今回は、VW車の隠された性能を引き出すカスタム、「スピードリミッター解除(リミッターカット)」について解説していきます。
「自分の車はもっと走れるはずなのに…」
「サーキットで思いっきり走りたい!」
そんな思いを持つ方にとって、リミッター解除はとても魅力的なチューニングです。
ただし、リミッター解除にはメリットだけでなく注意点もあるため、この記事ではその内容を分かりやすく、かつしっかりとお伝えします。
方法 | 費用の目安 | 施工時間 |
---|---|---|
ECU書き換え | 約10万円〜20万円前後 | 約2〜3時間 |
外付けモジュール | 約2万円〜6万円前後 | 約30分〜1時間 |
スピードリミッターとは?
まずは「スピードリミッター」について簡単に説明します。
スピードリミッターとは
スピードリミッターとは、自動車の最高速度に制限をかける電子制御装置です。
日本の多くの車では、国の安全基準により時速180km前後で制限されていることが多いです。
VWのような輸入車でも、日本仕様ではリミッターが設定されていることが一般的です。
このリミッターによって、たとえエンジンにもっと走れる力があっても、決められたスピード以上は出せなくなっています。
なぜ解除したいのか?その理由とは
多くのVWオーナーがスピードリミッターの解除を検討するのは、以下のような理由からです。
もっと本来の性能を引き出したい!
VWのターボエンジン車(GTIやRモデルなど)は、エンジン性能的には時速200〜250km以上も可能なポテンシャルを持っています。
しかしリミッターがあるせいで、途中で加速が止まってしまうのはもったいないですよね。
サーキット走行を楽しみたい!
富士スピードウェイや鈴鹿サーキットなど、直線が長いコースでは180km/hでは物足りないと感じる方も多いはず。
本気で走るためには、リミッターの存在が大きな足かせになります。
ECUチューンやサブコンとの相性を良くする
すでにECU書き換えやブーストアップモジュールを使っている方は、リミッターの解除も一緒に行うことで、チューンの効果をしっかりと引き出すことができます。
スピードリミッター解除の方法
では、実際にどうやって解除するのか?主に以下の2つの方法があります。
1. ECU書き換え(リマップ)
VW車のエンジンコンピューター(ECU)を書き換えてリミッターを解除する方法です。
専門のチューニング業者やショップに依頼して行います。
特徴
代表的なメーカー例
- GIAC
- APR
- Revo
- Unitronic
2. 外付けモジュール(リミッターカットユニット)
スピードリミッターの信号だけをカットする外付けユニットを使う方法です。
比較的低価格で、取り外しも可能なのがメリットです。
特徴
代表的な商品例
- Pivot スピードリミッターカット
- HKS SLD(Speed Limit Defencer)
メリットと注意点を整理!
メリット
注意点
- 公道での速度超過は絶対NG
リミッター解除はあくまでサーキットなどクローズドコース専用です。
交通ルールを守るのが前提です。 - 車検や保証の対象外になることも
ECU書き換えや外付けユニットの装着は、ディーラーの保証対象外となることがあります。事前に確認を。 - タイヤ・ブレーキ・足回りの強化も必要
高速度域では、タイヤの性能やブレーキの効き、車体の安定性も重要。
スピードだけを求めるのではなく、トータルでのバランスを考えましょう。
施工費用と時間の目安
方法 | 費用の目安 | 施工時間 |
---|---|---|
ECU書き換え | 約10万円〜20万円前後 | 約2〜3時間 |
外付けモジュール | 約2万円〜6万円前後 | 約30分〜1時間 |
※車種やショップによって異なります。
※ECUチューンの場合、シャシダイナモ(パワーチェック)込みの場合もあります。
どんな人におすすめ?
「ただの足としてのクルマでは物足りない」と感じている方には、スピードリミッター解除はとても魅力的な選択です。
VWのポテンシャルを全開で味わおう!
スピードリミッター解除は、VW車の性能を最大限に引き出すためのカスタムです。
リミッターの壁を越えた先にある走りは、まさにクルマとの一体感が味わえる領域。
もちろん、使い方や環境には十分な配慮が必要ですが、クルマが本来持っている性能に触れることで、VWがもっと好きになるはずです。
「愛車をもっと自由に、もっと楽しく」
その第一歩として、スピードリミッター解除をぜひ検討してみてください!
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