VW up! に見る小規模カスタムと仕上げ技術 ― コーティング・ナビ導入・後期テール化の実例から学ぶ

UP!
記事内に広告が含まれています。

フォルクスワーゲン「up!」はコンパクトながら堅牢なボディ構造と扱いやすいサイズ感を持ち、
日常使用から長距離走行までバランスよくこなすモデルです。

その一方で、純正仕様では必要最小限の装備構成にとどまるため、
ユーザーごとに利便性を高める小規模カスタムの余地が多く残されています。

本記事では、up! に対して実施されたボディコーティング仕上げ
カロッツェリア製2DINナビ+前後ドライブレコーダー導入
そして後期型テールレンズへの換装という3つの作業を通じて、
施工手順と注意点、部品互換の考え方を整理します。

小規模な作業であっても、車両全体の印象と使い勝手を大きく変える要素です。

DIYを検討している方や、ショップ施工を依頼する際の知識整理にも役立つ内容です。

YouTube参考リンク:「VW up! ナイルコーティング・2DINナビ/後期テール換装」

ナイルプラスのサービス詳細

ベースチェック ― コーティング前の塗装状態確認

まず大切なのは「今の状態を知ること」

車にコーティングをかけるとき、多くの人が「何の液剤を使うか」を気にします。

ですが、仕上がりの8割は「コーティング前の塗装の状態」で決まります。

どれだけ良いコーティング剤でも、下地が荒れていると充分な効果を発揮できません。

そのため、最初の工程であるベースチェックは、とても大切な作業になります。

モヤ・洗車傷・水アカをライトで確認する

塗装面を見るときは、太陽光だけでは細かい傷を見落とすことがあります。

とくにup! のような明るい色や曲面の多いボディでは、弱い照明だと判断が難しくなります。

そこで、作業では強いLEDライトやスコープライトをあて、以下の点を細かく見ていきます。

  • ボンネットやルーフの「モヤ」と呼ばれるくすみ
  • 洗車機やタオルで入った細い線傷
  • 洗い残し部分に残った水アカ
  • 鳥フン跡や樹液跡の浸食

傷の深さや範囲をここで把握しておくと、このあとに行う磨き作業の方向性が決まります。

表面だけでなく「手触り」もチェックする

見た目だけでなく、指先で表面をなでて状態を確かめることも大切です。

ザラつきがある場合は、鉄粉が食い込んでいる可能性があります。

これは鉄道の近くや交通量の多い道路を走る車ほど起こりやすい症状です。

鉄粉除去剤や粘土クリーナーを使う必要があるかどうか、この段階で判断します。

下地が仕上がりに与える影響

塗装の状態が整った車は、コーティングをのせたときのツヤや透明感が大きく違います。

逆に、モヤや細かい傷がそのまま残った状態でコーティングをかけると、
傷の上に透明の膜を重ねるだけになり、輝きが出ません。

効果の持続性にも差が出るため、
「どれだけ丁寧に下地をそろえるか」が、後の仕上がりを左右します。

up! の塗装特性とチェックのポイント

up! は小型車ながら塗装の強さには個体差があります。

新車でも軽い洗車傷が入りやすいものがあり、長年乗っている車ではくすみが出ている場合もあります。

特にルーフとボンネットは日差しが当たりやすく、劣化が進みやすい部分です。

そのため、他のパネルより丁寧に状態を確認する必要があります。

コーティング施工の要点

コーティング剤の特性を理解する

コーティングにはガラス系や樹脂系などさまざまな種類がありますが、
どの製品にも「適した環境」と「正しい手順」があります。

今回の作業では、ナイルコーティングのように密着性が高く、
水ハジキと汚れにくさのバランスを取ったタイプを使用します。

ただ塗るだけではなく、温度・湿度・硬化時間が仕上がりに大きく影響するため、
まずは施工環境を適切に整えることが重要です。

温度と湿度は仕上がりを左右する

コーティング剤は、気温が高すぎると早く乾きすぎ、
拭き取りムラが出やすくなります。

逆に寒すぎると硬化が遅く、密着が弱くなることがあります。

最も理想的なのは、20度前後で湿度が低めの状態です。

ガレージ内で施工するのが望ましく、外で行う場合は直射日光を避ける必要があります。

下地処理から仕上げまでの流れ

コーティングは、以下の手順を順番通りに行うことが基本です。

  • 洗車で表面の汚れを落とす
  • 鉄粉除去でザラつきを無くす
  • 必要に応じて軽研磨でくすみを整える
  • コーティング剤をパネルごとに薄く塗る
  • 規定時間後に拭き取り、ムラを取る
  • 乾燥・硬化のため数時間は雨を避ける

