VWのエアコンが 酸っぱい/カビ臭い/生乾き臭/排気ガスのようなニオイ を出す時、原因は次の3つです。
- エバポレーターの汚れ(内部のカビ・雑菌)
- エアコンフィルターの詰まり・劣化
- ヒーターユニット内部のスポンジ劣化(VW特有)
この記事は「エアコンの臭い」専用のナビとして“ニオイのタイプ”を選ぶだけで原因がわかり、最適な個別記事に進めるように設計しています。
Contents
①「酸っぱい・生乾き臭」タイプ
もっとも多いのが エバポレーター表面に付着したカビ・菌の繁殖。
エバポレーターのカビ・雑菌
- 送風ダクト奥から強く臭う
- 冷房使用後、特に再始動時に強烈に出る
- 車内というより“奥から臭う”のが特徴
→ 詳細:「エバポレーター洗浄の費用と効果|臭い・冷えを一発改善」
ドレン詰まりで水が滞留
- 湿気が抜けずカビが繁殖
- 外に水が滴っていない時は要注意
→ 詳細:「エバポレーター交換の費用と効果」
エアコンをOFFにせずすぐ停車する習慣
- 湿気がこもり菌が増える
→ 洗浄+使い方で改善
②「ホコリ・カビっぽい臭い」タイプ
車内側から来ているニオイなら エアコンフィルター関連 が怪しい。
エアコンフィルターの目詰まり
- フィルター交換時期(1年 or 1万km)が過ぎている
- ゴミ・花粉が湿気を吸って臭う
- 風量が弱くなることも多い
フィルター枠の歪み・異物混入
- DIY交換で多いミス
- 正しい向きで入っていないと臭い戻りが起こる
③「排気ガスっぽい/外から入ってくる臭い」タイプ
特に信号待ちなどで起こる症状で、
内外気切替フラップの故障 がよくある原因。
内外気切替フラップが動かない
- 外気モードのまま固定される
- 排気ガス・外のニオイが直接入ってくる
- エアコンONで“ヒューヒュー”音がする場合もある
→ 詳細:「内外気切替ができない原因|フラップモーター故障」
フラップアクチュエーターのギア欠け
- 正しい方向に風を送れない
- VWの定番劣化
④「黒いスポンジ臭・古いクッション材のような臭い」タイプ
これはVWならではの“あるある”。
ヒーターユニット内部のスポンジ劣化
- 風に乗ってスポンジ片が飛んでくる
- 温度や風向きが安定しない
- 少し甘いような独特の臭いが出ることも
→ 詳細:「エアコン吹き出し口からスポンジ片が出る原因と対策」
劣化スラッジが溜まる
- 古い車種に多い
- 内部洗浄が必要なケースも
⑤「冷房をつけ始めだけ臭う」タイプ
スタート時だけ悪臭が出るのは以下が典型。
エバポレーター洗浄不足
- 冷房停止後の残った水分が原因
- 再始動時に臭いが一気に出る
冷房を急に最大風量で使う
- 最初の風に“溜まっていた臭気”が集まる
→ 詳細:「エバポレーター洗浄」
自分でできるチェックポイント
エアコンフィルターの交換時期
1年以上交換していなければほぼ“臭いの原因”
駐車後にA/C OFF → 送風1〜2分
湿気抜きとして効果大
外に水が垂れているか
ドレン詰まりの簡易チェック
“どこから”臭うか
- 吹き出し口奥 → エバポ
- 車内全体 → フィルター
- 外気が流れ込み → 内外気切替
修理費用の目安まとめ
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| エバポレーター洗浄 | 10,000〜25,000円 |
| エバポレーター交換 | 80,000〜150,000円 |
| エアコンフィルター交換 | 3,000〜7,000円 |
| 内外気切替モーター交換 | 15,000〜35,000円 |
| 吹き出し口スポンジ補修 | 15,000〜40,000円 |
| 消臭剤・簡易施工 | 2,000〜5,000円(応急処置) |
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