走行中に突然 クーラント(冷却水)警告灯 が点灯すると、
「このまま走って大丈夫?」
「エンジンが焼き付くって聞いたけど本当?」
と不安になりますよね。
クーラントはエンジンの温度を安定させるために欠かせない液体で、
異常が起きるとエンジンに深刻なダメージが及ぶ可能性があります。
この記事では、VW車で多いクーラント警告灯の
意味・よくある原因・走行可否・応急処置・修理費用の目安 を解説します。
警告灯が点灯したらまずはじめに読む記事
👉VWの警告灯が点灯したら|色・点灯パターン別の緊急度と主な原因・修理費用
クーラント警告灯の意味(色・点灯/点滅・何を示すか)
VWのクーラント警告灯は、
冷却水の量・温度・冷却系統の異常 を知らせるランプです。
黄色点灯
赤点灯
黄色は「注意」、
赤は「緊急停止レベル」と覚えておくと判断しやすくなります。
まず確認したい3ポイント(色/点灯パターン/症状)
① ランプの色(黄色か赤か)
- 黄色:クーラント不足の可能性が高い
- 赤:オーバーヒートの危険 → 即停車
② エンジンの状態
③ エアコンの状態
オーバーヒートが近いと 急に冷えなくなる ことがあります。
クーラント警告灯のよくある原因(VW向けに整理)
① 冷却水の自然減少・蒸発
長期間補充していない場合や、経年劣化で少しずつ減ることがあります。
② ウォーターポンプの劣化

インペラーの摩耗や内部漏れにより冷却能力が落ち、
警告灯や水温上昇につながります。
③ サーモスタットの固着
温度に応じたクーラント循環ができず、
冷えない/熱がこもる症状が発生します。
④ ラジエーター・ホースの漏れ
ホースのひび割れや接合部分の緩みから冷却水が漏れることがあります。
⑤ ラジエーターキャップの不良
圧力維持ができず、冷却性能が低下します。
⑥ センサーの誤検知
冷却水の量を測るレベルセンサーの故障もVWではよくあります。
クーラント警告灯点灯時の走行可否
走行してよいケース
この場合、「減っているだけ」の可能性があります。
走行が危険なケース(赤ランプ)
赤の場合は オーバーヒートの危険 があるため、
無理に走行せずエンジンを止めて冷えるのを待つ必要があります。
応急処置とやってはいけないこと
応急処置
※あくまで安全な場所で行うこと
- エンジンを完全に冷ます(最低30分)
- 冷却水の量をリザーブタンクで確認
- 足りなければ補充(純正G13または応急で水)
- 補充後もすぐには回復しないため注意
やってはいけないこと
応急で水を使った場合は、落ち着いたら 必ず正規のクーラントに交換 してください。
修理費用の目安(VWの一般的な例)
| 故障箇所 | 内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| クーラント補充 | G13補充 | 2,000〜4,000円 |
| ホース・ラジエーター漏れ | 修理 | 5千〜3万円 |
| ラジエーター交換 | 部品交換 | 4〜10万円 |
| ウォーターポンプ交換 | 部品交換 | 4〜8万円 |
| サーモスタット交換 | 交換 | 2〜5万円 |
| センサー交換 | 交換 | 5千〜1.5万円 |
※車種や年式により変わります。
👉VW専門店ナイルプラスのメンテナンス・カスタムの費用&作業日数まとめ
放置するとどうなる?
クーラント警告灯は放置すると次のような重大リスクに直結します。
黄色だからと油断せず、早めの対処が大切です。
だから選択肢は3つ
こんなとき、VWオーナーにできる現実的な選択肢は次の3つです。
① まずは診断・見積もり
輸入車に強い整備士が原因を特定し、必要最小限で提案。
② 高額修理の前に査定
整備履歴・社外パーツまでプラス査定の外車専門。
③ 修理費リスク回避の“定額で新車”
車検・税金・メンテ込の月額で故障ストレスから解放。
ワンポイント
「走れるから大丈夫」と思っても、実際はいつ爆発するか分からない爆弾を抱えている状態です。
早めに動くほど、費用もダメージも抑えられます。
専門工場へ相談する前に整理しておきたい情報
これらを伝えると点検がスムーズに進みます。
FAQ
Q1. クーラント警告灯が黄色でも放置していい?
少量不足だけでも、放置すると再点灯を繰り返し、最悪オーバーヒートにつながる可能性があるため早めの点検が安心です。
Q2. 冷却水は自分で補充していい?
補充自体は可能ですが、混合比率や種類(G13)を間違えると不具合につながるため注意が必要です。
Q3. 補充したのに警告が消えないのは?
レベルセンサー不良や冷却系全体の異常が疑われます。
Q4. 水温が高い状態でエアコンが効かなくなるのはなぜ?
コンプレッサー保護のためエアコンが制限されるためです。
Q5. ボンネットから蒸気が出たらどうすれば?
すぐに停車し、エンジンを切って冷えるまで待ってください。キャップは絶対に触らないでください。
車種別の不具合詳細
不具合の“出方”は似ていても、「どのモデルでどんなトラブルが多いか」は車種ごとに少しずつ違います。
車種別の傾向や、他のオーナーに多い故障事例は、以下のページでまとめています。


コメント