とくに「塗りすぎないこと」が大切で、
薄く均一にのせることで本来の透明感が出てきます。

撥水と防汚のバランスを整える

コーティングには「しっかり水を弾くタイプ」と「汚れがつきにくいタイプ」があります。

ナイルコーティングでは、その中間の特性を持たせており、
雨の日の扱いやすさと日頃のメンテナンス性を両立しています。

撥水が強すぎると水玉が残ってシミになる場合もあるため、
普段の使用環境に合わせたバランスが重要です。

施工後の維持方法

コーティングは、一度かければ終わりではありません。

長くきれいに保つには、日頃の洗車が欠かせません。

  • 強い日差しの下での洗車は避ける
  • できればマイクロファイバークロスを使用する
  • 洗車後の拭き取りを丁寧に行う
  • 鳥フンや樹液は早めに洗い流す

これだけでコーティングの効果が大きく変わります。

保管場所が青空駐車の場合は、とくに定期的な洗車が重要です。

up! との相性

up! はボディサイズが小さいため、コーティング全体の作業時間は比較的短く済みます。

その分、丁寧に細部まで塗ることができ、効果を実感しやすいモデルといえます。

小さな車でも、適切な下地処理と施工で大きく印象が変わることが特徴です。

カロッツェリア製2DINナビ+前後ドライブレコーダー導入

up! における2DIN化のポイント

up! に2DINナビを取り付ける際は、
まず「取り付けスペースが純正状態では限られている」という点を理解する必要があります。

専用の取り付けキットを使用し、中央のセンターパネルを加工なしで交換できるようにして作業を進めます。

純正デッキ周りはクリップとビスで固定されており、
力任せに外すとツメが折れる可能性があるため、
内張り外し工具を使って慎重に取り外していきます。

前後ドラレコの取り付け位置と視界

前後ドラレコを導入する場合、
最も大事なのは「カメラの視界が確保されているか」「映像に歪みがないか」です。

フロントカメラはフロントガラス上部のミラーベース付近が基本位置です。

ルームミラーに干渉しない場所を選びつつ、
運転時の視界を妨げないように取り付けます。

リア側はリアウインドウの中央に設置しますが、
熱線(デフォッガー)のラインに重なると映像が乱れることがあるため避けて位置を決めます。

ナビとドラレコの配線経路

配線は、見た目の仕上がりを左右する重要な作業です。

up! は車内スペースが比較的シンプルなため、
Aピラー内や天井内張り、サイドシルを通して配線を隠すことができます。

配線処理の基本は以下の通りです。

  • フロントカメラ → 天井内張り → Aピラー内 → ナビ裏
  • リアカメラ → 天井内張り → Cピラー → サイドシル → ナビ裏
  • 電源線・ACC線 → ヒューズボックスまたはナビ裏から取得

とくにAピラー内部にはエアバッグが入っている場合があるため、
配線をエアバッグに干渉させないよう注意が必要です。

バックカメラ連動とガイドラインの設定

カロッツェリア製ナビでは、
バックギアに連動して自動的に後方映像を表示する設定ができます。

このために必要なのが「バック信号線(リバース信号)」の取得です。

up! の場合、車両後方から引き直す方法と、
フロント側の配線から分岐する方法があります。

どちらも確実に導通を確認し、誤接続を防ぐことが大切です。

また、ガイドラインの表示設定は車両サイズに合わせて調整できるため、
駐車が苦手な方には大きなメリットがあります。

電源・ACC・アース取得時の注意点

ナビやドラレコは常時電源とACC電源を正しく接続することで正常に動作します。

誤接続すると、録画が停止したりバッテリー上がりの原因になることもあります。

ポイントは次の通りです。

  • ACCはヒューズボックスのアクセサリー系統から取得
  • 常時電源はバッテリーに直結している回路から取得
  • アースはボディアースポイントに確実に固定
  • 電源確認はテスターで行う

