高速の追い越しや合流でアクセルを踏み込んだのに、思ったほど伸びない——。
VW車ではよくある相談で、原因はターボの過給不足、燃料供給の弱り、DSGのつながり不良、吸気・点火系のパワー不足など多岐にわたります。
追い越しは一気にトルクを必要とするため、不調がもっとも表れやすい状況です。
放置すると安全な追い越しができなくなるだけでなく、ターボ破損や失火につながるリスクも。
この記事では、追い越し時に「加速が鈍い」「伸びない」症状の代表原因とセルフチェック方法をまとめます。
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よくある症状
原因は大きく4つ(構造別)
- ターボの過給不足(ブースト漏れ・制御不良)
- 燃料供給不足(噴射量不足・フィルター詰まり)
- DSGのつながり不良・ギア選択の遅れ
- 吸気・点火系のパワー不足(スロットル・プラグ・MAF)
原因①:ターボの過給不足(もっとも多い)
どんな時に起きる?
- 踏んでも加速が弱い
- シュー/プシュー音が出る
- 坂道で極端に苦しい
- 途中でパワーが抜ける
なぜその症状が出る?
追い越し加速はターボが一気に過給を立ち上げる領域。
ここで 圧がかからない=伸びない となります。
原因例:
- インテークホースの亀裂
- インタークーラーの損傷
- ターボアクチュエーター不良
- ウエストゲート固着
- 過給制御の乱れ(P0299予備軍)
放置するとどうなる?
原因②:燃料供給不足(TSI・TDIどちらでも起きる)
どんな時に起きる?
- 踏んだ瞬間だけ力が抜ける
- 回転は上がるのに速度がついてこない
- 坂道や高速で特に弱い
なぜその症状が出る?
追い越し時は燃料噴射量が一気に増えるため、
ポンプ・フィルター・インジェクターの弱りが露呈します。
TSI:低圧ポンプ弱り・フィルター詰まり
TDI:噴射量不足・燃圧低下
放置すると?
原因③:DSGのつながり不良・ギア選択遅れ
どんな時に起きる?
- 踏んだ瞬間、ワンテンポ遅れる
- 2速・3速で息つき
- 変速ショックがある
なぜその症状が出る?
DSGはクラッチと制御でギアをつなぐ仕組み。
学習値ズレ・クラッチの摩耗・メカトロの動作遅れがあると、
- ギアが合わない
- 半クラが長い
- 回転だけ上がる
という“伸びない”症状が出ます。
特に乾式DQ200に多い。
放置すると?
原因④:吸気・点火系のパワー不足
どんな時に起きる?
- 加速が常に鈍い
- 急加速の時だけガクッとする
- アイドリングも弱い
なぜその症状が出る?
- スロットル汚れ
- MAFセンサー不調
- プラグ・コイル劣化
- エアフィルター詰まり
などで燃焼エネルギーが不足し、
追い越しの一番重要な領域で力が出ない状態になります。
放置すると?
選択肢は3つ
こんなとき、VWオーナーにできる現実的な選択肢は次の3つです。
① まずは診断・見積もり
輸入車に強い整備士が原因を特定し、必要最小限で提案。
② 高額修理の前に査定
整備履歴・社外パーツまでプラス査定の外車専門。
③ 修理費リスク回避の“定額で新車”
車検・税金・メンテ込の月額で故障ストレスから解放。
ワンポイント
「走れるから大丈夫」と思っても、実際はいつ爆発するか分からない爆弾を抱えている状態です。
早めに動くほど、費用もダメージも抑えられます。
DIYで確認できるポイント
※追い越し時の加速不良は複合要因が多いため、早期点検が安全。
走行して大丈夫?(緊急度)
- しばらく走行可能:軽度の吸気汚れ・点火ムラ
- 症状悪化のリスクあり:ブースト漏れ・燃料供給不足
- 走行NG(レッカー推奨):強い息つき、全く伸びない、ターボが立ち上がらない場合
走行トラブルが起きた時、状況によってはレッカー移動が必要になることがあります。
こうしたケースでは、自動車保険のロードサービスや特約でカバーできる場合もあるため、いまの契約内容を軽く見直しておくと安心です。
もし「補償範囲、ちゃんと把握してなかったかも…」という方は、比較サービスを使うと 複数社の補償内容や保険料をまとめてチェックできます。短時間で全体像がつかめるので、修理や点検のタイミングで利用する方も多いようです。
修理費用の目安
| 作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| インテークホース交換 | 8,000〜18,000円 |
| ターボアクチュエーター調整 | 10,000〜25,000円 |
| フューエルフィルター交換 | 5,000〜12,000円 |
| プラグ・コイル交換 | 15,000〜35,000円 |
| スロットル清掃 | 5,000〜15,000円 |
| DSG学習値リセット | 5,000〜12,000円 |
| インジェクター洗浄 | 15,000〜35,000円 |
| 診断料 | 5,000〜10,000円 |
※追い越し領域の不調は高額修理につながりやすいため、早期点検が一番安く済みます。
👉VW専門店ナイルプラスのメンテナンス・カスタムの費用&作業日数まとめ
同時に点検しておきたい関連部位
- ターボアクチュエーター
- インテークホース
- スロットルボディ
- プラグ・コイル
- フューエルフィルター
- インジェクター
- DSGクラッチ学習値
▼故障・メンテの原因・費用・効果の記事▼
まとめ
追い越し時の加速が鈍い原因は、ターボ過給不足、燃料供給不足、DSGつながり不良、吸気・点火系のパワー不足に大別できます。
追い越しは負荷が大きく、不調がもっとも露呈しやすい領域。
放置すると安全性にも関わるため、軽い違和感でも早期点検が安心です。
症状が似ていても原因は車両ごとに異なります。
同じような異音・不調でも、ターボ・ベルト・センサーなど原因はさまざまです。
不安な場合は無理せず整備工場で点検してもらうのが安心です。
車種別の不具合詳細
不具合の“出方”は似ていても、「どのモデルでどんなトラブルが多いか」は車種ごとに少しずつ違います。
車種別の傾向や、他のオーナーに多い故障事例は、以下のページでまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 追い越し時だけ加速が鈍いのは危険ですか?
A1. 急加速は車に大きな負荷がかかるため、不調が最も現れやすい場面です。放置すると追い越しが安全にできなくなるだけでなく、ターボ破損や失火につながることがあります。早めの点検が安心です。
Q2. 踏んでも伸びないとき、まず疑うべき原因は?
A2. VW車ではターボの過給不足(ブースト漏れ)がもっとも多い傾向です。次いで燃料供給不足、DSGのつながり不良、吸気・点火系のパワー不足が続きます。
Q3. 「シュー」「プシュー」という音がするのは何のサイン?
A3. 過給中のエア漏れが起きている可能性が高いです。インテークホースの亀裂やインタークーラーの漏れが典型例で、放置するとターボ本体に負担がかかります。
Q4. 警告灯が点いていなくても故障している可能性はありますか?
A4. あります。追い越し領域のブースト不足や燃料供給不足は、しばらく警告灯が点かないまま症状だけ先に出ることが多いです。体感的な「伸びない」は重要なサインです。
Q5. DIYで確認できるポイントはありますか?
A5. 加速時のシュー音、エアフィルターの汚れ、アイドリングの安定性、ホイールの熱(ブレーキ引きずり)、OBD2エラー確認などは自分でもチェックできます。ただし追い越し領域の不調は複数原因が絡むため、判断は整備工場に任せるのが確実です。



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