整備工場における「部品持ち込み」対応の実際 ― 責任とリスクの境界を考える

【故障の症状と修理費用】
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最近では、インターネット通販やフリマアプリを使って、
車の部品を自分で購入する人が増えてきました。

「少しでも安く直したい」
「欲しい部品を自分で選びたい」

そんな理由から、購入した部品をそのまま整備工場へ持ち込み、
取り付けだけをお願いするケースも珍しくありません。

たしかに、部品を自分で用意すれば費用を抑えられるように感じます。
しかし、整備工場の立場から見ると、
持ち込み部品にはいくつかの心配な点リスクがあります。

たとえば、

  • その部品は本当に車に合っているのか
  • 品質に問題はないのか
  • もし不具合が出た場合、誰が責任を持つのか

といった点です。

これは単なる「取り付け作業」の話ではなく、
安全性保証信頼関係にも関わる大切な問題です。

この記事では、
整備工場がなぜ部品の持ち込みに慎重なのか、
どんな条件なら受け入れられるのかを、
専門的すぎない言葉でわかりやすく解説していきます。

整備工場とユーザー、お互いが気持ちよく付き合っていくためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

YouTube参考リンク:「部品持ち込み対応の現実と整備工場の考え方」

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部品を「持ち込む」という選び方

ネットで部品を買う人が増えている

最近はネット通販やフリマアプリが広がって、車の部品を自分で買えるようになりました。
値段が安かったり、口コミが多かったりして、選びやすいからです。

純正品だけでなく、次のような部品を買う人も増えています。

  • 社外品(メーカー純正ではない部品)
  • OEM(純正と近い仕様の部品)
  • 中古品
  • リビルト品(直して再利用した部品)