とくに分岐にはスプライス端子やギボシ端子を使用し、
接触不良が起きないようしっかり圧着しておきます。

up! にナビとドラレコを導入する価値

up! は純正オーディオ機能がシンプルなため、
2DINナビの導入により大きく利便性が向上します。

ドラレコと同時施工することで、配線をまとめて処理でき、
見た目も機能もすっきりとした仕上がりになります。

後期型テールレンズへの換装と配線対応

前期・後期テールの違いを理解する

up! の後期型テールレンズは、
前期型に比べて発光パターンと透明度が大きく改善されています。

特にストップランプやスモールランプの光り方がくっきりし、
夜間の被視認性が高まるのが特徴です。

外観だけでなく安全面にもメリットがあるため、
前期型ユーザーが後期テールへ交換するケースは少なくありません。

ただし見た目が似ていても、内部の配線や信号の配置に違いがあるため、
単純に付け替えるだけでは正しく点灯しない点に注意が必要です。

コネクタ形状の共通点と信号配列の違い

前期・後期どちらのテールも、
コネクタ形状そのものは同じ6ピン形状を採用しています。

そのため外観だけを見ると「ポン付けできそう」に感じますが、
実際には信号の並び順(ピンアサイン)が異なります。

たとえば、

  • リアフォグの信号位置
  • スモールランプの信号位置
  • アースの割り当て位置

などが前期と後期でズレています。

そのため、
配線を入れ替える「ピン位置変更」が必要になります。

必要となる配線変更のポイント

作業の中心は、コネクタ裏側にあるピンの差し替えです。

専用のピンリリース工具を使い、
金属端子を破損しないよう慎重に抜き取っていきます。

作業で注意すべき点は次の通りです。

  1. 左右のテールでピン配列が微妙に異なるため、左右を混同しない
  2. ピンのロックが完全にかかっていることを確認する
  3. 車両側の信号と後期テール側の要求信号が一致しているか再確認する

リアフォグの位置変更を伴う場合は、
日本仕様と海外仕様で回路の考え方が違うこともあり、
必ず電圧テストを行いながら作業を進めることが重要です。

LED仕様テールへの交換における注意点

後期型テールはLEDを多用しています。

LEDはハロゲン球に比べて低消費電力である一方、
電圧のわずかな変化に敏感なため、
接触不良や電源の不安定さが故障の原因になります。

また、車両側が球切れ監視機能を持つ場合は、
LED化によりエラーが出る可能性があります。

up! の場合は比較的寛容な仕様ですが、
輸入品テールなどは抵抗の追加が必要なケースもあるため注意が必要です。

交換作業にかかる時間の目安

バックドアの内張りを取り外してからテールユニットを交換し、
配線のピン位置を調整する作業まで含めると、
一般的には1.5〜2時間ほどが目安となります。

DIYでも対応可能ですが、
配線の扱いに不慣れな場合はショップに依頼した方が安全です。

後期テール化のメリット

後期テールへのアップデートは、
比較的小規模な作業でありながら車全体の印象を大きく変える要素です。

  • 夜間の視認性向上
  • 現代的な光り方による外観の改善
  • LED化による長寿命化

というメリットが得られ、
up! の魅力をより引き出すカスタムと言えます。

トータル仕上げと今後の展開

小規模カスタムがもたらす全体バランスの変化

up! のようなコンパクトカーでは、一つ一つの作業が小規模でも、
全体としての印象や使い勝手が大きく向上する傾向があります。

今回取り上げた「コーティング」「ナビ導入」「後期テール化」は、
それぞれ目的の異なる作業ですが、車全体としては互いに効果が重なり合い、
全体の完成度を高めます。

特に外観に関わるコーティングとテール交換は、
光の反射や点灯パターンの変化により、車がより引き締まって見えるため、
日常での満足度が高いポイントです。

また、ナビやドラレコといった機能系カスタムは、
日常使用のストレスを減らし、使い勝手を大幅に改善します。

コーティングと外装パーツ変更の相乗効果

外装のアップデートは、単体では小さな変化に見えるものの、
ボディのツヤ感や陰影の出方が整うことで、
テールレンズの透明感やLED発光が引き立ち、全体の印象が洗練されます。

