VWやアウディで採用される7速乾式DSG。
その心臓部「メカトロニクスユニット」は高額修理の代表格ですが、
ナイルプラスとTOYSのリビルト販売プロジェクトにより、
“純正にも劣らない品質を、より現実的なコストで”実現しました。

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振動+異音(ゴー音)が出る時の見分け方|音の種類で原因を特定

シャシー・足回り・ブレーキの故障と修理費用
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高速で「ブルブル揺れる」+「ゴーッと大きな音がする」――。

この二つが同時に出ると、タイヤなのか足回りなのか、どこを疑えばいいのか分かりにくくなります。
フォルクスワーゲンでは、振動とゴー音のセット症状にはいくつか代表的な原因があり、音の質で大まかに切り分けることが可能です。

本記事では、音の種類と振動の出方から原因を特定するポイントをまとめました。

高速走行で違和感を覚える方は参考にしてください。

👉【音で探す】フォルクスワーゲンの異音診断ガイド|音質から原因を絞り込むナビ

よくある症状

  • 高速で「ゴー音」と「ブルブル振動」が同時に出る
  • 音が速度に比例して大きくなる
  • ハンドルが震える時と震えない時がある
  • 路面によって音が変わる
  • 低速ではほとんど出ない
  • タイヤ交換・ローテーション後に症状が強くなった

原因は大きく4つ(構造別)

  • 偏摩耗・段減りタイヤ(音+微振動の最も多い原因)
  • ホイールバランス不良(振動が“音に聞こえる”ケース)
  • ハブベアリング劣化(ゴー音の代表)
  • 足回りブッシュやジョイントのガタ(音+不安定さを伴う)

原因①:偏摩耗・段減りタイヤ(ゴロゴロ音+微振動)

どんな時に起きる?

  • 「ゴロゴロ」「ウォンウォン」といった低い音
  • タイヤを前後ローテーションした後から症状悪化
  • ハンドルに軽い振動が出る

なぜその症状が出る?

段減りタイヤは、ブロックの高さが均一でないため
回転ごとに接地の衝撃が音と振動として出る状態になります。

  • ブロックの段差が “叩く” ような音
  • 特定速度で音がピーク
  • 足回りが硬いVWは顕著に出やすい

音と振動のセットでは最も多い原因です。

放置するとどうなる?

  • 段減りが悪化
  • 雨天での接地性低下
  • タイヤ交換が早まる

原因②:ホイールバランス不良(ブルブル揺れ+「ブーン音」)

どんな時に起きる?

  • 80〜100km/hで振動がピーク
  • 「ブーン」「ブワーン」という共振音
  • タイヤ交換直後に出やすい

なぜその症状が出る?

バランスがズレると回転体が偏り、
その揺れが共振して低い「ブーン音」として聞こえることがあります。

  • バランスウエイト外れ
  • センタリング不良
  • タイヤ個体差

音と振動が速度とともに一定に増加するのが特徴です。

放置するとどうなる?

  • タイヤの偏摩耗
  • 足回りの寿命短縮
  • ハンドルのブレが悪化

原因③:ハブベアリング劣化(ゴー音の王様)

どんな時に起きる?

  • 「ゴーッ」「ゴロロロ」と一定の大きな音
  • スピードに比例して音が大きくなる
  • カーブで音の大小が変わる

なぜその症状が出る?

ベアリング内部の摩耗により、
回転時に摩擦音+微振動が発生します。

  • 直進時:ゴー音
  • カーブ時:音が変化
  • 路面に関係なく常に音が出る

ロードノイズと非常に似ていますが、
カーブで音が変わるかどうかが見分けの決め手です。

放置するとどうなる?

  • ベアリングが焼きつく
  • 最悪の場合、走行不能
  • ハブ一式交換が必要になる

原因④:足回りブッシュ・ジョイントのガタ(揺れ+異音)

どんな時に起きる?

  • 「コトコト」「ガタガタ」「ゴッ」という衝撃音
  • 段差・カーブで音が変化
  • 振動よりも“車体の不安定さ”が目立つ

なぜその症状が出る?

足回りのガタは音と揺れを同時に出しやすいですが、
音が固定されていない(変化が大きい)のが特徴。

  • ロアアームブッシュの裂け
  • スタビリンクのガタ
  • タイロッドの摩耗

これらが原因の場合、路面や姿勢によって
音の出方がバラバラになりやすいです。

放置するとどうなる?

  • ハンドリングが不安定に
  • 異音が悪化
  • タイヤ偏摩耗

選択肢は3つ

こんなとき、VWオーナーにできる現実的な選択肢は次の3つです。

① まずは診断・見積もり
輸入車に強い整備士が原因を特定し、必要最小限で提案。

② 高額修理の前に査定
整備履歴・社外パーツまでプラス査定の外車専門。

③ 修理費リスク回避の“定額で新車”
車検・税金・メンテ込の月額で故障ストレスから解放。

ワンポイント

「走れるから大丈夫」と思っても、実際はいつ爆発するか分からない爆弾を抱えている状態です。
早めに動くほど、費用もダメージも抑えられます。

DIYで確認できるポイント

  • 音が「一定」か「変化」するか
  • カーブで音が変わる → ベアリング疑い
  • 路面によって音が変わる → タイヤ・足回り疑い
  • 80〜100km/hで揺れピーク → バランス不良
  • タイヤを触って段減りがないか確認
  • ホイールバランスウエイトの欠落チェック

走行して大丈夫?(緊急度)

状態緊急度走行可否
段減りによる軽度の音+微振動慎重に走行可
バランス不良の振動高速NG
ベアリングのゴー音非常に高い即点検・継続走行NG
足回りガタの異音+不安定非常に高い走行控えめ・早急に点検

修理費用の目安

作業内容費用
タイヤ交換(段減りの場合)40,000〜100,000円
バランス調整2,000〜5,000円/本
ハブベアリング交換20,000〜40,000円
ロアアームブッシュ交換15,000〜40,000円
スタビリンク交換10,000〜20,000円
診断料5,000〜10,000円

👉VW専門店ナイルプラスのメンテナンス・カスタムの費用&作業日数まとめ

同時に点検しておきたい関連部位

  • タイヤ段減り・片減り
  • ホイールバランス
  • ハブベアリング
  • スタビリンク
  • ロアアームブッシュ
  • アライメント

▼足回り修理・メンテナンスについての個別ページ一覧▼

まとめ

振動+ゴー音のセットは、タイヤの段減り・バランス不良・ベアリング劣化のいずれかであることがほとんどです。

音が一定か、カーブで変わるか、特定速度だけか――この3つで原因は大きく絞り込めます。

特にベアリングのゴー音は放置すると危険なため、違和感がある場合は早めの点検がおすすめです。

症状が似ていても原因は車両ごとに異なります。
同じような異音・不調でも、ターボ・ベルト・センサーなど原因はさまざまです。
不安な場合は無理せず整備工場で点検してもらうのが安心です。

車種別の不具合詳細

不具合の“出方”は似ていても、「どのモデルでどんなトラブルが多いか」は車種ごとに少しずつ違います。

車種別の傾向や、他のオーナーに多い故障事例は、以下のページでまとめています。

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