その結果、「自分で買った部品を工場に持ち込んで付けてほしい」という依頼が増えました。

でも工場側から見ると、不安が多い

整備工場にとって一番困るのは、持ち込み部品の品質適合(その車に合うか)を工場が保証できないことです。

もし取り付けたあとに不具合が出たとき、

  • 部品が悪いのか
  • 取り付け作業が悪いのか

これをはっきり判断するのが難しくなります。

整備士が丁寧に作業しても、部品のせいでトラブルが出ると、お客さんの満足度は下がってしまいます。

「新品」でも安心とは限らない

「新品」と書いてあっても、次のような理由で性能が違うことがあります。

  • 保管状態がよくない(湿気・熱など)
  • 作られた時期(ロット)が違う

中古品やリビルト品は、前に使われた状況が分からないため、状態に差が出やすいです。

社外品は安いのが魅力ですが、純正と少し仕様が違うことがあり、特に電子部品だと「付くけど動かない」ケースが出やすくなります。

実際に起こりやすいトラブル

たとえばネットで買ったセンサー類を付けても、

  • 車のコンピュータ(ECU)がうまく信号を読めない
  • 警告灯(チェックランプ)が点く

といったことがあります。

また、見た目が同じでも品番が違うなどの理由で合わず、結局もう一度作業が必要になることもあります。

安く見えても、手間とリスクが増えることがある

持ち込み部品は、うまくいけば安くできます。
でも実際は、

  • 合わない
  • 動かない
  • やり直しが必要

などで、結果的に時間も費用も増えることがあります。

整備工場が部品の持ち込みを制限する理由

いちばんの理由は「責任のあいまいさ」

整備工場が部品の持ち込みを断る一番の理由は、
トラブルが起きたときの責任が分かりにくくなるからです。

たとえば、部品を取り付けたあとに調子が悪くなった場合、

  • 部品そのものが悪かったのか
  • 取り付け作業に問題があったのか

これをはっきり判断するのは、とても難しいです。

新品の部品であっても、
作られた時期や保管状態によって性能に差が出ることがあります。
整備工場は、持ち込まれた部品の品質までは保証できません。

そのため、持ち込み部品の場合は
「作業はするが、部品や動作の保証はしない」
という対応になることが多いのです。

見た目が良くても、中身に問題があることも

持ち込み部品の中には、外から見るときれいでも、
内部が劣化していたり、車との相性が悪かったりするものがあります。

たとえば、

  • コネクタの形は同じでも、中の信号が違う
  • 純正品と社外品で、細かな仕様が違う

このような場合、車のシステムが正しく動かず、
エラーが出たり、警告灯が点いたりします。

原因を調べるためには、
分解・点検・テストを何度も行う必要があり、
どうしても時間と手間がかかってしまいます。

工賃が高くなるのには理由がある

「部品は自分で用意したのに、工賃が高い」
そう感じる方もいるかもしれません。

しかし、持ち込み部品の作業では、
通常より多くの確認が必要になります。

  • 本当にその車に合う部品か
  • 欠品や破損はないか
  • 正常に動くか

もし合わなかった場合は、
いったん元に戻して再作業になることもあります。

さらに、トラブルが起きたときには、
「どこが原因なのか」を説明するための確認作業も必要です。

こうした理由から、
持ち込み作業の工賃は通常より2〜5割ほど高くなることが一般的です。

整備士の本音と責任

整備士は、「できるだけお客さんの希望に応えたい」と考えています。
しかし同時に、安全に車を使ってもらう責任も負っています。

品質がはっきりしない部品を取り付けることで、
事故や故障につながる可能性があるなら、
簡単に引き受けるわけにはいきません。

その結果として、
「部品の持ち込みはお断り」
「条件付きでのみ対応」
という方針を取る工場が多くなっているのです。

ユーザーに知っておいてほしいこと

部品を安く買えたとしても、
その分、工場側のリスクや負担が増えていることを理解することが大切です。

持ち込みは必ずしもお得とは限らないという点を知ったうえで、
事前に相談し、条件を確認することが、
トラブルを防ぐいちばんの近道になります。

実例で見るトラブルと、そこから学べること

見た目は同じでも、実は違ったステアリング

あるお客さんが、ネット通販で中古のステアリングを購入し、
整備工場に持ち込んで交換を依頼しました。

見た目はとてもきれいで、
商品説明には「同じ品番」と書かれていました。

ところが取り付け後、
パドルシフトがまったく反応しないというトラブルが発生しました。

詳しく調べてみると、
そのステアリングは海外仕様で、
中の配線や基板の作りが日本仕様と違っていたのです。

「付く」と「使える」は別の話

このケースでは、

  • 取り付け作業自体は問題なし
  • 物理的にもちゃんと装着できた

それでも、
車のコンピュータが正しく信号を認識できず、
機能しませんでした。

つまり
「付けられる」=「正常に動く」ではない
ということです。

特に最近の車は電子制御が多く、
見た目が同じでも中身が違うと、
うまく動かないことがよくあります。

原因を切り分けるのがとても大変

工場では事前に
「取り付けはするが、動作保証はできない」
と説明していました。

それでも、実際に動かないと
お客さんは
「作業に問題があったのでは?」
と感じてしまいます。

一方、工場側も
「部品が原因だ」と証明するのは簡単ではありません。

結果として、

  • もう一度分解する
  • テストする
  • 原因を調べる

といった作業が必要になり、
予定外の時間と費用がかかってしまいました。

電子部品で特に多いトラブル

こうした問題は、特に次のような部品で起こりやすいです。

  • センサー類
  • スイッチ
  • アクチュエーター(動かす部品)