コーティングの質が高いと、
レンズ類のクリア部分やブラックラインとの境目もくっきり見えるため、
後期テールの持つデザイン性が自然に際立つのが特徴です。

また、テールレンズはボディよりも汚れが目立ちやすいため、
コーティング後のメンテナンス性の向上は日常の使い勝手にも影響します。

電装カスタムによる利便性の向上

2DINナビ+前後ドラレコのセット導入は、
up! の純正装備では不足しがちな情報量と安全装備を補います。

  • 見やすい地図表示
  • 高画質録画
  • バックカメラ連動
  • スマホ連携

といった機能が加わり、運転の安心感は大きく変わります。

また、配線をすべて見えないように通すことで純正風の仕上がりとなり、
インテリアの印象を損なわずに設備強化が可能です。

小規模だからこそ施工品質が重要

作業規模が小さいほど、
「どれだけ自然に、どれだけ純正のように仕上げられるか」が完成度を左右します。

たとえば、

  • 配線の出し方
  • クリップ位置の復元
  • テールレンズのチリ合わせ
  • コーティングの仕上げムラ

といった細かい部分の質で、車の印象は大きく変わります。

見えない部分の処理こそ、長期的な満足度に直結します。

次のステップとして検討しやすいカスタム

今回の3つの施工を踏まえると、
次に検討しやすいアップデートとしては次のような項目があります。

  • LEDルームランプ化
  • フロントスピーカー交換
  • スマートキー化キット導入
  • ホイール交換(15→16インチ)
  • リアゲートダンパーの強化

いずれも費用を抑えながら、
日常の操作性や見た目を高める効果があります。

up! は小さな変化を積み重ねる楽しさが大きい車

up! は構造がシンプルで扱いやすいため、
小さなカスタムを積み重ねるほど完成度が高まっていく車です。

外見のアップデートと電装機能の向上をバランスよく行うことで、
長く乗り続けられる一台になります。

良質なVWを安心して選びたい場合

VW専門店「ナイルプラス」では、「自分が本当に乗りたいと思えるワーゲンしか仕入れない」
というポリシーのもと、全国から厳選した良質車を取り扱っています。
仕入れから納車まで、すべての工程を元VWディーラーメカニックが責任を持って担当。
専用テスターによる点検・71項目以上の納車前整備・1年保証付きで、国産車並みの安心をお届けしています。

在庫にない車種でも探してもらえる?

もちろん可能です。

全国ネットワークを活かした注文販売(オーダー販売)で、ご希望のグレードやカラーまで細かく指定いただけます。
あなたの理想の1台を、プロの目で見つけてお届けします。

ナイルプラスのサービス詳細

【UP!】後期テール取付・2DINナビ施工・GYEONコーティング【VW専門店の整備】

よくある質問(FAQ)

Q1. up! は小規模カスタムでも車検に影響がありますか?

基本的には、この記事で扱った範囲(ナビ導入、ドラレコ、後期テール換装、コーティングなど)は車検に影響しません。
ただし、後期テール化ではリアフォグの位置変更が必要になる場合があり、配線処理を誤ると保安基準に触れる可能性があります。
点灯パターンが純正と同等になるように仕上げることが重要です。

Q2. コーティングはDIYと専門店で何が違うのでしょうか?

大きな違いは「下地処理」と「施工環境」です。
専門店では照明設備・温度管理・研磨機材が整い、塗装面を正確に判断できます。
DIYでも施工はできますが、塗装の細かな曇りや傷を見落としやすく、仕上がりに差が出やすい点は理解しておくと安心です。

Q3. カロッツェリアのナビはup! にポン付けできますか?

up! のセンター部は1DIN相当で設計されているため、そのままでは2DINユニットは入りません。
専用の取付キット、パネル、固定金具を用いることで2DIN化が可能になります。
また、車両側ハーネスとの接続には変換コネクタが必要です。

Q4. ドライブレコーダーの配線は見えなくすることができますか?

可能です。
Aピラー内、ルーフライナー内、センターコンソール内を通す方法で、配線を完全に隠蔽できます。
ただし、Aピラー内部にはエアバッグがあるため、取り回しには十分な注意が必要です。
DIYの場合は特に無理な取り回しをしないことがポイントです。

Q5. 後期テールレンズは車両側に加工が必要ですか?

外側の形状は同じためボルトオンで取り付けできますが、信号の配列が前期と後期で異なるため、配線の変更が必要です。
リアフォグが別位置に移動する仕様になっているため、その点の処理が最重要ポイントです。
加工といっても穴あけなどは不要で、あくまで配線対応が中心です。

Q6. バッテリーを外さずにカスタム作業をしても問題ありませんか?

電装品の取り付けでは、基本的にバッテリーのマイナス端子を外してから作業することを推奨します。
ショートや誤接触のリスクが減り、ECUへの不要なログ入力も避けられます。
ナビやドラレコの施工では特に徹底したい部分です。

Q7. LEDテールは熱に弱いと聞きますが大丈夫ですか?

後期LEDテールは純正品であれば放熱設計が行われているため、通常使用では問題ありません。
ただし、社外LEDを使用する場合は発熱が大きい製品もあり、車両側の電圧管理や抵抗器の熱対策が十分でないケースがあります。
純正または信頼できるメーカー品を選ぶのが安全です。


コメント

タイトルとURLをコピーしました