Golf 7R は 2.0 TSI ターボと 4WD(ハルデックス)を組み合わせたホットハッチです。
走りは抜群ですが、年式が進むと「ここが壊れやすい」というポイントが見えてきます。
この記事では、オーナーがとくに遭遇しやすい定番トラブルと、自分でできる対策・ショップに頼む場合の修理方法をやさしい言葉でまとめました。
愛車を長く楽しむための参考にしてください。
エンジンまわりの定番トラブル
ウォーターポンプ&サーモスタットの水漏れ

・冷却水(クーラント)がじわじわ減る、地面にピンクの跡が付く
・メーターの水温がいつもより高めで安定しない原因は樹脂製のウォーターポンプとサーモスタットが一体化したユニットの劣化です。
対策はユニットごと新品に交換。
部品とガスケットで 4~5 万円、工賃込みで 8~10 万円が相場。
アルミ製インナーに改良された後期品へ替えると再発しにくくなります。
イグニッションコイルの失火(ミスファイア)

加速時に「ブルッ」と震える/チェックランプ点灯
コイルが弱ると失火が起き、排気ガスがガソリン臭くなります。
DIYならコイルとプラグを4本とも新品に。
純正同等品で部品 1.5 万円ほど、作業は 30 分。
ショップに頼むと 3 万円前後。
早めに交換すれば触媒へのダメージも防げます。
インテークバルブのカーボン汚れ
直噴エンジンは燃料がバルブを洗わないため、走行 6~7 万 km あたりで黒いカーボンが蓄積します。
症状はアイドリング不調や燃費悪化。
対策
- 週1 回くらい高回転まで回してエンジンを熱くする
- 7~8 万 km で「ウォルナットブラスト」(砂くちばし洗浄)を実施
ショップ作業で 4~6 万円。
DIY も可能ですが 1 日がかりです。
トランスミッション&駆動系

DSG(6DCT/7DCT)のジャダー
Golf 7R の DSG は基本的に丈夫ですが、発進時にゴツゴツするジャダーが出ることがあります。
原因はクラッチの摩耗や学習値のズレ。
- ソフトリセット(学習値リセット)で治る例多数
- クラッチ交換は部品 15 万円+工賃で合計 25 万円前後
ハルデックス(4WDカップリング)ポンプ詰まり
後輪を駆動するハルデックスは、内部フィルターが目詰まりするとポンプが焼けて前輪駆動だけになります。
- 3 万 km ごとにオイル交換+フィルター掃除がベスト
- ポンプが故障すると部品 4 万円、工賃込み 8 万円ほど
交換後に「ポンプ学習」を行わないと再トラブルになるので、VW 専門店に依頼しましょう。
ターボ&燃料系
ウェイストゲートアクチュエータのラトル音
冷間始動直後にカラカラ金属音が出るのは、ターボのウェイストゲートロッドのガタが原因。
- 音だけなら走行に支障なし
- 気になる場合はロッド調整または強化アクチュエータへ交換(部品 2 万円+工賃)
簡易的には高温グリスを塗って抑える方法もあります。
燃料ポンプシールのリコール
2015‑2020 年式の一部で燃料漏れ→火災リスクが報告され、VW が無償リコールを実施中。
対象車はディーラーでシール交換してもらえます。
電装・足まわりの小トラブル

症状 | 原因 | 対策・費用の目安 |
---|---|---|
バッテリーあがりが早い | アイドリングストップ用 AGM バッテリーの劣化 | 4 万円前後で交換 |
LED デイライトが点滅 | モジュールの水入り | モジュール交換 1 万円+工賃 |
足まわりのゴトゴト音 | スタビリンクやブッシュの摩耗 | ブッシュ交換 3 万円前後 |
(表はあくまで平均的な目安です。地域やショップで変動します)
故障を防ぐメンテナンス 5 箇条
これらを守るだけで、多くの高額修理を回避できます。
Golf 7R は走る楽しさと実用性を両立した名車ですが、「定番の弱点」を知っていればさらに安心して乗れます。
自分でできるメンテナンス(DIYガイド)
まずは安全第一。
作業は平坦で明るい場所、軍手・保護メガネを着用してください。
ジャッキアップを伴う作業は必ずウマ(リジットラック)を併用。
トルク値・適合部品は年式/グレードで異なるため、整備書で確認を。
1. 気軽にできるボディケア|洗車 & 鉄粉落とし
難易度:★☆☆
所要:30〜60分
工具/ケミカル:pH中性シャンプー、鉄粉除去剤、マイクロファイバー、ねんど/スケール除去(必要に応じて)
手順
- 予洗い(ホイール→下回り→ボディの順で砂を流す)。
- シャンプー2バケツ方式で洗う(スポンジは上面→側面→下部の順)。
- ボディが冷えているのを確認し、鉄粉除去剤を面ごとに散布→反応色が消えるまで待機→やさしく再洗い。
- 水切り→マイクロファイバーで拭き上げ。必要に応じて簡易コーティングで保護。
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2. バッテリー交換(EFB/AGM対応)
難易度:★★☆
所要:30〜60分
工具:10mmレンチ、記憶保持電源(任意)、保護メガネ
ポイント:Golf 8はバッテリー監視(BMS)の学習値があり、交換後は初期化/登録が望ましい。
手順(概略)
- 電装OFF→キー離隔。必要ならOBDメモリーセーバー接続。
- マイナス→プラスの順で取り外し、固定金具を外す。
- 新品(容量/極性/サイズ適合)を載せ、プラス→マイナスの順で接続。
- 端子のガタを点検→固定金具を規定トルク。
- 可能なら診断機でBMSリセット/登録、時計や窓の初期化を実施。
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3. エアコンフィルター交換(花粉/脱臭タイプ)
難易度:★☆☆
所要:15〜30分
工具:内装はがし/トルクス(車種差あり)
手順(一般的な右ハンドルVWの例)
- グローブボックス内のダンパー/ストッパーを外し、落下しないよう支える。
- 奥のフィルターカバーの爪を外して引き抜く。
- フィルターの流向(↑AIR FLOW)を確認し新旧入替。
- 逆手順で戻し、異音/風量を確認。
4. ドライブレコーダー取り付け(前/前後)
難易度:★★☆(電源取りは慎重)
所要:1〜1.5時間
工具/用品:内装はがし、ヒューズ電源(Add-a-circuit)、ギボシ/圧着、テスター、内張り用テープ
手順(ACC電源方式の例)
- ルームミラー裏へ本体を上端から20%下・水平に貼り付け(ワイパー可動範囲内)。
- 天井内張り→Aピラー内へ配線。エアバッグ展開域を避けてテープで点止め。
- 助手席足元のヒューズBOXからACC/常時(必要なら)/アースを取得。
- 余長は束ね、異音/干渉がないよう固定。
- 画角→空30〜40%/道路60〜70%に調整し、SDを初期化。
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5. 困ったらプロに依頼
免責とお願い
不安がある場合は専門業者にご相談ください。
本記事は一般的な情報提供を目的とし、すべての個体に適合する保証はありません。
ショップへの質問は「自店販売・施工案件」のみ。持ち込み品の適合/取付問合せはご遠慮ください。
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