外見は完全に同じでも、

  • 製造時期が違う
  • 供給された国が違う

といった理由で、
信号の仕様が合わないことがあります。

その場合、

  • エラーが消えない
  • 警告灯が点いたまま
  • 結局、純正品に戻す

という流れになることも少なくありません。

中古部品は「追跡」ができない

中古部品の大きな問題は、
過去の使用状況が分からないことです。

  • どんな車で
  • どれくらい使われ
  • どんな環境だったのか

ほとんど分かりません。

さらに、個人売買の場合は、

  • 返品できない
  • 保証がない

ことが多く、
トラブルが起きても誰も責任を取れない状態になります。

この事例から学べること

このトラブルが教えてくれるのは、とてもシンプルです。

  • 安いからといって安心とは限らない
  • 「取り付けできる」と「ちゃんと使える」は違う
  • 再作業になると、かえって高くつく

という点です。

整備工場の立場から見ても、
「付けるだけ」と「きちんと使える保証」はまったく別物です。

教訓:安さよりも確実さ

一時的に出費を抑えたつもりでも、
やり直しや追加作業が発生すれば、
結果的に損をすることがあります。

この事例から言えるのは、
安さよりも、確実に動くことを優先する方が安心
ということです。

条件付きで受け入れられることもある

「完全にNG」ではない整備工場もある

多くの整備工場では、部品の持ち込みを基本的に断っています。
ただし、すべてがダメというわけではありません

部品の種類や条件によっては、
「この内容ならOK」と判断されるケースもあります。

整備工場は、
「安全に作業できるか」
「トラブルが起きにくいか」
という点を重視して判断しています。

比較的受け入れられやすい部品

次のようなものは、条件付きで受け入れられることがあります。

  • ドライブレコーダー
  • レーダー探知機
  • カーナビなどのアクセサリー類
  • 特定メーカーのエンジンオイル

これらは、
エンジンやブレーキのような重要保安部品ではないため、
リスクが比較的低いと考えられているからです。

ただし、
「どんな製品でもOK」というわけではありません。

工場が見るチェックポイント

整備工場が持ち込みを判断するとき、
主に次の点を確認します。

  • 未開封の新品かどうか
  • メーカー名や型番がはっきりしているか
  • 車種との適合情報が確認できるか

これらが分からない部品は、
トラブルの原因になりやすいため、
断られることが多くなります。

信頼できるメーカーかどうかが重要

工場では、これまでの作業経験から
「トラブルが少ないメーカー」「実績のあるメーカー」を把握しています。

そうしたメーカーの部品であれば、

  • 初期不良の対応がある
  • 品質が安定している

といった理由から、
持ち込みでも受け入れやすくなります。

反対に、

  • 無名メーカー
  • 個人売買品
  • 保証や窓口がない商品

は、問題が起きたときに対応できないため、
断られる可能性が高くなります。

アクセサリー取り付けでも注意点はある

ドライブレコーダーなどのアクセサリー類でも、
取り付けには注意が必要です。

  • 電源の取り方
  • 配線の通し方
  • 他の電子制御への影響

これらを間違えると、
車のシステムに悪影響を与えることもあります。

そのため、
通常より工賃が高くなることも珍しくありません。

受け入れられるケースに共通する考え方

整備工場が持ち込みをOKとするかどうかは、
次の3つで判断されます。

  • 安全に使えるか
  • その車に合っているか
  • トラブル時の対応ができるか

この条件を満たしていれば、
持ち込みも現実的な選択肢になります。

まずは「事前相談」がいちばん大切

持ち込みを考えている場合は、
部品を買う前に工場へ相談するのがベストです。

  • 商品名
  • メーカー
  • 型番

これらを伝えるだけでも、
「それなら大丈夫」「それはやめた方がいい」
といったアドバイスがもらえます。

結果的に、
無駄な出費やトラブルを防ぐことにつながります。実的な選択肢となるのです。

そのため、事前に相談し、製品情報を共有することが、円滑な持ち込み依頼の第一歩といえます。

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整備工場に部品の持ち込みはありか?なしか?皆様のご意見お聞かせください!

