近年、プロ仕様のカーケア製品が一般ユーザーにも広く浸透しつつあります。
中でも「GYEON(ジーオン)」は、化学的アプローチに基づく洗車・コーティング技術で高い評価を受けるブランドです。


本記事では、 IRON(鉄粉除去剤)/BATHE+(シャンプー)/WET COAT(撥水剤) という三点を中心に、
塗装保護と艶出しを両立させる体系的な洗車プロセスを解説します。
化学反応の仕組み、希釈比や反応時間の管理、ムラを防ぐ水流操作など、
“ただ洗う”を超えた精密な洗車技術を整理し、家庭環境でも安全に実践できる方法を紹介します。
YouTube参考リンク:「GYEON三点セットで行う洗車・撥水施工解説」
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GYEON製品の特徴と施工思想

プロケミカルブランドとしてのGYEON概要
GYEON(ジーオン)は、韓国発のプロフェッショナル向けケミカルブランドとして世界的に知られています。
従来の「感覚的な洗車」ではなく、化学反応を利用して塗装面の汚れを科学的に除去・保護するアプローチが特徴です。
プロ施工店で採用される品質を、一般ユーザーでも再現できるのがGYEONの魅力。
そのため、成分や反応性、施工手順が非常に論理的に設計されており、誰でも安定した結果を得やすい点に定評があります。
各製品の役割と目的

GYEONシリーズの中でも、家庭で扱いやすい三つの製品 ― IRON、BATHE+、WET COAT ― は、化学的な洗車プロセスを支える基本構成です。
- IRON(アイアン):鉄粉除去剤。
ブレーキダストや金属粉を化学反応で溶解除去。 - BATHE+(バスプラス):シャンプー洗浄剤。
汚れ除去と同時に撥水被膜を形成。 - WET COAT(ウェットコート):瞬間被膜保護剤。
洗車後の水分を利用して表面に撥水膜を定着。
これらを順序立てて使用することで、汚れを浮かせ、除去し、再付着を防ぐという“科学的な洗車サイクル”が完成します
科学的洗車のメリット
従来の「力任せの洗車」では、スポンジ摩擦による微細な傷が避けられませんでした。
しかし、GYEON製品は化学反応を主体とするため、汚れを分解・除去し、物理摩擦を最小限に抑えることが可能です。
結果として、塗装面の光沢や透明感を長期間維持できるうえ、再施工(再コーティング)の頻度も減らせます。
つまり「科学で守る洗車」という思想こそ、GYEONの真価といえます。
鉄粉除去工程:GYEON IRONの化学反応と管理

👉【鉄粉除去の決定版】GYEON Iron REDEFINEDでVWの塗装を守ろう!ブレーキダストを溶かして落とす!
鉄粉汚れの性質と付着メカニズム

車のボディに付着する鉄粉は、主にブレーキダストや工場周辺の金属粉が原因です。
高速走行時や市街地走行でも、空気中の微細な鉄粉が静電気によって塗装面に吸着し、そのまま酸化すると茶色い点状のシミとなります。
放置すると、塗膜の内部に食い込み、研磨でも取りきれなくなることがあります。
こうした鉄粉を物理的にこすり取るのではなく、化学反応で安全に溶かして除去できるのがGYEON IRONの大きな特徴です。
GYEON IRONの反応原理
IRONは、鉄イオンと反応して紫色に変化する化学的除去剤です。
噴霧すると、塗装表面に付着した鉄粉が溶解し、紫に変色して反応が進行中であることを視覚的に確認できます。
この「紫変色」は、鉄と薬剤の化学反応によるもので、ブラシでこすらなくても汚れが浮き上がる仕組みです。
また、酸性に傾きすぎない中性処方のため、塗装や樹脂パーツへの影響が少ない点も安心材料です。
適正な塗布量と放置時間
IRONは「たっぷりかければ良い」わけではありません。
1パネルあたりの噴霧量は軽く全体を湿らせる程度が適正で、反応時間は5分以内が理想です。
気温が高い日は乾燥が早いため、2〜3分で反応が始まったらすぐに水で流すのが安全。
乾いたまま放置するとシミの原因になるため、日陰で風通しの良い場所での施工が推奨されます。
補助洗浄と環境管理
反応中にブラシやスポンジで軽く撫でると、凹凸部の鉄粉も効率よく除去できます。
ただし、強くこすらずに“なぞる程度”にとどめるのがコツ。
また、IRONは鉄粉を溶かす際にコンクリートや地面にも反応することがあるため、施工場所の床には水をまいて保護しておくと安心です。
水流で薬剤を完全に流し切ることが、鉄粉除去の最終ステップとなります。
洗浄工程:BATHE+によるシャンプー施工と乾燥対策

