VWやアウディで採用される7速乾式DSG。
その心臓部「メカトロニクスユニット」は高額修理の代表格ですが、
ナイルプラスとTOYSのリビルト販売プロジェクトにより、
“純正にも劣らない品質を、より現実的なコストで”実現しました。

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ホイールの歪み・縁石乗り上げ後に振動が出る原因

走行不良・加速不良ガイド
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「縁石に乗り上げてしまってから、高速でブルブル揺れる…」

フォルクスワーゲンでよくある相談のひとつで、ホイールの歪みが振動の原因になるケースは非常に多いです。
見た目では分からない程度の曲がりでも、高速域では大きな揺れとして表れます。

この記事では、縁石に乗り上げた後や段差を強く踏んだ後に起こる振動の原因を分かりやすく解説。
放置リスクや点検ポイントもまとめています。

よくある症状

  • 縁石に乗り上げた直後から振動が出た
  • 80〜120km/hでブルブル揺れる
  • ハンドルが軽く震える
  • 低速ではほとんど感じない
  • 片側の振動が特に強い
  • タイヤ交換しても改善しない

原因は大きく4つ(構造別)

  • ホイールリムの曲がり(縁石衝撃の最も多い原因)
  • タイヤ内部の損傷(カーカス破損・ベルト切れ)
  • ハブ部分の変形や密着不良
  • サスペンション・ロアアームへのダメージ

原因①:ホイールリムの曲がり(最も多い代表原因)

どんな時に起きる?

  • 縁石に強く当てた直後に症状が出る
  • 特定の速度域だけ激しく揺れる
  • 空気圧は正常

なぜ症状が出る?

アルミホイールは強度がある一方、
一点に強い衝撃が加わるとリムが“少しだけ曲がる”ことがあります。

わずか1〜2mmの曲がりでも、高速では大きな偏心となり、

  • ブルブル振動
  • ハンドルの震え
  • 車体の揺れ

として顕著に表れます。

特にVWは直進安定性が高い分、ホイールの曲がりには敏感です。

放置すると?

  • 振動が悪化
  • タイヤが偏摩耗
  • 高速での安定性低下
  • 最悪の場合、クラック(亀裂)が進行

原因②:タイヤ内部の損傷(カーカス破損・ベルト切れ)

どんな時に起きる?

  • 段差を強く踏んだ
  • タイヤ側面に衝撃が入った
  • 片側だけ極端に揺れる

なぜ症状が出る?

縁石衝撃は外側だけでなく、タイヤ内部の構造(カーカスやスチールベルト)にもダメージを与えます。

内部のベルトが部分的に切れると、

  • タイヤが“楕円”のような形になる
  • 内部が膨らむ(コブ)
  • 回転時にバランスが極端に崩れる

という状態になり、80〜120km/hで強い振動が出ます。

放置すると?

  • バースト(突然の破裂)の危険
  • ハンドル制御不能のリスク
  • 絶対におすすめしない状態

原因③:ハブ周りの変形・密着不良

どんな時に起きる?

  • 衝撃後にホイールが奥まで入らない感じ
  • ナットを締めても走ると揺れる
  • タイヤ交換でも改善しない

なぜ症状が出る?

縁石衝撃で、

  • ハブ面がわずかに変形
  • ハブボルトが曲がる
  • ハブとホイールが完全に密着しない

といったことが起こる場合があります。

VWはセンタリングがシビアなため、
わずかな密着不良でも高速でブルブル振動の原因になります。

放置すると?

  • 振動がさらに悪化
  • ボルト緩みのリスク
  • ホイール脱落の危険性もゼロではない

原因④:足回り部品(ロアアーム・ブッシュ)のダメージ

どんな時に起きる?

  • 大きめの縁石に左右片輪だけが乗り上げた
  • その後、直進安定性が落ちた
  • 振動+ハンドルの流れも同時に出る

なぜ症状が出る?

縁石衝撃はホイール → ハブ → サスアーム → ブッシュという順番で負荷が伝わります。

そのため、

  • ロアアームの微妙な曲がり
  • ブッシュのねじれ・裂け
  • アライメントのズレ

が発生し、振動+直進不良のW症状が出ることがあります。

放置すると?

  • 足回り全体のガタつき
  • 異音の増加
  • タイヤ偏摩耗の悪化

選択肢は3つ

こんなとき、VWオーナーにできる現実的な選択肢は次の3つです。

① まずは診断・見積もり
輸入車に強い整備士が原因を特定し、必要最小限で提案。

② 高額修理の前に査定
整備履歴・社外パーツまでプラス査定の外車専門。

③ 修理費リスク回避の“定額で新車”
車検・税金・メンテ込の月額で故障ストレスから解放。

ワンポイント

「走れるから大丈夫」と思っても、実際はいつ爆発するか分からない爆弾を抱えている状態です。
早めに動くほど、費用もダメージも抑えられます。

DIYで確認できるポイント

※安全にできる範囲のみ

  • タイヤ側面に膨らみ(コブ)がないか
  • ホイール外周の「目視歪み」
  • 空気圧の左右差
  • 低速でのガタ音・コト音の有無
  • ハンドルセンターがズレていないか
  • ホイールの増し締め

走行して大丈夫?(緊急度)

状態緊急度走行可否
見た目の歪みなし・軽度振動高速は控えめ
タイヤのコブ・膨らみあり非常に高い走行NG(即交換)
ハンドル大きく振動点検まで高速NG
事故レベルの乗り上げ非常に高いレッカー推奨

修理費用の目安

作業内容費用の目安
ホイール曲がり修正10,000〜20,000円
ホイール交換(中古)10,000〜40,000円/本
タイヤ交換8,000〜30,000円/本
ハブ点検・交換10,000〜30,000円
ロアアーム・ブッシュ交換15,000〜40,000円
アライメント調整10,000〜20,000円

※内部損傷は早期発見がもっとも安く済むポイントです。

👉VW専門店ナイルプラスのメンテナンス・カスタムの費用&作業日数まとめ

同時に点検しておきたい関連部位

  • タイヤ内部(ベルト切れ)
  • ホイールリム
  • ハブ・ハブボルト
  • ロアアームブッシュ
  • アライメント(特にトー)
  • ハブベアリング

▼足回り修理・メンテナンスについての個別ページ一覧▼

まとめ

縁石乗り上げ後の振動は、ホイールの曲がり・タイヤ内部の損傷・ハブ変形などが代表的な原因です。

見た目では分からなくても高速で大きな揺れとなるため、早めの点検が安心。
特にタイヤの内部損傷はバーストの危険があるため、気になる違和感が出たらすぐにチェックするようにしましょう。

症状が似ていても原因は車両ごとに異なります。
同じような異音・不調でも、ターボ・ベルト・センサーなど原因はさまざまです。
不安な場合は無理せず整備工場で点検してもらうのが安心です。

車種別の不具合詳細

不具合の“出方”は似ていても、「どのモデルでどんなトラブルが多いか」は車種ごとに少しずつ違います。

車種別の傾向や、他のオーナーに多い故障事例は、以下のページでまとめています。

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