中古品・個人売買にひそむ注意点

「新品」と書いてあっても安心できない

ネット通販やフリマアプリでは、
「新品・未使用」と書かれた部品をよく見かけます。

しかし実際には、

  • 一度取り付けて外したもの
  • 長い間、倉庫で保管されていたもの

が「新品」として売られていることもあります。

特に、

  • ゴム部品
  • 樹脂パーツ
  • 電子部品

は、見た目がきれいでも
中身が劣化していることがあります。

そのまま取り付けると、
短期間で不具合が出るケースも少なくありません。

出品者も詳しくない場合が多い

個人売買では、
出品者自身がその部品をよく理解していないこともあります。

  • 本当にその車に合うのか
  • 年式やグレードまで対応しているか

こうした情報があいまいなまま、
「この車に使えます」と書かれていることもあります。

結果として、
取り付けてから「合わない」と分かることもあります。

流通ルートが分からない怖さ

純正品や有名メーカーの部品なら、
製造番号などから出どころを確認できます。

しかし、

  • 個人売買
  • 並行輸入品

の場合、
どこで作られ、どう流通したのか分からないことが多いです。

万が一トラブルが起きても、

  • 返品できない
  • 交換してもらえない

というケースがほとんどです。

中には、
見た目はそっくりでも中身が違う
コピー品(偽物)が混ざっていることもあります。

消耗品でも油断は禁物

エンジンオイルやブレーキフルードなどの消耗品も、
持ち込みには注意が必要です。

  • メーカー指定と違う
  • 粘度や成分が合っていない

こうした場合、

  • エンジンの調子が悪くなる
  • オイル漏れが起きる
  • フィルターが詰まる

といったトラブルにつながることがあります。

「高性能」と書いてあっても、
必ずしもその車に合うとは限りません。

NCNR(ノークレーム・ノーリターン)の落とし穴

フリマアプリでは、
「NCNR(クレーム・返品なし)」が一般的です。

つまり、
買ったあとに問題が見つかっても、
誰にも文句が言えないということです。

取り付け後に不具合が出ても、

  • 販売者は責任を取らない
  • 整備工場も保証できない

結果として、
すべて自己負担になる可能性があります。

安さの裏にある「代償」

中古部品や個人売買品は、
たしかに値段は魅力的です。

しかし、

  • すぐ壊れる
  • もう一度交換が必要
  • 再工賃がかかる

となれば、
新品の純正部品より高くつくこともあります。

長く安心して乗るために

車は人の命を乗せて走るものです。
だからこそ、

  • ちゃんと動く
  • 安全が確認できる

ことが何より大切です。

部品の値段だけで判断せず、
「安心して使えるかどうか」を基準に選ぶことが、
結果的に一番の節約になります。

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費用と工賃で起こりやすい問題

「やり直し」が発生しやすい

持ち込み部品を取り付けたとき、
見た目は問題なくても、あとから不具合が出ることがあります。

その場合、整備工場では

  • もう一度分解する
  • 状態を確認する
  • 再度取り付ける

といった作業が必要になります。

これは単なる「やり直し」ではなく、
時間も人手も2回分かかる作業です。

たとえ原因が部品側にあったとしても、
工場が無料で対応することは難しく、
再工賃が発生するケースがほとんどです。

工賃が高く感じられる理由

持ち込み作業では、
通常よりも確認することが増えます。

  • 部品が本当に合っているか
  • 欠けているものはないか
  • 取り付け後にきちんと動くか

さらに、
診断機を使ってエラーを確認することもあります。

こうした工程があるため、
持ち込み工賃は通常の1.2〜1.5倍に設定されることが多いです。

ユーザー側から見ると
「部品を安く買ったのに、工賃が高い」
と感じやすい部分でもあります。

トラブルになりやすい「責任の話」

整備工場が一番気を使うのは、
トラブルが起きたときの責任です。

部品が原因でも、
「取り付け後に壊れた」と思われてしまうことがあります。

こうした誤解を防ぐために、
多くの工場では

  • 持ち込み部品は保証しない
  • 動作不良時は再工賃がかかる

といった内容を、
事前に説明し、書面で確認しています。

これは冷たい対応ではなく、
トラブルを防ぐための大切な約束です。

事前の説明と見積もりがとても大事

持ち込みをお願いする前に、

  • メーカー名
  • 型番
  • 新品か中古か

を伝えておくことで、
工場はリスクを判断しやすくなります。

そのうえで、

  • 作業内容
  • 工賃
  • 保証の有無

をはっきりさせた見積もりを出してもらうと、
あとからの行き違いを防げます。

整備士の本当の気持ち

多くの整備士は、
「お客さんの希望を叶えたい」と思っています。

ただし同時に、

  • 安全を守る責任
  • 作業に対する責任

も背負っています。

持ち込み部品は、
どうしても保証ができないため、
その点に悩みながら対応しているのが実情です。

知っておいてほしいこと

「持ち込み=必ず安い」とは限りません。

場合によっては、

  • 工賃が高くなる
  • 再作業が必要になる