👉GYEON Bathe+洗車と同時に撥水効果まで付与してくれる撥水コーティングinシャンプー
BATHE+の特徴と希釈比の考え方
GYEON BATHE+は、単なるカーシャンプーではなく「洗浄と保護」を同時に行うハイブリッドタイプです。
洗浄成分に加えてシロキサン系の撥水成分が配合されており、洗車のたびに薄い被膜が形成されるのが特徴です。
希釈比は基本的に「バケツ10Lにキャップ2〜3杯」が目安ですが、気温や車体の大きさによって調整します。
夏場や乾燥しやすい環境ではやや濃いめ(キャップ3杯)、冬や日陰では薄め(2杯)で十分です。
泡よりも“膜形成”を重視
多くの人が「泡立ちの良さ=洗浄力」と考えがちですが、BATHE+は泡を立てすぎないのが正解です。
泡立ちは控えめでも、界面活性剤が汚れの下に入り込み、汚れを浮かせる働きがあります。
さらに、洗浄と同時に撥水膜が形成されるため、拭き上げ時の摩擦が減少し、細かな傷を防ぐ効果があります。
泡を重視するよりも、“液の広がり”を意識して塗り広げることがポイントです。
夏季施工時の乾燥対策
BATHE+を使う際の注意点は「乾かさないこと」です。
直射日光下では水分がすぐに蒸発し、シミの原因になることがあります。
そのため、ボンネット→フロントフェンダー→ドアといった順で、パネルごとに洗浄して即水流が理想です。
泡が残ったまま長時間放置せず、洗い終わったパネルからすぐに大量の水で流すことが仕上がりを左右します。
用具選びと施工テクニック

洗車スポンジは目の細かいタイプを使い、ボディ用とホイール用を分けるのが基本。
マイクロファイバークロスは吸水性の高い厚手タイプを選ぶと、水滴残りを防ぎやすくなります。
また、スプレーボトルに希釈液を入れて直接ボディに噴霧する「スプレー施工」も有効ですが、ムラが出やすいため小面積ごとに処理し、すぐに水で流すのがコツです。
BATHE+は「洗いながらコートする」製品なので、頻繁に使うことで塗装の艶が徐々に増していくのを実感できます。
撥水・保護工程:WET COATによる表面処理

施工原理 ― シロキサン結合による瞬間被膜形成
GYEON WET COATは、洗車後の濡れたボディに吹きかけるだけで、瞬時に撥水膜を形成する保護剤です。
その秘密は「シロキサン結合」と呼ばれる化学反応にあります。
噴霧された液剤が水分と反応して、塗装表面に薄いガラス系の膜を作り出すことで、強力な撥水性と光沢を発揮します。
わずか数秒で定着するため、ワックスのような拭き上げ工程が不要。
“濡れているうちに施工する”という合理的な仕組みが、GYEONらしい科学的アプローチといえます。
濃色車でのムラ防止ポイント

