VW パワーステアリングの不調の修理費用目安は?

シャシー・足回り・ブレーキの修理費用
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フォルクスワーゲン(Volkswagen、以下VW)は、スムーズで正確なハンドリング性能に定評があり、運転する楽しさを支えているのが「パワーステアリング」システムです。

パワーステアリング(略してパワステ)は、ステアリング操作をアシストしてくれる仕組みで、特に低速走行や駐車時に大きな効果を発揮します。

しかし、パワステも消耗やトラブルが起こるパーツのひとつで、不調を放置すると運転しづらくなるだけでなく、重大事故にもつながりかねません。

この記事では、VW車におけるパワーステアリング不調の症状、原因、放置リスク、修理費用目安、日常の予防策についてわかりやすく解説していきます。

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修理・整備内容費用目安(税込)補足
パワステオイル交換(油圧式)約10,000〜20,000円2〜3年ごとの交換推奨
パワステポンプ交換(油圧式)約80,000〜150,000円部品代+工賃込み
EPSモーター交換約100,000〜200,000円リビルド品で安く抑える場合あり
ステアリングラック交換約150,000〜300,000円大掛かりな作業になる
ECU(パワステ制御ユニット)交換約80,000〜150,000円センサー不良時にも必要になる場合あり

パワーステアリングシステムとは?

VW車には、次の2種類のパワステシステムが採用されています。

  • 油圧式パワーステアリング(HPS)
    エンジン動力で油圧ポンプを回して、油圧でステアリングをアシストするタイプ
  • 電動式パワーステアリング(EPS)
    電気モーターによるアシストで、省エネ性に優れる現代主流のタイプ

近年のVW車は、燃費効率とメンテナンス性の良さから、EPS(電動式)が主流となっています。

パワーステアリング不調によくある症状

パワステに不調が出ると、次のような異変が感じられます。

ハンドルが重い・引っかかる

通常よりハンドルが重たく感じる、もしくは一定の角度で引っかかる感覚がある場合、アシストが十分に効いていない可能性があります。

ハンドルを切ると異音がする

ハンドル操作時に「ギー」「ゴリゴリ」「カタカタ」といった異音が聞こえる場合、内部部品の摩耗や油圧系のトラブルが疑われます。

警告灯が点灯する

電動パワステ車では、パワステ異常を知らせる警告灯がメーターパネルに点灯することがあります。この場合はすぐに点検が必要です。

ハンドルが勝手に振れる・ぶれる

まっすぐ走っているのにハンドルが小刻みに揺れる場合、ステアリングギアボックスの異常やアライメントの狂いが原因かもしれません。

ハンドルを戻す動きが鈍い

交差点を曲がった後など、ハンドルが自然に戻らない場合もパワステ不調のサインです。

パワーステアリング不調の主な原因

VW車のパワステ不調には、次のような原因があります。

油圧式の場合

  • パワステオイルの漏れ・劣化
  • パワステポンプの故障
  • ステアリングラックの摩耗

電動式の場合

  • モーターの故障
  • センサー不良(トルクセンサー、舵角センサー)
  • ECU(制御ユニット)の異常
  • バッテリー電圧低下によるアシスト不足

電動式は油圧トラブルがない分、電気系統のトラブルが中心になります。

不調を放置するとどうなるか?

パワステ不調を放置してしまうと、以下のようなリスクが発生します。

  • ハンドル操作が重くなり、咄嗟の回避行動ができない
  • 走行中にステアリング操作ができなくなり、重大事故につながる
  • ステアリングラックや他の関連部品まで破損し、高額修理になる
  • 車検に通らない(安全装置として重要なため)

パワステの異常は、初期症状の段階で対応することがとても重要です。

修理・交換費用の目安

VW車のパワーステアリング修理にかかる費用目安は次のとおりです。

修理・整備内容費用目安(税込)補足
パワステオイル交換(油圧式)約10,000〜20,000円2〜3年ごとの交換推奨
パワステポンプ交換(油圧式)約80,000〜150,000円部品代+工賃込み
EPSモーター交換約100,000〜200,000円リビルド品で安く抑える場合あり
ステアリングラック交換約150,000〜300,000円大掛かりな作業になる
ECU(パワステ制御ユニット)交換約80,000〜150,000円センサー不良時にも必要になる場合あり

