今回のテーマは「ブレーキフルード交換」についてです。
オイル交換やタイヤ交換と比べて、つい後回しにされがちなブレーキフルード。
でも、実は命を守る大事な役割をしているパーツなんです。
そんな疑問を持つ方でもわかりやすいように、
ブレーキフルードの役割・交換の必要性・目安・費用・注意点まで解説していきます!
内容 | 費用相場 |
---|---|
ブレーキフルード(DOT4 500ml〜1L) | 1,500〜3,000円程度 |
交換工賃 | 5,000〜10,000円程度 |
合計 | 約6,000〜13,000円程度 |
ブレーキフルードとは?簡単に言うと「ブレーキの血液」
ブレーキフルードとは、ブレーキペダルを踏んだ力を、ブレーキキャリパーに伝える油(オイル)です。
言ってみれば、クルマのブレーキシステムにおける「血液」のような存在。
VW車を含む多くの車では、油圧ブレーキという仕組みが使われており、
このオイルの力でブレーキが作動します。
ブレーキフルードがないと、ペダルを踏んでも力がうまく伝わらず、クルマが止まりません。
なぜ交換が必要?ブレーキフルードは水分を吸って劣化する
ブレーキフルードには吸湿性(きゅうしつせい)という性質があります。
つまり、空気中の水分を取り込んでしまうんです。
これが問題で、水分が増えると…
といったトラブルにつながります。
◎ベーパーロック現象とは?
走行中、特に山道や高速でブレーキを多用すると熱がこもります。
水分を含んだブレーキフルードは沸騰しやすくなり、気泡が発生。
気泡があると、ペダルを踏んでも圧力が伝わらなくなり、最悪ブレーキが効かなくなることも…。
これはとても危険!
だからこそ、定期的な交換が重要なんです。
VW車のブレーキフルード交換の目安時期は?
VWをはじめ、多くの輸入車では「2年に1回」の交換がメーカーから推奨されています。
ただし、以下のような場合は1年に1回をおすすめします
車検時に合わせて交換している人も多いですが、安全を考えると定期的なチェックと交換はマストです。
使用するフルードの種類(DOT規格)
ブレーキフルードには「DOT規格」という分類があります。VW車では、主にDOT4規格が使われています。
規格 | 沸点(乾燥時) | 特徴 |
---|---|---|
DOT3 | 約205℃ | 古い車向け、吸湿性が高め |
DOT4 | 約230℃ | 現行VW車に標準的、バランス良し |
DOT5.1 | 約260℃ | 高性能だが価格がやや高め |
※DOT5(シリコン系)はDOT3/4と混ぜられないので注意。
実際の交換作業とは?どんなことをするの?
交換作業の流れ
- ブレーキフルードタンクを開ける
- 車体をジャッキアップし、各ホイールのブリーダーから古いフルードを抜く
- 新しいフルードを注入し、エア抜きを行う
- ブレーキの動作確認をして完了!
エア抜き作業(空気を抜く作業)がとても大事です。
少しでも空気が残っていると、ブレーキの効きが悪くなってしまいます。
ブレーキフルード交換の費用はどれくらい?
内容 | 費用相場 |
---|---|
ブレーキフルード(DOT4 500ml〜1L) | 1,500〜3,000円程度 |
交換工賃 | 5,000〜10,000円程度 |
合計 | 約6,000〜13,000円程度 |
※ディーラーや整備工場によって差があります。
※車検時に一緒にお願いするとお得なケースも。
DIYでの交換は可能?
結論からいうと、知識と専用工具があれば可能ですが、あまりおすすめはしません。
理由は
安全にかかわる作業なので、専門店や信頼できる整備工場での作業が安心です。
交換を怠るとどうなる?リスクをチェック!
ブレーキフルードを放置すると起こる可能性があるトラブル
たった数千円でこれらを防げると考えたら、コスパの良いメンテナンスと言えますね!
おすすめのブレーキフルード(DOT4対応)
- BOSCH DOT4:VW純正OEMでも使われる信頼性
- ATE SL.6:欧州車に多く採用される高性能フルード
- MOTUL DOT4:スポーティな走行をする人に人気
VW車を長く・安全に乗るなら「ブレーキフルード交換」は基本!
ブレーキフルードはブレーキの命綱
吸湿性があるため、2年ごとの交換が基本
価格は6,000円〜とコスパの高い安全投資
サーキット・山道を走る人は毎年の交換が安心
エア抜きが重要なので、プロに任せるのがおすすめ
普段はあまり目にしない部分ですが、ブレーキフルードがしっかりしていると、ブレーキの効きが安定し、安心感が違います。
愛車VWを長く楽しむために、「止まる」性能のケアもお忘れなく!
次回は、「ブレーキパッドの選び方」や「キャリパーのメンテナンス」など、ブレーキ周りの他の情報もお届けしていきます!
ブレーキ関連の施工費用と効果まとめ
都道府県別 VWの修理・メンテナンスができる整備工場まとめ
北海道 | 青森県 | 岩手県 | 宮城県 |
秋田県 | 山形県 | 福島県 | |
茨城県 | 栃木県 | 群馬県 | 埼玉県 |
神奈川県 | 千葉県 | 東京都 | |
新潟県 | 富山県 | 石川県 | 福井県 |
山梨県 | 長野県 | 岐阜県 | 静岡県 |
愛知県 | |||
三重県 | 滋賀県 | 京都府 | 大阪府 |
兵庫県 | 奈良県 | 和歌山県 | |
鳥取県 | 島根県 | 岡山県 | 広島県 |
山口県 | |||
徳島県 | 香川県 | 愛媛県 | 高知県 |
福岡県 | 佐賀県 | 長崎県 | 熊本県 |
大分県 | 宮崎県 | 鹿児島県 | 沖縄県 |
Volkswagenの修理・メンテナンスを普通の車屋さんが受けてくれない理由は?
専用の診断機が必要だから