黒や濃紺などのボディカラーでは、液剤の噴霧量と水流操作が仕上がりを左右します。
吹きかけすぎるとムラや白濁が残るため、1枚のドアにつき2プッシュ程度が適量です。
噴霧後すぐに高圧の水をかけることで、薬剤が均一に拡散し、ムラの発生を防ぎます。
また、炎天下での施工は避け、ボディが冷えている状態で作業することが理想です。
撥水性能の確認と乾燥時間
施工後はすぐに水玉の弾き方で効果を確認できます。
水滴がコロコロと転がるように落ちていれば、均一に膜が形成された証拠です。
その後は自然乾燥で問題ありませんが、タオルで軽く拭き上げると光沢感が一段と引き立ちます。
完全硬化までは約3時間。
雨や露に当たらないように注意することで、耐久性がさらに向上します。
コーティング車への施工とメンテナンス利用
WET COATは、既存のガラスコーティングやポリマー系コートの上からでも施工可能です。
既存被膜の上に“保護膜”を重ねることで、ベース層の劣化を防ぎ、メンテナンスコートとしても優秀です。
月1回程度の使用で撥水効果を安定維持でき、塗装面を常に滑らかに保てます。
施工後の仕上げ拭きには、柔らかいマイクロファイバークロスを使い、軽く水分を吸い取るように拭くとムラが残りません。
光沢仕上げの最終ステップ
WET COATの効果は撥水性だけでなく、深みのある艶にも現れます。
水分が引いたあと、軽く乾拭きすることで透明感が際立ち、ボディ全体がクリアな印象に仕上がります。
この「化学反応による艶」は、ワックスやポリマーとは異なり、重ねてもムラになりにくいのが特徴です。
短時間で確実な撥水と保護を実現できるため、日常メンテナンスにも非常に適した製品といえます。
仕上がり評価と科学的メンテナンス設計

