そんな疑問を持つVWオーナーのために、この記事では7速湿式DSG(DQ381型など)の特徴・オイル交換の必要性・費用・効果をやさしく解説していきます。
DSGはVWの代名詞的トランスミッションですが、高性能であるぶん、正しいメンテナンスが長寿命のカギとなります。
項目 | 費用(税込) |
---|---|
DSG専用オイル(6〜7L) | 約10,000〜15,000円 |
フィルター | 約3,000〜5,000円 |
工賃(オイル温調・初期化含む) | 約12,000〜18,000円 |
合計 | 約25,000〜38,000円(車種により変動) |
そもそもDSGとは?7速湿式ってどんなもの?

DSG(Direct Shift Gearbox)は、VW(フォルクスワーゲン)グループが採用するデュアルクラッチトランスミッション(DCT)の呼び名です。
通常のオートマチックトランスミッション(AT)や無段変速機(CVT)と違い、2つのクラッチを使い、奇数段と偶数段のギアを交互に待機させながらシフトチェンジする仕組みを持っています。
そのため、
といったメリットがあります。
VWには、搭載モデルや用途に応じて複数のDSGが用意されています。
VWに搭載される主なDSGの種類
種類 | 特徴 | 主な搭載モデル |
---|---|---|
6速湿式DSG(DQ250) | トルク耐性が高く、大排気量・スポーツモデル向け | Golf GTI、Touran、Passatなど |
7速湿式DSG(DQ381/DQ500など) | 高効率かつ高耐久。AWD(4MOTION)やディーゼル(TDI)向け | Golf 7.5以降の4WD/TDIモデル、Tiguanなど |
7速乾式DSG(DQ200) | 軽量・コンパクト。小型車向け。コストも抑えやすい | Polo、Golf TSIなど |
今回のテーマ「7速湿式DSG」とは?
今回の記事で扱うのは、7速湿式DSG(DQ381など)です。
これは主に TDI(ディーゼルエンジン搭載車)や4WD仕様車(4MOTION) に採用されており、以下のような特徴を持ちます。
💡 簡単に言うと、「パワフルな車種でも安心して長く使える」ように設計されたDSGです。
GolfやTiguan、Passat TDIなど、人気モデルにも幅広く搭載されています。
7速湿式DSGオイルの役割とは?
湿式DSGは、クラッチ・ギア・油圧制御部がすべて専用のオイルで潤滑・冷却されている構造です。
このオイルが劣化すると…
→ オイル交換は「DSGの健康を守る必須メンテナンス」なのです。
交換時期の目安は?
VWの公式推奨では、60,000kmごとにDSGオイルを交換することが推奨されています。
タイミング | 内容 |
---|---|
60,000kmごと | ベストなメンテサイクル |
年数換算で約4〜5年 | 走行少なくても劣化あり |
変速に違和感があるとき | 早めの交換でトラブル回避 |
※街乗りメインや短距離移動が多い車両は、内部の熱負担が大きく劣化が早まるケースもあります。
オイル交換の費用目安は?
7速湿式DSGのオイル交換には、専用オイルとフィルター、特殊工具、診断機が必要です。
項目 | 費用(税込) |
---|---|
DSG専用オイル(6〜7L) | 約10,000〜15,000円 |
フィルター | 約3,000〜5,000円 |
工賃(オイル温調・初期化含む) | 約12,000〜18,000円 |
合計 | 約25,000〜38,000円(車種により変動) |
※ディーラーはやや高め、VW専門店では3万円前後が目安です。
まずは点検してみませんか?
オイル交換で得られる3つの効果
① 変速がスムーズに!快適さアップ
新品オイルでクラッチの接続タイミングや変速スピードが改善され、「走りが軽くなった!」と感じるオーナー多数。
② 高額なDSG故障を未然に防げる
DSGの全損修理は50万円以上かかるケースも。
オイル交換で内部摩耗や焼きつきを防ぎ、大切なトランスミッションを長持ちさせられます。
③ 中古車購入後の安心材料に
「前オーナーが交換していたかわからない…」という場合、早めに1回交換しておくと安心です。
6速湿式との違いってあるの?
項目 | 6速湿式(DQ250) | 7速湿式(DQ381) |
---|---|---|
搭載車種 | Golf 6〜7 GTI、Touranなど | Golf 7.5以降のTDIや4MOTION |
耐トルク性 | 高い | さらに強化されている |
オイル量 | 約5〜6L | 約6〜7L |
交換作業 | ほぼ同等 | より高精度な管理が必要(温度調整含む) |
→ 作業内容や交換の重要性は共通ですが、7速湿式の方が構造が複雑で繊細なぶん、より丁寧な作業が求められます。
整備工場選びのポイントは?
ディーラーでの交換
VW専門整備工場
→ 信頼できる整備工場で、定期的な交換を心がけるのがベストです。
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