こともあります。

工場としっかり話し合い、
納得したうえで進めることが、
いちばんの安心につながります。

整備工場が大切にしている「部品選び」の考え方

工場には「実績」という判断材料がある

整備工場では、これまでにたくさんの車と部品を扱ってきました。
その中で、

  • トラブルが少なかった部品
  • 長く安定して使えたメーカー

といった実績が自然と積み重なっています。

そのため、工場から「このメーカーなら安心ですよ」
と勧められる部品は、過去の経験に基づいたものです。

単なる好みではなく、
失敗が少ない選択として提案されています。

安すぎる部品には理由がある

ネット通販では、
驚くほど安い部品を見かけることがあります。

しかし、その多くは、

  • 製造元がはっきりしない
  • 品質チェックが不十分
  • 保証がない

といった問題を抱えていることがあります。

一時的に安く済んでも、

  • すぐ壊れる
  • 再交換が必要
  • 結局工賃が余計にかかる

となれば、
結果的に高くつくことも少なくありません。

「適合保証」があるかどうか

純正部品や、信頼できる社外メーカーの部品には、
適合保証が付いていることがあります。

これは、

  • 取り付け後に合わなかった
  • 正常に動かなかった

といった場合に、
返品や交換に応じてもらえる仕組みです。

この保証があると、

  • ユーザーも安心
  • 整備工場も安心

して作業を進めることができます。

一方、個人売買や並行輸入品には、こうした保証がほとんどありません。

整備記録とのつながりも重要

整備工場では、
どんな部品を使ったかを記録として残します。

もし、

  • メーカー不明
  • 型番不明

の部品を使うと、
次の点検や車検のときに困ることがあります。

また、あとから不具合が出たときも、
原因を追いにくくなってしまいます。

そのため工場では、

  • 純正品
  • 実績のある社外品

を使い、
記録をしっかり残せる状態を大切にしています。

「安さ」よりも「安心」

部品を選ぶとき、
どうしても値段に目が行きがちです。

しかし車は、

  • 精密な機械
  • 命を乗せて走るもの

です。

少しの違いが、大きなトラブルにつながることもあります。

そのため整備の現場では、
「確実に動くこと」「長く使えること」
が何より重視されています。

工場と相談して決めるという選択

自分で調べて買うのも悪くありませんが、
一番安心なのは、先に工場へ相談することです。

整備士は、

  • 車種ごとのクセ
  • 相性の良い部品
  • 注意点

をよく知っています。

事前に相談すれば、

  • 「これは社外品でOK」
  • 「ここは純正の方が安心」

といった、
実用的なアドバイスがもらえます。

結果として、

  • 無駄な出費を防げる
  • トラブルを避けられる

というメリットにつながります。

今後の方向性とまとめ

持ち込み文化を否定しない視点

部品持ち込みという考え方は、ユーザーの知識や購買力が高まった結果として自然に生まれた文化です。

整備工場としても、こうした動きを「問題」として排除するのではなく、お互いの責任範囲を明確にしながら共存を目指す姿勢が求められます。

実際、信頼できる部品を選び、適切な事前相談を行えば、持ち込みでも十分に安全・確実な整備を実現することが可能です。

工場・ユーザー双方の責任分担

重要なのは、「誰がどこまでの責任を負うか」という線引きです。

工場側は作業品質に責任を持ち、ユーザー側は部品品質と選定に責任を持つ。

この役割を明確にすることで、トラブルが起きた際にも冷静な対応ができます。

事前に同意書や説明を交わしておけば、感情的な行き違いを防ぎ、信頼関係を維持したまま対応できます。

透明なコミュニケーションの大切さ

部品の持ち込みは、整備士とユーザーの対話力によって成否が決まります。

「どんな部品を使うのか」「どんなリスクがあるのか」を事前に共有し、見積もり段階で明確にしておくことが大切です。

また、作業後には整備記録に「持ち込み部品施工」と記載し、後のトラブルにも備えます。

こうした透明性のあるやり取りが、結果として安心感を生みます。

今後の整備現場の方向性

今後は、ネット通販や個人売買がさらに普及し、「持ち込み整備」が一般的な選択肢として定着していく可能性があります。

その中で、整備工場は「安全に施工できる条件」を明文化し、対応範囲を明確にしていくことが重要です。

ユーザー側も、安さだけでなく品質・保証・信頼のバランスを重視する意識が求められます。

双方が歩み寄ることで、持ち込み整備はより健全な形で発展していくでしょう。

まとめ ― 信頼で支える整備文化

部品持ち込みは、ただの費用削減ではなく「選択の自由」という考え方でもあります。

しかし、その自由には責任が伴います。

整備工場とユーザーがそれぞれの立場を理解し、誠実なやり取りを重ねることで、より質の高い整備が実現します。

最終的に求められるのは、「安さ」よりも「安心」を優先し、車を長く安全に維持するための信頼関係です。

この共通認識こそが、持ち込み整備をより成熟した文化へと導く基盤となります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 持ち込み部品でも工場で取り付けてもらえますか?

