VW(フォルクスワーゲン)の車に乗っていて、「エアコンをつけるとどこからか“パタパタ”と音がする……」と感じたことはありませんか?
最初は小さな音でも、ずっと続くと気になって仕方ないですよね。特にエアコンを使う季節は毎日聞くことになるため、不快に感じる人も多いです。
今回は、VW車のエアコン作動時に発生する「パタパタ音」の主な原因と修理費用の目安について、わかりやすく解説します。
原因 | 修理内容 | 費用目安 |
---|---|---|
アクチュエーター不良 | 部品交換 | 20,000〜35,000円 |
エアコンフィルター汚れ | 掃除/交換 | 0〜7,000円 |
ブロアファン異常 | 掃除・交換 | 5,000〜40,000円 |
ダッシュボードのきしみ | 潤滑処理/修理 | 5,000〜15,000円 |
パタパタ音ってどんな音?
「パタパタ音」とは、以下のような特徴のある異音です。
このような症状はVW車でも比較的よく見られ、年数が経った車種や走行距離が多い車で発生しやすいです。
原因①:エアミックスアクチュエーターの不良
「パタパタ音」の最も多い原因が、この エアミックスアクチュエーター(またはモーター) の不具合です。
これは、エアコンの風の温度や吹き出し方向を調整するために、内部のフラップ(風向を変える板)を動かす部品です。このモーターが故障したり、ギアの位置がズレたりすると、モーターが空回りし「パタパタ」音を出すのです。
どうして壊れるの?
- モーターの内部ギアが摩耗して空回り
- 長年の使用による経年劣化
- 内部のダンパーが固着し動かなくなる
修理費用の目安
修理内容 | 費用の目安 |
---|---|
アクチュエーター交換(部品+工賃) | 20,000~35,000円 |
※VW正規ディーラーではやや高くなる傾向があります。
原因②:エアコンフィルター周辺の異物
VW車のエアコンフィルターは、助手席側の足元やグローブボックスの奥に設置されています。ここに落ち葉やゴミ、小枝などが入り込むと、風の流れによって「パタパタ」「バサバサ」と音を立てることがあります。
フィルターが汚れていたり、ゴミが挟まっていたりすると、異音の原因になるだけでなく、エアコンの風量低下やにおいの原因にもなります。
修理・交換費用の目安
作業内容 | 費用の目安 |
---|---|
フィルター掃除 | 無料~3,000円(DIY可) |
フィルター交換(工賃込み) | 4,000〜7,000円 |
原因③:送風ファンのバランス不良や異物混入
VWのエアコンには、室内に風を送るための ブロアファン(送風機) が内蔵されています。このファンに以下のような問題があると、異音が出ることがあります。
- ファンブレードにゴミが当たる
- ファンが摩耗して軸がブレる
- モーターが劣化して異常な回転音が出る
ファンの音は「パタパタ」「ガタガタ」「カラカラ」と変化することもあり、症状が悪化する前に修理したほうが安心です。
修理費用の目安
修理内容 | 費用の目安 |
---|---|
ブロアファンの掃除・点検 | 5,000~10,000円 |
ファンモーター交換 | 20,000~40,000円 |
原因④:ダッシュボード内部の樹脂パーツのきしみ
VW車は内装の品質が高い反面、 温度変化による樹脂部品の収縮で音が出ることがあります。 特に、アクチュエーターやファンモーターが動作した際に、ダッシュボードの内側からパタパタというきしみ音がすることがあります。
この場合、潤滑剤を使って対策することもできますが、根本的な解決には分解修理が必要です。
点検が必要な判断ポイント
以下のような症状がある場合は、早めに点検を受けた方がいいでしょう。
VW車の修理を依頼するならどこがいい?
VW車は輸入車なので、整備には知識と経験が必要です。以下のような選択肢があります。
- VW正規ディーラー:純正部品で対応。やや高額だが安心。
- VW専門の整備工場:価格を抑えつつ、輸入車に慣れている。
- カー用品店や一般整備工場:軽度の修理やフィルター交換なら対応可。
修理費用のまとめ
原因 | 修理内容 | 費用目安 |
---|---|---|
アクチュエーター不良 | 部品交換 | 20,000〜35,000円 |
エアコンフィルター汚れ | 掃除/交換 | 0〜7,000円 |
ブロアファン異常 | 掃除・交換 | 5,000〜40,000円 |
ダッシュボードのきしみ | 潤滑処理/修理 | 5,000〜15,000円 |
パタパタ音は軽視せず、早めの点検を
VWのエアコン使用時に出る「パタパタ音」は、多くの場合アクチュエーターやファンまわりのトラブルが原因です。
音だけでは故障かどうか分かりづらいですが、風量や冷暖房の効きとあわせて注意深く観察することで、対策のヒントが見えてきます。
小さな異音でも、放っておくと大きな修理につながる可能性もあります。
気になったら早めに点検し、VW車の快適なドライブを長く楽しんでください。
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