フォルクスワーゲンに乗っていると、避けられないのがバッテリー交換。
でも「自分の車にどのバッテリーが合うのかわからない」「ディーラーで見積もりが高かった」という不安や悩みを持つ方も多いはずです。
この記事では、VWユーザーに向けて
をまとめました。初めての方でも安心して選べるように、具体的に解説していきます。
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Contents
VWバッテリー選びで一番多い不安:「適合するのはどれ?」
輸入車のバッテリー選びでよくあるのが、「サイズや品番が多くてどれを選んでいいかわからない」という悩みです。
VWの場合、車種やグレード、年式、アイドリングストップの有無によって適合バッテリーが異なります。
代表的なのは以下の規格です。
さらにEFB・AGMといった「バッテリーのタイプ」も重要です。
アイドリングストップ付き車は、必ずAGMを選びましょう。
👉 確実に適合を確認する方法は以下の3つ
VWにおすすめのバッテリーは?
VW車の多くで採用されているのは、VARTA(バルタ)とEXIDE(エキサイド)の2社。
特にVARTAは、欧州車の純正採用率No.1を誇り、メルセデス・BMW・アウディといったメーカーにも純正搭載されています。
VARTAのおすすめポイント
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ディーラー・専門店・DIYの費用比較
方法 | 費用目安 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
ディーラー | 約5〜6万円 | 純正保証・安心感 | 高額・予約が必要 |
専門店 | 約3〜4万円 | OEMバッテリー採用・施工確実 | 店舗により予約必須 |
DIY | 約2.5〜3万円 | 工賃不要・自宅で交換可能 | 適合判断や設定は自己責任 |
👉 「自分の車に合うバッテリーがわからない」という人は、通販サイトの適合検索 or 専門店への問い合わせが一番確実です。
DIYでの交換に必要なもの
事前チェック:まず「適合」を確定させる
- いま載っているバッテリーのラベルを撮影
・表記例:LN2/LN3/LN4、70Ah、AGM/EFB など
・+端子側のヒューズボックス形状、**排気ホース(ベントチューブ)**の有無も確認。 - アイドリングストップの有無を確認
・装着車は AGM必須(EFBや通常鉛では不可)。 - メーカー適合表で品番を二重確認
・VARTA/EXIDE等の適合検索で「年式・グレード・VIN(あると確実)」を入力。 - サイズ実測(不安なら)
・長さ×幅×高さ(mm)、端子位置(L/R)を定規で確認。
・純正固定ステーで高さが入るかが失敗ポイントになりがち。
迷ったら:現在のバッテリーの「タイプ(AGM/EFB)」「Ah」「サイズコード(LN3等)」をメモして、そのまま同等以上を選ぶのが安全です。
必要工具(推奨)
作業時間の目安
- 慣れていれば 20〜30分
- 初めてなら 40〜60分 を見て、焦らず安全優先で。
安全の基本ルール(超重要)
DIY手順
- 車両を安全に停止・電源OFF
・キーを抜く/スタートボタンOFF。ドアやライトもOFF。 - カバー類を外す
・上面カバーや+端子の保護カバー、固定ステーにアクセスを確保。 - マイナスターミナルを外す(10mm)
・クランプを軽くこじって上に抜く。ボディに触れさせない位置に退避。 - プラスターミナルを外す(10mm)
・+端子周りのヒューズボックス一体の固定に注意。無理に引っ張らない。 - 固定ボルトを外す(多くは13mm、下側ステー)
・ボルト・クランプを外し、バッテリーを垂直に持ち上げて取り出す。重量物のため腰に注意。 - カバー・ベント部品を移植
・新バッテリーへ断熱カバー/上面カバーを付け替え。
・ベント(排気)ニップルの向きに注意。片側が開口、反対側が栓になっている場合は車両側ホースの向きに合わせて付替え。 - 新バッテリーを搭載
・台座に正しく座る位置へ。配線を挟み込まない。 - 固定ボルトを締める
・ガタつかない程度に確実固定。一般的に15〜20N·m前後が目安(整備書に従う)。 - 取り付け:プラス → マイナス
・プラス端子を装着→適正トルクで締付。
・マイナス端子(IBSセンサー付きならクランプ側)を装着→適正トルクで締付。
・端子は回らない程度に確実、過大締付は禁物。 - 最終チェック
・端子保護カバー、上面カバーを復元。配線の干渉無・ガタ無しを確認。 - 交換日を記入
・バッテリー上面や整備ノートに交換日・走行距離・品番をメモ。
交換後に必要な設定・ならし
1) 警告灯リセット(走行で自然消灯するもの)
- イグニッションON→数十メートル走行でABS/ESP等が順次消灯する場合あり。
- ステアリング角度学習:エンジン始動後に左右いっぱい→センターで復帰する車種も。
2) パワーウインドウのオート再設定
- 各窓を全閉まで上げる→さらに数秒保持。
- オートUP/DOWNが復帰するまで繰り返す。
3) 時計・日付
- MMI/ディスプレイから日付・時間を再設定(GPS同期設定がある場合はON推奨)。
4) サンルーフ(装着車)
- 全閉→閉ボタン長押し10秒で初期化が必要な車種あり(取扱説明書に従う)。
5) アダプテーション(任意・推奨)
- 専用テスター(VCDS/OBDeleven等)で、新バッテリー情報を登録。
入力例:タイプ(AGM/EFB)/容量(Ah)/メーカー/シリアル - 対象ユニットは車種により61-Battery Regulation / 19-CAN Gateway / 09-Central Elect. など。
- 未実施でも走行可だが、充電制御の最適化・誤診防止のため可能なら実施推奨。
よくあるミスと対策
- 端子の締め不足:走行中の電源断・警告灯乱発の原因。再増し締め必須。
- AGM/EFBの取り違え:ISG車にEFBを入れると寿命短縮・制御不良。車両仕様に合わせる。
- ベントチューブ未接続:ガス滞留で腐食や臭気。必ず接続。
- サイズ違い:高さが合わず上面カバーが閉まらない、固定できない→LN規格と高さを再確認。
- ショート:工具が+とボディに同時接触。タオルで周囲を養生、片手作業を徹底。
もしエンジンが始動しない/警告が消えないとき
- 電圧確認:静止時12.4V以上が目安。
- 端子の清掃と締付:白錆はクリーナーで除去。
- +端子のメインヒューズリンク切れがないか確認。
- 走行してもABS/ESPが消えない場合、ステアリング角度学習(左右ロックtoロック)を再試行。
- 解決しない場合は、診断機でフォルト消去が近道。
【自分でできる!】バッテリー交換の手順や交換時期の目安を説明していく!【VWゴルフ7.5TDIハイラインマイスター】
交換後のメンテと廃バッテリー
- 短距離中心なら月1回の電圧チェックで早期劣化を把握。
- 廃バッテリーは購入店・量販店・自治体指定回収へ。不法投棄は厳禁。
- 取り外しマイナス→プラス、取り付けプラス→マイナスが基本。
- 適合は「タイプ・容量・サイズ」を現物と適合表で二重確認。
- アダプテーションは任意だが、充電制御の最適化のため実施推奨。
この手順なら、初めてでも安全に交換できます。
まとめ
VWのバッテリー交換は、ポイントさえ押さえればDIYでも可能。
ただし、適合確認を怠ると「サイズが合わない」「アイドリングストップに対応していなかった」といった失敗につながります。
自分に合ったスタイルで、安心・快適なVWライフを楽しんでください。
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