ブレーキ時 × パッド/ローター × キーキー音|原因と修理費用【VW】

異音診断ガイド
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費用さくっと早見表
原因修理内容費用目安
ブレーキパッド摩耗パッド交換20,000〜40,000円
パッドとローターの相性静音パッド交換25,000〜50,000円
ローターのサビ・傷研磨・交換5,000〜60,000円
グリース劣化清掃・再塗布5,000〜12,000円
ドラムブレーキ異常清掃・交換8,000〜30,000円

ブレーキを踏んだ時に「キーキー」と高い音が鳴ることはありませんか?
VW車に乗っていると、その静かな乗り心地に安心しますが、ブレーキを踏むたびに異音がすると気になりますよね。

この「キーキー音」は、VW車に限らず多くの車で発生しやすい異音のひとつですが、原因を放っておくと安全性に関わることもあるため注意が必要です。

この記事では、VW車でブレーキを踏んだ時に発生するキーキー音の主な原因と、その修理費用の目安について、できるだけわかりやすく解説していきます。

まずは「キーキー音」の特徴を確認

ブレーキ時の「キーキー音」といっても、いくつか種類があります。次のような状態に当てはまることはありませんか?

  • ブレーキを軽く踏んだ時にだけ鳴る
  • 停車する直前に「キー…」という高い音がする
  • 雨の日や朝一番の走行時によく鳴る
  • しばらく走ると音が消える

このような場合、ブレーキシステムの摩耗や汚れ、湿気による影響が考えられます。

主な原因①:ブレーキパッドの摩耗

VW車に限らず、ブレーキのキーキー音の最も多い原因は、ブレーキパッドの摩耗です。

ブレーキパッドとは、ブレーキローター(円盤)に押しつけることで減速する部品で、少しずつすり減っていく消耗品です。

パッドが薄くなってくると、パッドの裏についている 金属製のセンサー(摩耗センサー) がローターに接触し、「キーキー音」を出してドライバーに交換時期を知らせるようになっています。

修理費用の目安

  • 前後パッド交換(VW車)
     約 20,000〜40,000円(部品代+工賃)

👉VW ブレーキトラブル総合ガイド|症状・原因・修理費用・関連整備が全部わかる記事

原因②:ブレーキパッドとローターの相性・材質

VW純正のブレーキパッドは制動力が高い半金属タイプが多く使われています。このタイプは、雨や湿気、低温時に「キーキー」音が出やすい傾向があります。

また、パッドとローターの相性が悪いと、まだ摩耗していなくても異音が発生することがあります。たとえば、パッドだけ社外品に交換した場合などです。

この音は、必ずしも故障ではありませんが、音が大きくて気になる方にはパッドのグレード変更が有効です。

対処方法と費用

  • 静音タイプのブレーキパッドに交換
     約 25,000〜50,000円

原因③:ブレーキローターのサビや傷

特に雨の日や洗車後の翌朝などにキーキー音が出る場合、ブレーキローターの表面にサビが発生していることが原因の場合があります。

サビは通常、走行やブレーキ操作を数回繰り返すと削れて消えるため、一時的なものなら心配いりません。

しかし、深い傷や段差ができているローターの場合は、ブレーキパッドと正しく接触せずに異音の原因となります。この場合はローターの研磨または交換が必要です。

修理費用の目安

  • ローター研磨(1枚あたり):約 5,000〜10,000円
  • ローター交換(1台分):約 30,000〜60,000円

原因④:ブレーキグリースの劣化・不足

ブレーキパッドとキャリパーがこすれる部分には、専用のブレーキグリースが使われています。これが劣化したり、量が不足すると、ブレーキ動作がスムーズにいかず、金属音やキーキー音が発生することがあります。

この場合、グリースの塗り直しや、ブレーキの分解清掃によって音が解消することが多いです。

修理費用の目安

  • ブレーキ分解清掃・グリース塗布:約 5,000〜12,000円

原因⑤:ブレーキの当たりが出ていない

新品のブレーキパッドを取り付けた直後や、ローターを交換したばかりのときは、ブレーキ面がなじんでおらず、「キーキー」と鳴くことがあります

これを「当たりが出ていない」と表現します。通常は走行とともにパッドとローターがなじみ、数百キロ走行すれば音が消えることがほとんどです。

対処方法

  • 走行距離とともに自然に解消(追加費用なし)
  • 長く音が消えない場合は点検がおすすめ

原因⑥:リアブレーキのドラム部分(旧型VW)

