VWやアウディで採用される7速乾式DSG。
その心臓部「メカトロニクスユニット」は高額修理の代表格ですが、
ナイルプラスとTOYSのリビルト販売プロジェクトにより、
“純正にも劣らない品質を、より現実的なコストで”実現しました。

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AdBlue警告灯が点灯したら|VWディーゼルで多い原因・走行可否・再始動不可になる仕組み

エンジン・駆動・排気・冷却の故障と修理費用
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TDIモデルに乗っていて AdBlue警告灯 が点灯すると、
「すぐ補充しないと止まる?」
「走行できなくなるって本当?」
と不安になりますよね。

AdBlueは、ディーゼル車の排ガスを浄化するために必要な尿素水で、
残量が少なくなると警告灯で知らせてくれます。
ただし、VWの場合は警告を無視すると 再始動できなくなる仕様 があるため注意が必要です。

この記事では、AdBlue警告灯の
意味・走行可能な範囲・よくある原因・補充方法・修理費用の目安 をわかりやすく紹介します。

警告灯が点灯したらまずはじめに読む記事
👉VWの警告灯が点灯したら|色・点灯パターン別の緊急度と主な原因・修理費用

AdBlue警告灯の意味(色・点灯/点滅・何を示すか)

AdBlue警告灯は、ディーゼル車に備わっている SCRシステム(排ガス浄化装置) の一部です。
尿素水が減ると、NOx(窒素酸化物)の浄化ができなくなるため、
残量低下を知らせる“予告”のための警告灯 として点灯します。

AdBlueランプの特徴

  • 黄色点灯:残量低下の合図
  • カウントダウン表示:残り走行可能距離
  • 警告が進むと“再始動不可までの距離”が表示
  • 赤点灯またはメッセージが進行:残量ゼロ間近・緊急度高

残量が完全にゼロになると、
エンジン再始動がロックされます(法規に基づく仕様)

まず確認したい3ポイント(重要度順)

① どの段階の警告か

VWは段階的に警告が進みます。

  • 「AdBlue補充が必要です」
  • 「○○km後にエンジンがかかりません」
  • 赤色ランプ・残量ほぼゼロ
  • 再始動不可

特に 距離表示が出ている場合は早めの補充が必須

② 警告が点いたタイミング

  • 長距離の後?
  • しばらく走っていない?
  • 気温が低い時だけ?

気温や使用状況でも誤検知が起きやすいシステムです。

③ 同時点灯している警告灯

  • エンジンチェックランプ
  • グロープラグ警告

これらが同時に点いている場合は、センサー側の不具合 の可能性が高まります。

AdBlue警告灯のよくある原因(VW向けに整理)

① 単純なAdBlue残量不足

もっとも多いケース。補充すれば解決します。

② AdBlueの結晶化

尿素水は温度差や蒸発で結晶化しやすく、

  • タンク内部
  • 吸い上げ口
  • ポンプ
    に結晶が付着して誤作動を引き起こすことがあります。

③ NOxセンサーの不良

TDIで多いトラブルのひとつ。
センサーが誤作動すると「残量があっても警告が点灯」することがあります。

👉VW車 NOxセンサーの不調と修理費用目安まとめ

④ AdBlueヒーターの故障

冬場(特に氷点下)で多い症状。尿素水が固まらないようヒーターが作動しますが、
故障すると供給できず警告灯が点灯します。

⑤ SCRシステム自体の不具合

配管の詰まり、インジェクター噴射異常などが起きると警告が出ます。

AdBlue警告灯点灯時の走行可否

走行してよいケース

  • 黄色ランプが点灯しているだけ
  • カウントダウン距離が十分残っている
  • エンジン不調がない
  • 異音がない

この場合は補充までの猶予があります。

走行が危険なケース

  • 赤ランプ
  • カウントダウンが数十kmまで減っている
  • エンジンチェックランプも点灯
  • 出力が落ちている

走行自体はできるものの、
再始動不可になってしまう前に補充または点検が必要 です。

AdBlueの補充方法(自分でできる範囲)

VW TDIは給油口側、もしくはトランク下にAdBlue給入口があります(車種により異なる)。
自分で補充する場合は次のポイントを確認してください。

市販のAdBlueを使用(JIS規格 AUS32)

ホームセンターやスタンドで購入できます。

補充量は最小5L以上

※少量だと警告が消えにくいため
※満タンにしても問題ありません

補充後、ECUが認識するまで時間がかかることがある

  • 数km走行
  • 一度エンジンを切り再始動
    これで消えるケースが多いです。

警告が消えない場合

センサーやポンプ不良の可能性が高いため、点検が必要になります。

修理費用の目安(AdBlue関連)

故障箇所内容費用目安
AdBlue補充市販品1,000〜2,000円/5L
タンク結晶化洗浄清掃1〜2万円
NOxセンサー交換部品交換4〜7万円
AdBlueポンプ交換部品交換6〜12万円
ヒーター不良交換4〜10万円
SCR関連の詰まり点検・清掃1〜3万円

※車種によって大きく異なる場合があります。

👉VW専門店ナイルプラスのメンテナンス・カスタムの費用&作業日数まとめ

放置するとどうなる?

AdBlue警告灯を無視すると以下のリスクがあります。

  • 再始動不可になる(走行はできても、次にエンジンがかからない)
  • 出力制限(パワーダウン)
  • 排ガス浄化が正常にできず環境性能が低下
  • SCRシステムへの負荷増大
  • 高額修理につながる可能性

特に「○○km後にエンジンがかかりません」という表示は要注意です。

だから選択肢は3つ

こんなとき、VWオーナーにできる現実的な選択肢は次の3つです。

① まずは診断・見積もり
輸入車に強い整備士が原因を特定し、必要最小限で提案。

② 高額修理の前に査定
整備履歴・社外パーツまでプラス査定の外車専門。

③ 修理費リスク回避の“定額で新車”
車検・税金・メンテ込の月額で故障ストレスから解放。

ワンポイント

「走れるから大丈夫」と思っても、実際はいつ爆発するか分からない爆弾を抱えている状態です。
早めに動くほど、費用もダメージも抑えられます。

専門工場に相談する前に整理しておきたい情報

  • 警告が出たタイミング
  • カウントダウン距離の残量
  • 最近のAdBlue補充履歴
  • 冬場かどうか(ヒーター影響)
  • ほかの警告灯の有無

この情報があると原因特定が早く進みます。

FAQ

Q1. AdBlueはどれくらいの頻度で補充が必要?

走行状況によりますが、一般的には 5,000〜10,000kmごと が目安です。

Q2. 警告灯が点灯したまま走ってもいい?

黄色表示なら走れますが、カウントダウンが進む前に補充しておくのが安心です。

Q3. 補充しても警告が消えないのはなぜ?

センサー誤作動・結晶化・ポンプ不良など部品側の原因が考えられます。

Q4. 自分で補充しても大丈夫?

規格品(AUS32)を使用すれば問題ありません。ただしこぼすと結晶化しやすいため注意が必要です。

Q5. 再始動不可になったらどうなる?

レッカーで工場へ運び、タンクの点検やシステムリセットが必要になります。

車種別の不具合詳細

不具合の“出方”は似ていても、「どのモデルでどんなトラブルが多いか」は車種ごとに少しずつ違います。
車種別の傾向や、他のオーナーに多い故障事例は、以下のページでまとめています。

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