工場によって対応は異なりますが、原則として事前相談が必要です。

部品の種類や状態、メーカー、購入経路によっては受け入れ可能な場合もあります。

ただし、工場が品質を保証できない部品(中古品・個人売買品・並行輸入品など)は断られることが多いです。

まずは電話やメールで「品番・メーカー・新品か中古か」を伝え、可否を確認しましょう。

Q2. 持ち込み部品の工賃が高くなるのはなぜ?

持ち込み部品の場合、適合確認・動作検証・再作業リスクなど、通常よりも多くの手間がかかります。

また、不具合が起きた際に工場が原因調査を行う必要があり、その時間も考慮されます。

このため、多くの工場では標準工賃より20〜50%ほどの割増を設定しています。

工賃の違いは「余計な利益」ではなく、「トラブル防止のための安全コスト」と理解しましょう。

Q3. 中古部品でも受け付けてくれる工場はありますか?

少数ですが、動作確認済み・整備記録付きの中古部品であれば受け入れてくれる工場もあります。

ただし、保証対象外となるのが一般的で、再作業が必要になった場合は追加費用が発生します。

また、事故歴や改造歴のある中古部品は安全上の理由から断られることがほとんどです。

中古品を持ち込む場合は、出品者の信頼性と返品対応の有無を必ず確認しましょう。

Q4. 自分でネット購入したオイルを持ち込んでもいい?

オイルは指定粘度や規格が純正指定と一致している場合のみ受け入れ可能なケースがあります。

特にターボ車や高出力エンジンでは、指定外のオイルを使うと潤滑不良やオイル漏れを招くことがあります。

「規格が同じだから大丈夫」と思わず、工場に品名と粘度を伝えたうえで判断を仰ぎましょう。

オイル添加剤も、車種や使用条件によっては不適合となる場合があります。

Q5. トラブルが起きたとき、誰が責任を取るの?

原則として、部品不良はユーザー側、取り付けミスは工場側の責任となります。

ただし、原因を明確に区別できないケースもあり、判断には時間がかかることがあります。

そのため、多くの工場では「持ち込み部品の不具合に関しては保証対象外」としています。

トラブル時の責任範囲は、作業前に書面で確認しておくことが最も確実です。

Q6. 持ち込み部品を使うメリットはありますか?

主なメリットは「価格を抑えられる」「自分の好みのブランドを選べる」ことです。

特にマニアックなパーツや純正廃番品を入手できる点は大きな魅力です。

一方で、取り付け後の保証やサポートが受けにくくなるため、信頼できる製品を選ぶ目と自己責任の意識が欠かせません。

費用面だけでなく、長期的な安心を含めて判断することが大切です。

Q7. 工場にとって持ち込みは迷惑ですか?

必ずしもそうではありません。

ただし、整備士にとってリスクが大きい作業であることは確かです。

持ち込みを歓迎する工場もあれば、保証トラブルを避けるために受けない方針の工場もあります。

大切なのは、「一方的に持ち込む」ではなく、事前に相談して了解を得ることです。

信頼関係を築ければ、工場側も誠実に対応してくれるでしょう。

Q8. どんな部品なら持ち込みを検討してよい?

基本的には、安全に関わらない補助パーツやアクセサリー類(ドライブレコーダー・ETC・内装パネルなど)が比較的安全です。

エンジン内部やブレーキ、サスペンションなど車の走行性能に関わる部品は、純正または工場推奨品を使用するのが望ましいです。

整備士と相談しながら、「どの部位まで自己責任で扱えるか」を明確にしておくと安心です。

まとめ
部品持ち込みは、ユーザーの知識と責任意識があってこそ成り立つ仕組みです。

工場の立場やリスクを理解し、事前に相談を重ねることで、より良い結果を得ることができます。

「安さ」だけでなく、「信頼性」と「安全性」を重視する姿勢が、車を長く大切に乗るための第一歩です。

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