TDIモデルに乗っていて AdBlue警告灯 が点灯すると、
「すぐ補充しないと止まる?」
「走行できなくなるって本当?」
と不安になりますよね。
AdBlueは、ディーゼル車の排ガスを浄化するために必要な尿素水で、
残量が少なくなると警告灯で知らせてくれます。
ただし、VWの場合は警告を無視すると 再始動できなくなる仕様 があるため注意が必要です。
この記事では、AdBlue警告灯の
意味・走行可能な範囲・よくある原因・補充方法・修理費用の目安 をわかりやすく紹介します。
警告灯が点灯したらまずはじめに読む記事
👉VWの警告灯が点灯したら|色・点灯パターン別の緊急度と主な原因・修理費用
AdBlue警告灯の意味(色・点灯/点滅・何を示すか)
AdBlue警告灯は、ディーゼル車に備わっている SCRシステム(排ガス浄化装置) の一部です。
尿素水が減ると、NOx(窒素酸化物)の浄化ができなくなるため、
残量低下を知らせる“予告”のための警告灯 として点灯します。
AdBlueランプの特徴
残量が完全にゼロになると、
エンジン再始動がロックされます(法規に基づく仕様)。
まず確認したい3ポイント(重要度順)
① どの段階の警告か
VWは段階的に警告が進みます。
- 「AdBlue補充が必要です」
- 「○○km後にエンジンがかかりません」
- 赤色ランプ・残量ほぼゼロ
- 再始動不可
特に 距離表示が出ている場合は早めの補充が必須。
② 警告が点いたタイミング
気温や使用状況でも誤検知が起きやすいシステムです。
③ 同時点灯している警告灯
これらが同時に点いている場合は、センサー側の不具合 の可能性が高まります。
AdBlue警告灯のよくある原因(VW向けに整理)
① 単純なAdBlue残量不足
もっとも多いケース。補充すれば解決します。
② AdBlueの結晶化
尿素水は温度差や蒸発で結晶化しやすく、
- タンク内部
- 吸い上げ口
- ポンプ
に結晶が付着して誤作動を引き起こすことがあります。
③ NOxセンサーの不良
TDIで多いトラブルのひとつ。
センサーが誤作動すると「残量があっても警告が点灯」することがあります。
④ AdBlueヒーターの故障
冬場(特に氷点下)で多い症状。尿素水が固まらないようヒーターが作動しますが、
故障すると供給できず警告灯が点灯します。
⑤ SCRシステム自体の不具合
配管の詰まり、インジェクター噴射異常などが起きると警告が出ます。
AdBlue警告灯点灯時の走行可否
走行してよいケース
この場合は補充までの猶予があります。
走行が危険なケース
走行自体はできるものの、
再始動不可になってしまう前に補充または点検が必要 です。
AdBlueの補充方法(自分でできる範囲)
VW TDIは給油口側、もしくはトランク下にAdBlue給入口があります(車種により異なる)。
自分で補充する場合は次のポイントを確認してください。
市販のAdBlueを使用(JIS規格 AUS32)
ホームセンターやスタンドで購入できます。
補充量は最小5L以上
※少量だと警告が消えにくいため
※満タンにしても問題ありません
補充後、ECUが認識するまで時間がかかることがある
- 数km走行
- 一度エンジンを切り再始動
これで消えるケースが多いです。
警告が消えない場合
センサーやポンプ不良の可能性が高いため、点検が必要になります。
修理費用の目安(AdBlue関連)
| 故障箇所 | 内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| AdBlue補充 | 市販品 | 1,000〜2,000円/5L |
| タンク結晶化洗浄 | 清掃 | 1〜2万円 |
| NOxセンサー交換 | 部品交換 | 4〜7万円 |
| AdBlueポンプ交換 | 部品交換 | 6〜12万円 |
| ヒーター不良 | 交換 | 4〜10万円 |
| SCR関連の詰まり | 点検・清掃 | 1〜3万円 |
※車種によって大きく異なる場合があります。
👉VW専門店ナイルプラスのメンテナンス・カスタムの費用&作業日数まとめ
放置するとどうなる?
AdBlue警告灯を無視すると以下のリスクがあります。
特に「○○km後にエンジンがかかりません」という表示は要注意です。
だから選択肢は3つ
こんなとき、VWオーナーにできる現実的な選択肢は次の3つです。
① まずは診断・見積もり
輸入車に強い整備士が原因を特定し、必要最小限で提案。
② 高額修理の前に査定
整備履歴・社外パーツまでプラス査定の外車専門。
③ 修理費リスク回避の“定額で新車”
車検・税金・メンテ込の月額で故障ストレスから解放。
ワンポイント
「走れるから大丈夫」と思っても、実際はいつ爆発するか分からない爆弾を抱えている状態です。
早めに動くほど、費用もダメージも抑えられます。
専門工場に相談する前に整理しておきたい情報
この情報があると原因特定が早く進みます。
FAQ
Q1. AdBlueはどれくらいの頻度で補充が必要?
走行状況によりますが、一般的には 5,000〜10,000kmごと が目安です。
Q2. 警告灯が点灯したまま走ってもいい?
黄色表示なら走れますが、カウントダウンが進む前に補充しておくのが安心です。
Q3. 補充しても警告が消えないのはなぜ?
センサー誤作動・結晶化・ポンプ不良など部品側の原因が考えられます。
Q4. 自分で補充しても大丈夫?
規格品(AUS32)を使用すれば問題ありません。ただしこぼすと結晶化しやすいため注意が必要です。
Q5. 再始動不可になったらどうなる?
レッカーで工場へ運び、タンクの点検やシステムリセットが必要になります。
車種別の不具合詳細
不具合の“出方”は似ていても、「どのモデルでどんなトラブルが多いか」は車種ごとに少しずつ違います。
車種別の傾向や、他のオーナーに多い故障事例は、以下のページでまとめています。



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