そんな疑問を持つフォルクスワーゲン(VW)オーナーの皆さんへ。
VWに搭載されている「7速乾式DSG(DQ200型)」は、燃費が良くコンパクトで人気ですが、メンテナンスを軽視するとトラブルが出やすい一面もあります。
この記事では、7速乾式DSGの特徴、故障しやすいポイント、実際のオイル交換事情、故障予防の対策まで解説していきます。
Contents
7速乾式DSG(DQ200)とは?
DSG(デュアルクラッチトランスミッション)は、マニュアルとオートマの“いいとこ取り”をしたVW独自の変速機です。
DQ200はその中でも、「7速・乾式・コンパクト設計」が特徴。
特徴 | 内容 |
---|---|
乾式クラッチ | オイルに浸っていない。構造がシンプルで軽量。 |
7速構成 | 高速走行時の低燃費を実現 |
小型・低トルク車向け | Polo、Golf 1.2/1.4 TSI、Audi A1などに搭載 |
「オイル交換不要」は本当?
メーカーとしては、基本的にDQ200は“オイル交換不要”とされています。
なぜなら、クラッチ部分にオイルを使っていない(乾式)ため、湿式DSGのような潤滑オイルの定期交換が不要という前提で設計されているからです。
ただし、完全にオイルがないわけではありません。
実は油圧制御ユニット(メカトロニクス)にはオイルが使われている!
DQ200でも以下の部分にはオイルが存在します
このオイルは長期的に見ると劣化・汚れが進むため、故障予防のために交換しているVW専門店も増えています。
よくあるトラブルと症状
DQ200型の7速乾式DSGでは、以下のようなトラブルが報告されています。
症状 | 原因の可能性 |
---|---|
発進時のガクガク・変速ショック | クラッチ摩耗、油圧制御不良 |
2速→3速あたりで引っかかる感じ | ソレノイドバルブの不具合 |
ニュートラルからギアが入らない | メカトロニクス内部の異常 |
警告灯+「変速できません」表示 | 制御ユニットの故障または配線不良 |
メカトロニクス修理になると高額…!
DQ200で多いのが、メカトロニクスユニットの不具合です。
これは変速・クラッチ制御の心臓部で、壊れると以下のような費用がかかります。
修理内容 | 費用目安(税込) |
---|---|
メカトロニクス新品交換 | 約25万〜40万円 |
リビルト品で交換 | 約15万〜25万円 |
ソレノイドバルブ単品修理 | 約6万〜10万円 |
油圧系オイル交換+診断 | 約1.5万〜3万円 |
実はできる!7速乾式DSGの「予防的オイル交換」
VWディーラーでは推奨されていないものの、以下のような対応をしている整備工場があります
▶ 交換時期の目安(実際の専門店の例)
走行距離 | 推奨内容 |
---|---|
約4万〜6万km | 油圧オイル交換・ソレノイド点検 |
約8万km以上 | クラッチ摩耗・ギアの引っかかり対策 |
異音・ギクシャク感あり | 早めの診断と予防整備をおすすめ! |
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