最近「車酔いしやすくなった」「同じ道なのに気持ち悪くなる」と感じていませんか?
これは体質の問題だけでなく、車側のコンディション変化が原因となるケースが多いです。
とくにVW車はサスペンションやタイヤ状態の影響を受けやすく、揺れ方が変わると“ふわふわ感”が強く出て酔いやすくなります。
この記事では、車酔いを招く車側の原因と、揺れが増えるメカニズムをわかりやすく解説します。
▼走行不良の診断ナビ▼
よくある症状
原因は大きく4つ(構造別)
- サスペンション(ショック)の劣化
- サスペンションブッシュのへたり
- タイヤの偏摩耗・空気圧不良
- アライメント不良(直進安定性低下)
原因①:サスペンション(ショック)劣化
どんな時に起きる?
- 段差で揺れが“ボヨン”と続く
- 高速で車が上下にフワつく
- 後席での揺れが特に大きい
なぜその症状が出る?
ショックアブソーバーは“揺れを止める”装置です。
劣化すると減衰力が低下し――
- 揺れが1回で止まらず2〜3回続く
- 上下方向の動きが“ゆっくり大きく”なる
- 後席での体の揺れが増えて酔いやすくなる
特に後席は揺れがダイレクトに伝わるため、ショック劣化は車酔いの大きな要因になります。
放置するとどうなる?
原因②:サスペンションブッシュのへたり
どんな時に起きる?
- 路面の細かい振動が多くなった
- カーブで車がゆらゆら揺れる
- ステアリングの反応が鈍い
なぜその症状が出る?
ブッシュは金属を繋ぐ“ゴムのクッション”です。
劣化すると隙間が生まれ、以下のような症状が出ます:
- 路面の衝撃がダイレクトに伝わる
- 車体が不安定になり揺れの質が変わる
- カーブで車が横に遅れて動く
こうした不規則な揺れは“予測できないふわふわ感”を生み、酔いやすさにつながります。
放置するとどうなる?
原因③:タイヤの偏摩耗・空気圧不良
どんな時に起きる?
- 後席での揺れがいつもより気になる
- 低速で“ゴトゴト”した振動が増えた
- 高速でフラつく
なぜその症状が出る?
タイヤの状態は、乗り心地と揺れの発生に直結します。
- 空気圧不足 → たわみ増加 → ふらつき
- 空気圧高すぎ → 跳ねやすい(突き上げが強い)
- 段減り → 車体の揺れにリズムが生まれ酔いやすい
タイヤの揺れ方が変わると、頭の揺れ方も一定でなくなるため、車酔いが発生しやすくなります。
放置するとどうなる?
原因④:アライメント不良(直進安定性の低下)
どんな時に起きる?
- 直進中に常にハンドル修正が必要
- 高速で車がふらつく
- 車線変更で大きく揺れる
なぜその症状が出る?
アライメントがズレると、車が自然に真っすぐ走らなくなり、常に左右へ細かく動きます。
すると…
- “細かい蛇行運動”が生まれる
- 車体が左右に揺れやすくなる
- 後席では横揺れが増えて車酔いを誘発
特にトー角のズレは、わずかな狂いでも“揺れの質”を大きく変えます。
放置するとどうなる?
だから選択肢は3つ
こんなとき、VWオーナーにできる現実的な選択肢は次の3つです。
① まずは診断・見積もり
輸入車に強い整備士が原因を特定し、必要最小限で提案。
② 高額修理の前に査定
整備履歴・社外パーツまでプラス査定の外車専門。
③ 修理費リスク回避の“定額で新車”
車検・税金・メンテ込の月額で故障ストレスから解放。
ワンポイント
「走れるから大丈夫」と思っても、実際はいつ爆発するか分からない爆弾を抱えている状態です。
早めに動くほど、費用もダメージも抑えられます。
DIYでできるチェック
危険度と走行可否
| 状態 | 危険度 | 走行可否 |
|---|---|---|
| 空気圧の軽度不足 | 中 | 低速で最寄りのスタンドまで可 |
| ショック劣化(軽度) | 中 | 低速なら可 |
| ブッシュ破れ・大きなガタ | 高 | 走行不可(危険) |
| 大きな偏摩耗 | 高 | 早急に交換推奨 |
修理費用の目安
| 作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| ショックアブソーバー交換 | 20,000〜40,000円(前後で変動) |
| サスペンションブッシュ交換 | 15,000〜35,000円 |
| アライメント調整 | 10,000〜20,000円 |
| タイヤ交換 | 40,000〜100,000円(4本) |
| 診断料 | 5,000〜10,000円 |
👉VW専門店ナイルプラスのメンテナンス・カスタムの費用&作業日数まとめ
同時に点検しておきたい部位
- サスペンション(前後)
- スタビライザーリンク
- タイヤ偏摩耗
- ロアアームブッシュ
- アライメント
▼足回り修理・メンテナンスについての個別ページ一覧▼
まとめ
車酔いしやすくなった原因は、ショック劣化・ブッシュのへたり・タイヤ状態の悪化・アライメント不良など、車側の変化で揺れ方が変わることが大きな要因です。揺れが増えると酔いやすさも増すため、違和感を感じたら早めの点検が安心です。
症状が似ていても原因は車両ごとに異なります。
同じような異音・不調でも、ターボ・ベルト・センサーなど原因はさまざまです。
不安な場合は無理せず整備工場で点検してもらうのが安心です。
車種別の不具合詳細
不具合の“出方”は似ていても、「どのモデルでどんなトラブルが多いか」は車種ごとに少しずつ違います。
車種別の傾向や、他のオーナーに多い故障事例は、以下のページでまとめています。



コメント