Volkswagen Golf 7(フォルクスワーゲン・ゴルフ7)は、2013年〜2021年まで販売された7代目モデル。
軽量で高剛性な「MQBプラットフォーム」の採用により、燃費、走行性能、安全性が大幅に向上し、完成度の高い輸入コンパクトとして多くのユーザーから支持を集めました。
中古市場でもまだ新しめの車両が多く、輸入車デビューにも最適なモデルですが、購入時にはいくつかの注意点もあります。
ここでは、Golf 7を中古で購入する際に確認すべきポイントと、注意しておきたい項目をわかりやすく解説します。
項目 | チェック内容 | 注意点・補足 |
---|---|---|
年式・走行距離 | 2013〜2021年、5万〜9万km中心 | 年式より整備記録と使用状況重視 |
DSG種類 | 1.2/1.4L → 7速乾式、2.0L GTI/R → 6 or 7速湿式 | 乾式はトラブル報告多、湿式はオイル交換履歴必須 |
DSG状態 | 発進ジャダー・変速ショック・バック時の挙動 | DSGオイル4万〜6万kmごと交換 |
エンジン | タイミングベルト10万km交換・オイルにじみ・冷却水漏れ | 冷却系トラブルは高額修理リスク |
電装・安全装備 | ACC・ブレーキサポート・液晶・オーディオ・各種スイッチ | 後期型は特にデジタル系トラブル注意 |
冷却系・オイル系 | ウォーターポンプ交換歴・オイル滲み・冷却水汚れ | 水温異常・異音もチェック |
足まわり | ゴトゴト音・突き上げ・タイヤ片減り | ショック・ブッシュ交換歴があれば安心 |
タイヤ・ブレーキ | タイヤ摩耗・ブレーキパッド/ローター残量 | 異音・アライメントズレ |
維持費目安 | 自動車税30,500円〜39,500円、タイヤ6万〜9万円 | DSGオイル3万〜5万円、ブレーキ4万〜6万円 |
その他 | 整備記録・VW認定中古車・保証付き販売店推奨 | 状態の良い個体を選ぶのが長期所有の鍵 |
年式と走行距離の目安を確認する
Golf 7は2013年〜2021年まで販売され、初期モデルでも10年未満と比較的新しい部類です。中古車の流通は多く、走行距離5万〜9万kmの車両が中心です。
選ぶ際には以下の点を意識しましょう。
- 年式が新しければいいとは限らない。整備記録の有無が最優先
- 走行距離よりも「使用状況」と「メンテナンス内容」に注目する
- ディーラー点検整備付きの車両ならより安心
DSGの動作確認(7速乾式 or 6速湿式)
Golf 7には、グレードや年式によって異なる**DSG(デュアルクラッチトランスミッション)**が搭載されています。
- 1.2L/1.4L TSI → 7速DSG(乾式):発進時のギクシャク感や異音に注意
- 2.0L GTI/R → 6速または7速DSG(湿式):DSGオイル交換がされているか確認
チェックポイントは以下の通りです。
- 発進時にジャダーや変速ショックがないか
- バック時のスムーズさ
- DSG関連のリコールや対策が実施されているか
- DSGオイル交換の記録があるか(湿式のみ)
乾式DSGはトラブルが報告されやすいため、初期型の1.4 TSIを選ぶ場合はとくに慎重に確認しましょう。
エンジンと補機類の状態をチェック
Golf 7に搭載されるTSIエンジン(EA211型など)は、燃費と出力のバランスが良く、日常使いにも最適です。ただし、以下のような持病があるため注意が必要です。
- タイミングベルトは10万kmが交換目安(チェーンではなくベルトに変更)
- ウォーターポンプ・サーモスタットの故障が比較的多い
- オイル管理が悪いとカーボン蓄積が起こることも
冷却系の修理費は高くなりがちなので、水温計の異常やエンジンルーム内の汚れなどは要チェックです。
電装系・内装装備の確認
Golf 7では多くの安全装備や快適機能が標準化されましたが、それゆえにセンサー類や電装部品の不具合が出やすい傾向もあります。
- ACC(アダプティブクルーズ)やブレーキサポートの作動確認
- エアコンの吹き出し口切り替えや温度調整がスムーズか
- 液晶メーターやディスプレイオーディオの反応や表示不良がないか
- パワーウィンドウ、ドアミラー、リアゲート電動開閉の作動チェック
特に後期型(2017年〜)のデジタル系装備はトラブルが出ると高額修理になりやすいので、動作確認は念入りに行いましょう。
冷却系とオイル漏れの状態
ゴルフ7でも冷却系のトラブルは一定数報告されています。ターボ付きエンジンでは冷却系統の健全性がとても重要です。
- ウォーターポンプの交換履歴があるか
- エンジン下部や周囲にオイルのにじみがないか
- 冷却水の減りやリザーバータンクの汚れがないか
- アイドリング中の異音や異常加熱の傾向がないか
水漏れやオーバーヒートは気づかず進行すると修理費がかさむため、チェックは念入りに。
サスペンションと足まわりの劣化
Golf 7の足まわりは欧州車らしい安定感が魅力ですが、年式や走行距離によって劣化が進みます。
- ゴトゴト音や突き上げ感が強くないか
- タイヤの片減りやアライメント不良がないか
- ブレーキパッドとローターの残量は十分か
- ショックアブソーバーやブッシュの交換歴があると安心
静かに走る車なので、少しの異音でも原因をしっかり確認するようにしましょう。
維持費と予防整備の費用感
Golf 7は国産車に比べて維持費はやや高いものの、輸入車としてはコストパフォーマンスに優れています。
高額な故障を避けるには、予防整備にお金をかける意識が大切です。
購入時の確認ポイントまとめ
「安さ」だけに目を奪われず、状態の良い個体を見極める目が重要です。
Golf 7は“完成された輸入コンパクト”
Golf 7は、サイズ・走り・安全性・燃費のバランスが非常に良く、「毎日乗れる欧州車」として非常に完成度の高い1台です。輸入車が初めてという方でも安心して乗れる、間口の広いモデルでもあります。
ただし、中古車である以上、DSGや電装系などの弱点に対する理解と、適切な整備の継続が不可欠です。状態の良い個体を選べば、Golf 7は“気負わずに楽しめる欧州車”として、長く満足感のあるカーライフを支えてくれるでしょう。
「毎日の相棒に、ちょっと上質なクルマを」
Golf 7は、そんなあなたにぴったりの選択肢です。
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中古と新車、それぞれの良さを比べてみて、自分に合ったカーライフを選んでくださいね。

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