タイミングベルト」が主流でしたが、最近のVW車はほとんど「タイミングチェーン」になっています。
チェーンは金属製なので、基本的には車の寿命まで交換不要と言われています。
テンショナーとは?
テンショナーは、タイミングチェーンに適度な張り(テンション)をかける装置です。
チェーンは走っているうちに少しずつ伸びたり、たるんだりするので、テンショナーがバネや油圧で押さえつけて、常にいい状態を保っています。
つまり、テンショナーは、エンジンの命綱とも言えるタイミングチェーンを守っている、超重要なパーツなんです!
なぜテンショナー交換が必要なのか?
「タイミングチェーンは基本交換不要なのに、なぜテンショナーは交換が必要なの?」
と思った方もいるかもしれませんね。
その理由は、テンショナーの劣化や不具合によって、タイミングチェーンに悪影響が出るからです!
テンショナーが劣化すると…
特にVWのTSIエンジン(1.4L TSI、2.0L TSIなど)では、初期型にテンショナーのトラブルが出やすいと言われています。
対策品も出ていますが、古いタイプだとやはり注意が必要です。
テンショナー交換をサボるとどうなる?
テンショナーが壊れてタイミングチェーンが飛ぶと、エンジン内部でピストンとバルブが衝突します。
これを「バルブクラッシュ」と呼びますが、こうなるとエンジン載せ替えレベルの大事故になってしまいます。
そうなる前に、早めのテンショナー交換をすることがとても大切なのです!
タイミングチェーンテンショナー交換の目安時期
では、どのくらいでテンショナー交換を考えるべきなのでしょうか?
一般的な目安はこちらです。
- 走行距離:8万km〜12万km
- 年数:7年〜10年
また、以下の症状が出たら要注意!
ちょっとでも違和感を感じたら、早めに点検してもらいましょう。
VW車で特に注意すべきモデル
テンショナートラブルが報告されやすいVW車種を紹介します。
特に、2008年〜2013年頃のTSIエンジンを積んでいるモデルは、テンショナー不具合の話をよく聞きます。
これらに乗っている方は、特に気をつけましょう!
タイミングチェーンテンショナー交換の作業内容
テンショナー交換は、なかなか大がかりな作業です。
作業工程をざっくり紹介すると…
- エンジンカバー類を取り外す
- タイミングチェーンカバーを外す
- 古いテンショナーを取り外す
- 新しいテンショナーを取り付ける
- タイミングを合わせて組み直す
- エンジンオイル交換(必要な場合)
特にタイミング合わせ(バルブタイミング調整)はプロの技術が必要です。
少しでもズレるとエンジン不調の原因になります!
DIYでは難しいので、必ずVWに詳しい整備工場やショップにお願いしましょう。
タイミングチェーンテンショナー交換の費用目安
では、交換にかかる費用はどのくらいなのでしょうか?
内容 | 費用目安 |
---|---|
タイミングチェーンテンショナー交換 | 100,000〜180,000円 |
※車種や作業内容によって変動します。
高額に感じるかもしれませんが、これをサボるとエンジン全損(修理代100万円以上)になるリスクがあるので、先行投資と思ってしっかりやるべきです!
テンショナー交換と一緒にやるといいこと
テンショナー交換をするときに、あわせて以下も点検・交換すると効率的です。
エンジン周りをばらすので、まとめて整備すると工賃を節約できる場合もあります!
交換後に感じる効果
テンショナー交換をしたあと、VWオーナーからはこんな声が多く聞かれます。
特に、「エンジンの安心感が違う!」と実感する方が多いです。
長く乗り続けるためには、テンショナー交換は本当に大事なメンテナンスなんですね!
まとめ
タイミングチェーンテンショナーは、VW車のエンジンを守るとても大切なパーツです。
テンショナー交換は少しコストがかかりますが、愛車を末永く楽しむためには必要なメンテナンスです!
愛車のエンジンを元気に保つためにも、ぜひ早めに点検・交換を検討してみてくださいね。
エンジン・駆動系の施工費用と効果まとめ
Volkswagenの修理・メンテナンスを普通の車屋さんが受けてくれない理由は?
専用の診断機が必要だから

Volkswagenなどの輸入車は、OBD(車載診断機)につないでコンピューターの状態をチェックするんですが、これが専用の診断機(VCDSやODISなど)じゃないとしっかり見られないんです。
国産車用の汎用診断機では対応できない項目も多く、「とりあえずチェックランプ消す」くらいはできても、根本的なトラブルの原因追及が難しい…。
➡ 普通の車屋さんでは診断機の導入コストが高い(数十万~百万円超え!)ので、VWを扱っていないお店も多いです。
特殊な整備ノウハウが必要だから

Volkswagenは設計が国産車とちょっと違います。
- エンジンの配置や補器類の取り回し
- DSG(デュアルクラッチトランスミッション)
- 欧州車特有の足回り設計
これらが、国産車の整備感覚と違う部分が多いんですよね。
たとえば、VW特有のDSGミッションのオイル交換とかは、専用の知識と技術がないと逆に壊してしまうリスクも…。
➡ 慣れてない車屋さんだと、手を出すのが怖いというのが正直なところ。
パーツ供給ルートが限られるから

国産車はディーラー系や部品商が豊富にありますが、VWなどの輸入車はパーツ供給ルートが限られることも。
- 純正部品はディーラー経由じゃないと手に入りにくい
- 社外部品も、VW専用パーツの取り扱いがある業者でないと難しい
➡ 普通の車屋さんでは部品が取り寄せできない・納期が読めないことが多いんです。
トラブルが起きやすい箇所が独特

VWは例えば…
こういった欧州車特有のウィークポイントがあります。
これは、国産車専門の工場だと「そもそも経験が少なくてわからない」というパターン。
➡ 慣れているVW専門店なら「この型式だとそろそろこの部品が怪しいな」という予測ができるけど、普通の車屋さんだとそこが難しい。
VWは専門店が安心

画像引用元:VW・Audi専門店ナイルプラス
VWオーナーさんはVolkswagen専門店や輸入車に強いショップを選ぶのが安心。
整備士さんもVWに慣れているので、トラブルの早期発見や的確な修理が期待できますよ!
コメント