今回は、VWに多く搭載されている「湿式DSG」のクラッチ交換について、やさしく・しっかり解説していきます!
「湿式DSGってどんなもの?」
「クラッチ交換はいつ必要?」
そんな疑問にバッチリ答えますので、ぜひ参考にしてくださいね!
内容 | 費用目安 |
---|---|
クラッチキット(部品代) | 150,000〜250,000円 |
工賃 | 100,000〜200,000円 |
DSGオイル交換 | 20,000〜40,000円 |
合計 | 約270,000〜490,000円 |
まずは「湿式DSG」とは?
DSGは「Direct Shift Gearbox(ダイレクトシフトギアボックス)」の略。
2つのクラッチを使い、超スムーズにギアチェンジしてくれるVW自慢のミッションです。
このDSGには大きく2種類あります。
タイプ | 特徴 |
---|---|
乾式DSG | クラッチが乾いている、軽量・燃費重視 |
湿式DSG | クラッチがオイルに浸っている、耐久性・トルク重視 |
今回紹介する「湿式DSG」は、エンジンパワーが強い車種やハイパフォーマンスモデルに使われています。
主な搭載車種
などなど、走りにこだわったVW車によく搭載されています!
なぜ湿式DSGクラッチを交換する必要があるの?
湿式DSGは、乾式に比べて
というメリットがありますが、それでもクラッチは消耗品です。
走行距離や走り方によって、クラッチパックは少しずつ摩耗します。
クラッチが摩耗すると…
といったトラブルに繋がってしまいます。
つまり、クラッチの摩耗を放置すると、DSG本体にもダメージを与えかねないのです。
湿式DSGクラッチの交換タイミングは?
VW公式マニュアルでは、湿式DSGのクラッチ交換時期は明記されていません。
でも実際のオーナー事例を見てみると、
- 走行距離 7万km〜12万km
- 年数 7年〜10年
くらいで交換を考えるケースが多いです。
クラッチ交換を考えるべきサイン
こんな症状が出たら、早めに診断してもらいましょう!
湿式DSGクラッチ交換の作業内容
クラッチ交換は、かなり大がかりな作業です。
ざっくり流れを紹介します!
- ミッションを車体から降ろす
- クラッチパックを取り外す
- 新品クラッチパックを取り付ける
- ミッションを車体に戻す
- DSGオイルを入れ替える
- 専用テスター(VCDSなど)で基本調整と学習
湿式DSGの場合は、ミッションオイル(DSGオイル)も必ず交換します。
しかも、専用の初期設定が必要なので、VWに強い整備工場かディーラーに任せるのが絶対安心です!
湿式DSGクラッチ交換の費用目安
さて、気になる費用感です!
内容 | 費用目安 |
---|---|
クラッチキット(部品代) | 150,000〜250,000円 |
工賃 | 100,000〜200,000円 |
DSGオイル交換 | 20,000〜40,000円 |
合計 | 約270,000〜490,000円 |
※車種、工場、地域によって変動あり。
ちょっと高めですが、これをサボると、
最悪DSG本体(ミッション)交換で100万円オーバーなんてことにも…。
「クラッチ交換はDSGを守るための保険」と考えたほうがいいですね!
湿式DSGクラッチ交換後の効果
交換後は、こんな嬉しい変化を感じる人が多いです!
まるで新車のフィーリングが戻ってきたような感覚を味わえます!
「やっぱりVWって走りが最高!」
そんな再発見ができるかもしれませんね!
よくある質問Q&A

Q. 乾式と湿式、クラッチ交換の違いはある?
→ 乾式DSGの方がシンプルで軽量な分、部品代や工賃はやや安い傾向。
湿式DSGはトルクに耐える設計なので、部品も工賃も少し高めになります。
Q. リビルト品(再生品)のクラッチは使える?
→ 使える場合もありますが、湿式DSGは負荷が高いので、できれば新品クラッチキット推奨です!
Q. 交換後すぐに壊れることはある?
→ 適切に作業されれば基本ありません!
ただし、取り付けミスや学習リセットミスがあると、不具合が出ることも。
実績あるVW専門店にお願いするのが安心です。
湿式DSGを長持ちさせるコツ
クラッチ交換後は、できるだけ丁寧に使って長持ちさせましょう!
長持ちポイント
ちょっとした運転のコツだけで、クラッチ寿命が大きく変わります!
まとめ
湿式DSGクラッチ交換は、VW車を長く・気持ちよく乗るためにとても大切なメンテナンスです!
走りにこだわるVWだからこそ、クラッチもベストな状態をキープしておきたいですね!
トランスミッション関連の施工費用と効果まとめ
Volkswagenの修理・メンテナンスを普通の車屋さんが受けてくれない理由は?
専用の診断機が必要だから

Volkswagenなどの輸入車は、OBD(車載診断機)につないでコンピューターの状態をチェックするんですが、これが専用の診断機(VCDSやODISなど)じゃないとしっかり見られないんです。
国産車用の汎用診断機では対応できない項目も多く、「とりあえずチェックランプ消す」くらいはできても、根本的なトラブルの原因追及が難しい…。
➡ 普通の車屋さんでは診断機の導入コストが高い(数十万~百万円超え!)ので、VWを扱っていないお店も多いです。
特殊な整備ノウハウが必要だから

Volkswagenは設計が国産車とちょっと違います。
- エンジンの配置や補器類の取り回し
- DSG(デュアルクラッチトランスミッション)
- 欧州車特有の足回り設計
これらが、国産車の整備感覚と違う部分が多いんですよね。
たとえば、VW特有のDSGミッションのオイル交換とかは、専用の知識と技術がないと逆に壊してしまうリスクも…。
➡ 慣れてない車屋さんだと、手を出すのが怖いというのが正直なところ。
パーツ供給ルートが限られるから

国産車はディーラー系や部品商が豊富にありますが、VWなどの輸入車はパーツ供給ルートが限られることも。
- 純正部品はディーラー経由じゃないと手に入りにくい
- 社外部品も、VW専用パーツの取り扱いがある業者でないと難しい
➡ 普通の車屋さんでは部品が取り寄せできない・納期が読めないことが多いんです。
トラブルが起きやすい箇所が独特

VWは例えば…
こういった欧州車特有のウィークポイントがあります。
これは、国産車専門の工場だと「そもそも経験が少なくてわからない」というパターン。
➡ 慣れているVW専門店なら「この型式だとそろそろこの部品が怪しいな」という予測ができるけど、普通の車屋さんだとそこが難しい。
VWは専門店が安心

画像引用元:VW・Audi専門店ナイルプラス
VWオーナーさんはVolkswagen専門店や輸入車に強いショップを選ぶのが安心。
整備士さんもVWに慣れているので、トラブルの早期発見や的確な修理が期待できますよ!
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