Volkswagenなどの輸入車は、OBD(車載診断機)につないでコンピューターの状態をチェックするんですが、これが専用の診断機(VCDSやODISなど)じゃないとしっかり見られないんです。
国産車用の汎用診断機では対応できない項目も多く、「とりあえずチェックランプ消す」くらいはできても、根本的なトラブルの原因追及が難しい…。
➡ 普通の車屋さんでは診断機の導入コストが高い(数十万~百万円超え!)ので、VWを扱っていないお店も多いです。
特殊な整備ノウハウが必要だから

Volkswagenは設計が国産車とちょっと違います。
- エンジンの配置や補器類の取り回し
- DSG(デュアルクラッチトランスミッション)
- 欧州車特有の足回り設計
これらが、国産車の整備感覚と違う部分が多いんですよね。
たとえば、VW特有のDSGミッションのオイル交換とかは、専用の知識と技術がないと逆に壊してしまうリスクも…。
➡ 慣れてない車屋さんだと、手を出すのが怖いというのが正直なところ。
パーツ供給ルートが限られるから

国産車はディーラー系や部品商が豊富にありますが、VWなどの輸入車はパーツ供給ルートが限られることも。
- 純正部品はディーラー経由じゃないと手に入りにくい
- 社外部品も、VW専用パーツの取り扱いがある業者でないと難しい
➡ 普通の車屋さんでは部品が取り寄せできない・納期が読めないことが多いんです。
トラブルが起きやすい箇所が独特

VWは例えば…
こういった欧州車特有のウィークポイントがあります。
これは、国産車専門の工場だと「そもそも経験が少なくてわからない」というパターン。
➡ 慣れているVW専門店なら「この型式だとそろそろこの部品が怪しいな」という予測ができるけど、普通の車屋さんだとそこが難しい。
VWは専門店が安心

画像引用元:VW・Audi専門店ナイルプラス
VWオーナーさんはVolkswagen専門店や輸入車に強いショップを選ぶのが安心。
整備士さんもVWに慣れているので、トラブルの早期発見や的確な修理が期待できますよ!
コメント