一部の旧型VW車や小型モデルには、リアブレーキにドラムブレーキが使われていることがあります。ドラムブレーキ内にブレーキダストがたまったり、部品がサビていたりすると、キーキー音の原因になります。

この場合はドラムの内部清掃や、ブレーキシューの調整・交換が必要です。

修理費用の目安

  • ドラム清掃+調整:約 8,000〜15,000円
  • ブレーキシュー交換:約 20,000〜30,000円

👉VW専門店ナイルプラスのメンテナンス・カスタムの費用&作業日数まとめ

異音を放置するとどうなる?

ブレーキの異音が出ている状態を放置すると、次のようなリスクがあります。

  • ブレーキパッドが完全に摩耗し、ローターまで傷つく
  • 制動距離が延びて事故の原因に
  • 振動や異常音が車全体に広がる

ブレーキは命を守る最重要パーツです。音が気になり始めたら、早めに整備工場で点検してもらうことが大切です。

だから選択肢は3つ

こんなとき、VWオーナーにできる現実的な選択肢は次の3つです。

① まずは診断・見積もり
輸入車に強い整備士が原因を特定し、必要最小限で提案。

② 高額修理の前に査定
整備履歴・社外パーツまでプラス査定の外車専門。

③ 修理費リスク回避の“定額で新車”
車検・税金・メンテ込の月額で故障ストレスから解放。

ワンポイント

「走れるから大丈夫」と思っても、実際はいつ爆発するか分からない爆弾を抱えている状態です。
早めに動くほど、費用もダメージも抑えられます。

どこで修理すべきか?おすすめの選択

ブレーキの点検や修理は、次のような店舗がおすすめです。

  • VW正規ディーラー:純正パーツでの対応。少し高めだが安心感あり
  • VW専門の整備工場:車種に詳しい整備士が多く、コスパ良好
  • 民間整備工場(認証工場):見積もり比較しやすく、相談しやすい

修理費用まとめ表

原因修理内容費用目安
ブレーキパッド摩耗パッド交換20,000〜40,000円
パッドとローターの相性静音パッド交換25,000〜50,000円
ローターのサビ・傷研磨・交換5,000〜60,000円
グリース劣化清掃・再塗布5,000〜12,000円
ドラムブレーキ異常清掃・交換8,000〜30,000円

ブレーキの異音は安全へのサイン

VW車でブレーキを踏んだときに「キーキー」と音がしたら、それは車からの「点検してね」というサインです。

音の原因は消耗品の劣化だけでなく、ブレーキ周辺のちょっとした不調から発生することも多いため、早めに点検を受けることで、重大なトラブルを防ぐことができます。

音が気になる、でもどこに相談すればいいかわからない…そんなときは、VWに強い整備工場に相談してみましょう。快適で安全なVWライフを守るために、異音には敏感でいてくださいね。

よくある質問(FAQ)

Q1. ブレーキのキーキー音は必ず故障ですか?
A. 故障とは限りません。雨の日や朝一番の走行では、ローターの軽いサビが原因で一時的に鳴くことがあります。ただし、音が続く場合はパッド摩耗やローターの傷などの可能性があるため、点検をおすすめします。

Q2. 音が鳴るタイミングで原因はわかりますか?
A. ある程度の目安にはなります。軽く踏んだときだけ鳴くならパッド摩耗、雨の日の朝だけならローターのサビ、交換直後なら“当たり”が出ていない可能性が高いです。正確には工場で判断してもらう必要があります。

Q3. ブレーキパッドとローターの相性が悪いと音が鳴るのは本当?
A. はい。特にパッドだけ社外品にしている場合や、半金属パッドを使っている場合は音が出やすくなります。気になる場合は静音タイプへの交換が有効です。

Q4. 修理費が高くなりにくいのはどの原因ですか?
A. もっとも費用を抑えられるのは、グリース劣化による異音やローター表面の軽いサビです。いずれも5,000〜12,000円前後で改善することが多いです。一方、パッドの完全摩耗やローターの深い傷は高額になりがちです。

Q5. 異音があるまま走行しても大丈夫?
A. 走れる場合もありますが、安全とは言えません。パッドが限界まで摩耗しているとローターまで削れ、修理費が跳ね上がるだけでなく、制動距離が伸びて危険です。早めの点検が安心です。

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