軽度なら部品交換やリセット作業だけで済むこともありますが、ステアリングラック交換まで発展すると高額になる傾向があります。

日常的にできる点検・予防方法

パワーステアリングの健康を保つために、日頃から次のような点検・ケアを心がけましょう。

ハンドルの重さ・違和感に敏感になる

日常運転中に、ハンドルの軽さや滑らかさに変化がないか注意して観察しましょう。

定期的にオイル漏れをチェックする(油圧式の場合)

駐車場にオイルのにじみや漏れ跡がないか、たまに確認する習慣をつけましょう。

バッテリーを健康に保つ(電動式の場合)

電動パワステはバッテリー依存度が高いため、弱ったバッテリーを早めに交換することがパワステトラブル防止にもつながります。

異音や警告灯を無視しない

小さな異音や、一時的な警告灯点灯でも見逃さず、早めに整備工場で診断してもらうことが重要です。

小さな違和感を見逃さず、早めの対応を心がける

パワーステアリングは、VW車の快適なハンドリングと安全性を支えているとても重要なシステムです。
普段は当たり前に感じているハンドル操作のしやすさも、パワステが正常に働いているからこそ実現しています。

小さな違和感を見逃さず、早めの対応を心がけることで、大きな故障や高額修理を防ぎ、愛車を長く快適に楽しむことができます。

これからも安心してVWライフを満喫するために、ぜひパワーステアリングにもやさしい気配りを忘れないでください。あなたのVWは、きっとその心配りに応えてくれるはずです。

Volkswagenの修理・メンテナンスを普通の車屋さんが受けてくれない理由は?

専用の診断機が必要だから

Volkswagenなどの輸入車は、OBD(車載診断機)につないでコンピューターの状態をチェックするんですが、これが専用の診断機(VCDSやODISなど)じゃないとしっかり見られないんです。

国産車用の汎用診断機では対応できない項目も多く、「とりあえずチェックランプ消す」くらいはできても、根本的なトラブルの原因追及が難しい…。

➡ 普通の車屋さんでは診断機の導入コストが高い(数十万~百万円超え!)ので、VWを扱っていないお店も多いです。

特殊な整備ノウハウが必要だから

Volkswagenは設計が国産車とちょっと違います。

  • エンジンの配置や補器類の取り回し
  • DSG(デュアルクラッチトランスミッション)
  • 欧州車特有の足回り設計

これらが、国産車の整備感覚と違う部分が多いんですよね。
たとえば、VW特有のDSGミッションのオイル交換とかは、専用の知識と技術がないと逆に壊してしまうリスクも…。

➡ 慣れてない車屋さんだと、手を出すのが怖いというのが正直なところ。

パーツ供給ルートが限られるから

国産車はディーラー系や部品商が豊富にありますが、VWなどの輸入車はパーツ供給ルートが限られることも。

  • 純正部品はディーラー経由じゃないと手に入りにくい
  • 社外部品も、VW専用パーツの取り扱いがある業者でないと難しい

➡ 普通の車屋さんでは部品が取り寄せできない・納期が読めないことが多いんです。

トラブルが起きやすい箇所が独特

VWは例えば…

  • DSGクラッチの摩耗
  • タイミングチェーンの伸び
  • ウォーターポンプやサーモスタットの故障

こういった欧州車特有のウィークポイントがあります。
これは、国産車専門の工場だと「そもそも経験が少なくてわからない」というパターン。

➡ 慣れているVW専門店なら「この型式だとそろそろこの部品が怪しいな」という予測ができるけど、普通の車屋さんだとそこが難しい。

VWは専門店が安心

画像引用元:VW・Audi専門店ナイルプラス

VWオーナーさんはVolkswagen専門店輸入車に強いショップを選ぶのが安心。
整備士さんもVWに慣れているので、トラブルの早期発見や的確な修理が期待できますよ!

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都道府県別 VWの修理・メンテナンスができる整備工場まとめ

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