「冷却水が減っているみたいだけど…どこが漏れてるの?」
「“フランジから水漏れしています”って言われたけど、フランジってなに?」
そんな疑問を持ったVWオーナーさんのために、この記事では“フランジ交換”の費用や効果、放置リスク、修理先の選び方まで、わかりやすくまとめました。
| 作業内容 | 費用目安(税込) |
|---|---|
| フランジ部品代(樹脂製) | 1,500円〜5,000円 |
| 冷却水(LLC)再充填 | 約2,000円〜4,000円 |
| 工賃(脱着・エア抜き作業含む) | 約10,000円〜20,000円 |
| 合計 | 約15,000円〜30,000円程度 |
フランジってなに?どんな役割があるの?

車の「フランジ(flange)」とは、パイプとパイプをつなぐジョイント部分(接合部)のこと。
VWの場合、特に多いのが冷却水(LLC)が通る部分に使われている樹脂製のフランジです。
VWでよく交換される「フランジ」とは?
これらの樹脂部品が経年劣化で割れたり、接合部から冷却水が漏れることで、交換が必要になります。
フランジが劣化するとどうなる?
以下のような症状が現れたら要注意です。
| 症状 | 原因の可能性 |
|---|---|
| 駐車場に緑やピンクの液体が垂れている | クーラント(冷却水)漏れ |
| 冷却水補充の警告灯がつく | フランジ部のにじみや漏れ |
| エンジンルームから甘いニオイ | クーラントの蒸発 |
| ヒーターの効きが悪い | 冷却水不足による暖房機能の低下 |
| オーバーヒート警告 | 漏れによる冷却不良で高温化 |
放置していると、最悪エンジンブローにつながる可能性もあるため注意が必要です
フランジ交換にかかる費用の目安
VWのフランジ交換費用は、部品自体は安くても工賃がかかる作業です。
| 作業内容 | 費用目安(税込) |
|---|---|
| フランジ部品代(樹脂製) | 1,500円〜5,000円 |
| 冷却水(LLC)再充填 | 約2,000円〜4,000円 |
| 工賃(脱着・エア抜き作業含む) | 約10,000円〜20,000円 |
| 合計 | 約15,000円〜30,000円程度 |
※車種によってはエンジン奥側にあるフランジだと、脱着に時間がかかり、工賃が増えるケースもあります。
フランジ交換の効果は?
① 冷却水漏れが止まり、水温トラブルを防げる
フランジからの漏れがなくなることで、冷却システムが安定し、水温が上がりにくくなる効果が期待できます。
夏場の渋滞や坂道走行でも安心です。
② エンジンルームのニオイ・汚れ改善
にじんだクーラントは蒸発して甘いニオイや白い跡を残すため、交換後はすっきり快適に。
③ 他の冷却系部品の延命にもつながる
漏れた冷却水が周囲のセンサーやベルト、配線に悪影響を与える前に交換すれば、トータルの修理コスト削減にもつながります。
フランジ交換はどこで頼むべき?
ディーラーでの交換
VW対応の整備工場・専門店
まとめ|フランジ交換は「小さな部品で大きな安心」
よくある質問(FAQ)
Q1. フランジ交換はどれくらいの頻度で必要になりますか?
A1. 樹脂製フランジは年数と走行距離により劣化しやすく、一般的には7〜12年あたりで交換が必要になることが多いです。にじみや甘いニオイが出始めたら点検のサインです。
Q2. 冷却水が減っているのは必ずフランジが原因ですか?
A2. フランジはよくある原因のひとつですが、ホース、ラジエーター、ウォーターポンプなど他の部品から漏れることもあります。どこから漏れているかは目視や圧力テストで特定します。
Q3. フランジ交換だけではなく、他の部品も同時に交換すべき?
A3. フランジ周辺のOリングやホースが劣化している場合は同時交換が効率的です。冷却水がベルトやセンサーに当たっている場合は、その部品の点検も推奨されます。
Q4. 冷却水を継ぎ足しながらしばらく走っても大丈夫?
A4. 継ぎ足しはあくまで応急処置で、漏れが進行すると突然オーバーヒートを起こす可能性があります。できるだけ早く修理するのが安全です。
Q5. 一般整備工場とディーラーでは仕上がりに差がありますか?
A5. 基本的な作業内容は同じですが、ディーラーは純正部品・保証付きで安心感があり、専門店や輸入車対応工場は費用を抑えつつ柔軟な部品選択ができます。車種や工場の得意分野によって選ぶのがおすすめです。



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