撥水・防汚・艶の総合評価
GYEON製品を段階的に使用したあとの仕上がりは、視覚的にも科学的にも高いレベルで安定しています。
まず、WET COATによる撥水効果は、約3か月程度持続し、水玉が小さく転がるような“超撥水”状態を維持します。
同時に、BATHE+の洗浄成分によって表面に付着する油膜や花粉などが付きにくくなり、防汚性能が向上。
IRONで除去した鉄粉や酸化物の再付着も抑えられるため、施工後は塗装面の触感が驚くほど滑らかになります。
艶に関しては、無機系被膜特有の透明感が出て、光の反射が均一化されるのが特徴です。
化学的整合性と被膜の安定性
IRON → BATHE+ → WET COATの順序には、きちんとした化学的意味があります。
IRONで金属汚れを除去し、BATHE+で界面をクリーンかつ中性状態に整えることで、WET COATのシロキサン結合が最大限に発揮される仕組みです。
この順序を守ることで、被膜間の“化学的整合性”が保たれ、膜の密着力と持続性が向上します。
逆に、油分や汚れが残った状態でWET COATを施工すると、撥水効果が不安定になるため、洗浄段階での下地処理が重要です。
定期施工のサイクルと季節ごとの目安
GYEON三点セットを効果的に使うには、施工サイクルの管理がポイントです。
- IRON:3か月に1回(春・秋)を目安に施工。
- BATHE+:2週間〜1か月ごとに洗車時使用。
- WET COAT:月1回程度、洗車後の仕上げとして。
このリズムで続けると、汚れが蓄積する前に除去でき、年間を通して美しい状態を保てます。
特に花粉や黄砂の多い春先、融雪剤の多い冬場には、頻度を少し増やすと効果的です。
ガラス面や樹脂パーツ施工時の注意点
WET COATやBATHE+はガラスにも使用可能ですが、ワイパー可動範囲では撥水が強すぎるとビビリ音の原因になります。
そのため、ガラスに施工する場合は薄く伸ばし、乾燥後に軽く拭き上げて膜厚を整えるのが理想です。
また、未塗装樹脂パーツへの使用も問題ありませんが、製品を直接吹きかけずクロスで塗り伸ばすことで、ムラのない自然な仕上がりになります。
科学的メンテナンスの意義
GYEON施工の魅力は、“結果が見える洗車”にあります。
化学反応の進行や水の弾き方が目で確認できるため、作業ごとの成果を実感しやすく、継続的なモチベーションにつながります。
感覚ではなくデータに基づいたケアを行うことが、車の寿命を延ばし、美観を長期維持する最も確実な方法です。
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まとめ ― 化学反応を理解した洗車がもたらす品質維持
感覚的洗車から“管理型洗車”へ
従来の洗車は「汚れたら洗う」という感覚的な作業でしたが、GYEONのケミカルを使うことで“科学的根拠に基づく管理型洗車”へと進化します。
汚れの種類を見極め、それに合った化学反応を利用して除去・保護を行う。
この流れを習慣化すれば、磨きや再コーティングといった重整備の頻度を減らし、塗装寿命そのものを延ばすことができます。
つまり、日常の洗車がそのまま「車を守るメンテナンス」になるのです。
GYEON三点セットの体系的な使い方
GYEON IRON → BATHE+ → WET COATという3ステップは、それぞれが独立した製品でありながら、化学的に補完し合う設計です。
- IRONで塗装表面を“クリーンな基盤”に戻す
- BATHE+で“撥水下地”を形成
- WET COATで“保護膜”を瞬時に定着
このサイクルを繰り返すことで、汚れが固着する前に除去でき、塗膜を常に安定した状態に保てます。
それは「艶を維持するための科学的リズム」と言い換えることもできるでしょう。
塗装寿命の延命と再施工負荷の軽減
塗装は紫外線・熱・鉄粉・化学汚染など、常にダメージを受けています。
GYEONの施工は、こうした外的要因を分子レベルでブロックするため、塗膜の劣化を抑制します。
結果として、コーティングの再施工周期を延ばし、経済的にもメリットが生まれます。
また、被膜が整っていれば洗車の労力も軽減され、毎回の作業時間を短縮できるのも大きな利点です。
「洗車=手間」ではなく「洗車=資産管理」という考え方に変わる瞬間です。
終わりに
GYEONの製品群は、プロショップ品質の施工を家庭でも再現できるよう設計されています。
重要なのは、製品ごとの役割を理解し、正しい順序で使うこと。
化学反応を味方につけた洗車は、単なる外観の美しさを超えて、塗装を長く健康に保つ“科学的なメンテナンス”です。
その積み重ねこそが、愛車を何年経っても新車のように輝かせる最大の秘訣といえるでしょう。
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よくある質問(FAQ)
Q1. GYEON製品は初心者でも使えますか?
はい。
GYEONシリーズは、プロ用の品質を保ちながらも家庭で扱えるように設計されています。
スプレーして流すだけの簡単な工程が多く、特別な設備や技術は必要ありません。
ただし、直射日光や高温環境では薬剤が乾きやすいため、日陰や朝夕の涼しい時間帯に施工するのが理想です。
Q2. 他メーカーのコーティング車にも使えますか?
使用可能です。
GYEON製品は中性〜弱酸性に調整されており、ガラスコーティングやポリマー系コートの上からでも施工できます。
特にWET COATは既存コートの保護膜として機能し、被膜の劣化を防ぐメンテナンス剤として最適です。
ただし、ワックス系コートとの併用は撥水ムラの原因になる場合があるため注意が必要です。
Q3. 鉄粉除去剤(IRON)はどのくらいの頻度で使うべきですか?
一般的には3か月に1回程度が目安です。
走行距離が多い方やブレーキダストが多い環境では、月1回の軽い施工も効果的です。
過剰な使用は不要で、反応が見られなくなるまで(紫変が減るまで)定期的に確認するのが良いでしょう。
Q4. WET COAT施工後に雨が降っても大丈夫ですか?
理想は施工から3時間以内は雨や露を避けることです。
反応が完全に安定するまでの時間を確保することで、撥水性能がより長持ちします。
どうしても天候が読めない場合は、BATHE+施工のみで終えて、後日WET COATを追加するのも安全な方法です。
Q5. ガラスや未塗装樹脂にも使えますか?
はい。
GYEON製品はガラスや樹脂パーツにも施工可能です。
ただし、ガラスはワイパー可動範囲を避けて薄く塗布し、軽く拭き上げるのがコツです。
樹脂部分は直接スプレーせず、クロスに取って塗り広げることで自然な艶に仕上がります。



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